キンポウゲ~蝋梅のように花に蝋のような光沢がある。
綺麗な花だけど有毒なのでちょっと怪しげでちょっと引く。
でも他にも有毒な植物はいろいろあるよ、水仙もスズランも有毒・・・
でも水仙もスズランも普通に野の花、別に怪しげと言う感じはしない。
なぜだろう?
そうやっぱりそこはキンポウゲ、蝋の光が怪しげに輝く。
でもね、自然は優しい、人工的なものを悪い!なんて思ってる自然原理主義者、あんたたちは間違っているよ。
自然は人間のためにあるんじゃないよ。
人間にとって自然はいいこともあれば悪いこともある。
それで人間は時に自然の恩恵を受け、時に自然と戦う。
それがもっとも自然なことなのだよ。
山羊を飼ってた時、山羊がうっかり食べたらいけないと、
農園のキンポウゲを根絶やしにしようと、
キンポウゲをかたっぱなしに抜いて回ったことがある。
でもそれはまったく無駄な労働だった。
いくら抜いても残った根から生えて来る、
こぼれ落ちた種から生えて来る、
よそから種が飛んでくる。
そう、自然はももっと大らか。
毒草も役草もみんな同じように受け入れる。
山羊もまたそう、山羊は草は何でも食べるようで、
実はとっても好き嫌いがある。
そうして毒草を選別する。
好き嫌いはいけません!なんて大まちがい。
すべての生物は好き嫌いしたからこそ今まで生きてこれたんだよ。
そうそう、このぐうたら百姓だって・・・
そうそう、そういうわけで今日もまた好きな酒を飲んでいますよ。
酒の力で今日まで何とか生きてきたんだよ。