身勝手な主張

日々感じた様々なことを、自分勝手につぶやき主張します。

アンケート調査について ~Mさんの理科指導案を例にして考える

2018年04月27日 | 算数教育・初等理科教育
2018年4月27日(金)


  私は初等理科教育について調べようと思って、たまたま見つけたMさんの小学校5年の理科指導案について次のブログ、


  初等理科教育雑感 ~Mさんの「魚のたんじょう」(5年生)の学習指導案より (2018年3月13日)

について取り上げた。ここでは、単元構成と本時の授業の部分を中心に、岐阜県の大まかな理科教育について雑感を述べて
みた。今回はそこで取り上げなかった部分である前半、「2.指導の立場」について見てみたい。とりわけ、子どもの実態
をつかむためのアンケートについて、思うところがあって考えて見たいと思った。
  まず、何も先入観を持たずにMさんの理科学習指導案「2.指導の立場」を読んでほしい。



Mさんの理科学習指導案の前半2ページ

  Mさんがこの単元に入る前のアンケートで把握した子どもの実態について、次の観点から考察するのがいいのだろう。

①単元構成を考えるに当たって、このアンケート内容で子どもの実態がつかめるだろうか?
②Mさんのアンケート結果の分析は、十分なものであったといえるだろうか
③アンケート分析は、結果として単元構成や授業展開に効果的に生かされただろうか?

  しかし、ここではMさんの子どもの実態の把握の是非に関連して授業分析(指導案の分析)をするつもりはない。一般
的に、Mさんのアンケートをもとに、

①「魚のたんじょう」の単元導入前のアンケートとして、内容は十分か?
②単元導入前のアンケート分析はどの程度必要か?

について少し述べてみたい。考えるに当たって、Mさんの記載されていたホームページに同時に載せられていた2017年
度の2名の「魚のたんじょう」の指導案も読んでみた。しかし子どもの実態の部分について、Mさん以外に学級の子どもに
アンケートを実施した指導案はなかった。これには私自身が意外に感じた。ただ、単元に関するアンケートがなされていな
い2人の教員の子どもの実態の内容が、単元と結びつかない一般的な自分の学級の子どもの実態になってしまっているのは
当然と言えば当然なのだろう。誤解を避けるためひと言。私は、いつも子どもの実態(Mさんのいう「児童観」)は事前の
アンケート分析のもとに書くべきであると言っているわけでない。
 
 ①について述べよう。、私は単元導入前のアンケートとして、この内容で十分だろうと思う。アンケートの質問の2~3
は生き物全般について飼育の経験を問うもので、4・5が本単元「魚のたんじょう」に直接関わる質問である。1について
は、Mさんの学級で実践されていると思われる「観察カード」に記録することが好きか嫌いかを問うものである。このくら
いのアンケート内容で学級の単元に対する関心度は、ある程度わかると思う。
 ②について述べよう。私は単元導入前のアンケートの分析は、Mさんの分析程度でいいと思っている。確かに、個々の児
童がどのような意識を持っているのか触れられていない点を指摘する人がいるかも知れない。私は、学級の座席表に子ども
ひとりひとりが単元に対してどのような思いを持ってるか細かに分析してあった指導案を見たことがあった。しかし、それ
だけきめ細かなアンケート分析をおこなっても、実際授業の中でその結果に基づいてその子を指導することは難しい。ほと
んどが生かされないだろうと思っている。単元導入前のアンケートの分析は、Mさんの分析程度で十分であると思われる。
事実、Mさんはアンケート分析を通じて

