ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

お葬式

2019年06月09日 17時34分05秒 | 田舎暮らし
暑い中、黒い喪服と黒いネクタイでお葬式。
そう久久ぶりに久しぶりにネクタイを締めた。
長さが合わず何度か締めなおした。
サラリーマン時代はこんなしょうもないものを毎日締めてたのだよね。

つい先日、もう2度と着ることもないスーツ、
もう2度と締めることもないネクタイを、処分した。
今までずっと、また使うこともあるかなぁ~なんか思って、未練がましくて持っていたのだった。
でもみんな処分してすっかりすっきり。
もうこれですっかり会社勤め人間とはお別れ。

もしも万一不幸にして就職の面接を受けに行くことがあっても、
作業着姿に軍手と長靴、そして野球帽といういつもの姿で面接に行くほかない。
こんな姿で面接で受かるわけはない。
それでみんな処分してすっかりサラリーマンからおさらば。
これでやっと普通の人間に戻れたのだ。

ねぇねぇ~~~サラリーマンってなんか変だと思わない?
サラリーマンってなんかとっても病んでると思わない?
田舎暮らしを始めて、ふと思った、
自分で作った野菜を食べた時、ふと思った。
いったい今まで何のために働いてきたのか。
短い人生を、一度しかない人生を他人のためにどれほど無駄にしてきたか・・・

そして思う、本当の喜びは人のために自分の時間を切り売りすることじゃない。
自分の時間を自分のために使うこと。
それなのにこの一番大切な自分の時間をどうして今まで人に売ってきたのだろう?
エンデ風に言うなら時間泥棒に時間を奪われてきただけじゃなかったか?

いえいえこんな話じゃない、葬式の話だった。
お決まりの葬式の、そんな手順なんかどうでもいい。
葬式で気になるのは代表者の弔辞や喪主の言葉。
それによって今までの亡くなった人の生き方がわかるかもしれない、
今まで知らなかったことがわかるかもしれない。

・・・それは、とってもしみじみとしたいい弔辞だった、心にしみる喪主の言葉だった。
今まで知らなかったことを初めて知った。
それを通してとってもいい生き方をされたのだと思った。

ただ、もっともっと生きてる間にいろんな話をしてたら良かったなぁ~なんて、しみじみ思った。
昔ながらの普通の葬式もいいなと思った。
コメント
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