ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

ライラックワンダー

2020年04月24日 07時18分31秒 | 花便り


ライラックワンダーが1輪だけ咲いた。
この原種チューリップは草丈が15センチほどで花も小さい。
派手な園芸種のチューリップと違って、うっかり見過ごして、踏んでしまいそう。


チューリップの原産地はオランダ?・・・じゃなくて、アフガニスタンからイラン、イラク、トルコあたりだよ。
この可愛い花のイメージとは違って、今では、とってもやばい、やばい、危険なところだ。
オマルハイヤームの「ルバイヤート」でも歌われているチューリップはきっとこんな花だったのだろう。

  酒をのめ、土の下には友もなく、またつれもない
 眠るばかりで、そこには一滴の酒もない。
 気をつけて、気をつけて、この秘密 人には言うな
 チューリップひとたび萎めば開かない。

ササン朝ペルシャの宮殿の庭に、あるいはそのはずれの川の岸辺に、いっぱい咲いていたのかもしれない。
そこは千夜一夜の世界、
アリババやシンドバットが、何の気にすることもなく、
 踏みつけてたのかもしれない。

  川の岸辺に生え出たあの草の葉は
 美女の唇から芽を吹いた溜め息か
 一茎の草でも蔑んで踏んではならぬ
 そのかみの乙女の身から咲いた花

ここは今では、とっても、やばい、危険な、ところに・・・
再び千夜一夜の世界がよみがえってほしい。




コメント
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