①メダカの卵や水の中の小さい生き物をじっくり観察する時間を与える。
②メダカは専用のエサ以外にどんなものを食べるのか実際に見せる

との問題意識をもって取り組もうとしたからである。

  Mさんの単元導入前のアンケート内容とアンケート分析は、指導案を見る限り十分であると私は思う。しかし指導案で
なく、実践記録として記述する場合は、アンケート内容も分析もより間客観的になされなければならないと思っている。M
さんのアンケート内容と分析が学習指導案でなく実践記録であったならば、やはりひと言言いたくなる。一般に問題(課
題)を提示する場合のアンケートとその分析は問題意識がわかる程度の内容と分析でいいと言える場合が多い。しかし、問
題を検証するアンケートと分析は、数学的手法等を用いてより間主観的になされるべきである。
  私は退学した大学院で学んでいたときに修士論文を書くのに必要だったので、市町村教育委員会の権限について各教育
委員会にアンケートした結果を分析した教育行政学の論文を読んだことがある。しかし、私にはその論文のアンケートの分
析の結論はよくわかったが、分析の過程はまったく理解できなかった。それは分析手法に「多変量解析」が使われていて、
私自身「多変量解析」に全く無知だったからである。このときはじめて、文系の論文であってもアンケート調査の分析に数
学的手法が使われていてそれを理解しないと論文そのものが読めない、と思い知らされた。数学と関係のないと思われる歴
史学・国文学の領域でも、数学が使われる。例えば日本書紀の巻ごとの執筆者グループを決定するために、ある特定の語句
の使いかなどの頻度を数値化してコンピュータで統計学の理論に基づく処理をおこなって結論を得るという数理文献学の分
野もある。アンケートや数学と直接関係ないが、古い建物のはりなどに使われている板などの年輪の成長パターンを調べ、
歴史上の年代を1年ごとに特定する年輪年代法という歴史学で用いられる手法もある。
  今日、文系の論文であっても、アンケート内容の検討やその分析手法に「多変量解析」など統計的処置がおこなわれる
ことが多くなってきている。より間主観的に記述しようとする執筆者の良心表れなのだろう。
  こうした傾向に反して教育実践に関する論文は、たとえアンケートとその分析が記述されていても、私からみてもきわ
めて執筆者の主観的な分析がなされている場合が多い。そうした論文と同列にMさんの学習指導案を扱うことに不快に思う
人もいるかも知れない。しかし、両者に本質的な違いなどない。(注)Mさんのアンケート内容と分析も、学習指導案としてでなく実践記録もしくは
実践論文としてみるならば、きわめて主観的である。

  Mさんの指導案の前半部分を読みながら、アンケート内容とアンケート分析の一般について考えさせられた。 
  私のひとり言として、読んでいただけるとありがたい。

(注)
  算数教育「学」の教材論や実践の分析をした論文について、大学教授が書く論文も小学校の教員が書く論文もたいした
差があるわけでない。両者の違いは、最近重みがなくなってきた言われるるが『権威』の差だけである。大学教授の論文が
「大学教授」と言う権威だけで読まれている、正当性をもったように思われているだけである場合が多い。小学校の教員が
書いた実践論文のほうがはるかに優れている場合が多い。
  私は算数教育「学」の教材論や実践の分析をした論文で、実にくだらないと思った大学教授の書いた論文をいくつか
知っている。実名をあげてもいいが、そんなことをするより軽蔑のまなざしを送ったほうがいいであろう。間主観性が求め
られる学問とは無縁である。





(追記)

1.昨日の一風景
  昨日26日木曜日は、いつものように午前中にアピタ北方店へ、午後はOKBふれあい会館内の放送大学岐阜学習セン
ターへ行った。この日は、『重力波とはなにか』のゼミがある日であった。
  午前8時50分頃に自宅を出た。自分の水田の見回り等をしていたので、この24日(火)と同じく、出発が遅くなっ
てしまった。それで、木曽三川公園から長良川右岸堤防を北進して岐阜市の河渡橋まで行った。そこから、北方町へ入った。
  北方南小学校の前を9時40分前に通過、北方西小学校北側の道を通って、アピタ北方店には9時50分過ぎに到
着した。北方南小学校までは、長良川右岸堤防を通るコースが一番早く、約40分~50分で到着する。
  アピタ北方店で用事を済ませてから、10時10分ごろ、OKBふれあい会館へ向かった。
  いつものように、アピタ北方店とOKBふれあい会館へ向かう途中に、Mさんの勤務校の運動場の前の道を通過した。
一瞬であったが、行きに授業をしているMさんの姿が目に入った。帰りの通過は10時15分頃であった。多くの児童が
運動場に出ていて、集団遊びをしていた。探さなかったこともあって、Mさんの姿はわからなかった。

  OKBふれあい会館内の岐阜学習センターに10時30分頃に着く。今日は到着が早かったこともあって、駐車場が
すごく混んでいたので会館入り口からかなり離れた場所に駐車した。この時期、県や市町村・各団体の新人職員の研修が
行われていて、リクルートスーツ姿の男女をよく見る。たまたま空いた1台の駐車スペースに駐車できたのは、ラッキー
であった。岐阜学習センターでパソコンを借りて、このブログの(追記)を書いている。その後、学生控え室で昼食を
とったあと、視聴覚室でPC端末から放送授業を聞いたり見たりする。今回は、用意してきた『自然科学始めの一歩'15』
の通信課題を解きながら講義を視聴する。
  15時15分から『重力波とは何か』のゼミに参加。ゼミの参加者が多くなった。いろいろな質問が出て、おもしろ
かった。ゼミが終わった後も、話し合いをしていたので帰宅した時間が19時になった。

  昨日の1日は、いつもの火曜日・木曜日の行動パターンである。


2.Facebook投稿より
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4月27日17時頃投・・・・・・・・・・・・・・
  サツマイモが植わって、大まかな畑仕事は終了しました。
今年は、連休・・・ゆっくりできそうです。




サツマイモの苗の植え付け
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  





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