ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

キセキの葉書

2018年11月11日 17時51分27秒 | 映画の話
毎月第2土曜は映画の日。
市民ホールに映画を見に行く。

いい映画が多くそんなにはずれはない。
外国映画はなく時代劇も見たのは1度だけ。
あとはホームドラマの延長。

これはかっての映画会社、東宝・大映・東映・松竹・日活がつぶれたり配信会社になってしまい、映画を作らなくなったため、
今作っているのは独立プロの作品、予算に限りがある。
そのため金のかかる時代劇や戦争物でなく、大規模なセットを作らなくても、
普通の家やマンションの部屋を借りたらできるホームドラマになるのは仕方ないこと。

それで規模の大きい大作も、規模の大きい駄作もできないかわりに、「万引き家族」の是枝監督の作品のような作品はできる。
「七人の侍」や「スター・ウォーズ」の作品のようにテレビでは絶対にできない映画ならではの作品はとっても魅力だけど、
でも小さくても味のある作品、それもまた映画の魅力だ。

「キセキの葉書」は実話を映画化したもの。
舞台は同じ兵庫県の西宮・武庫川団地。
西宮はそれほど詳しくはないけど、それでも知らない土地ではない。
それでそれなりに親しみを持って見た。

でも内容はそんなのほほんとしたものではなく、脳性まひの子を抱え毎日その介護に追われているとき、
大分に暮らす母親がうつ病と認知症を併発したという電話を父親から受ける。
でも母親の面倒はとってみることはできない。

父親はただおろおろすして娘に電話をするばかり。
助けてほしい、助けてほしい!
その気持ちはとってもわかるけど、でもどうすることもできない。
そのためせめて毎日、葉書を、絵手紙を送り続ける。
13年間にもわたり5000通も!
ところが不思議なことに母親はそのうちはがきが届くのを楽しみにして、毎日待ちわびるようになった。
そして認知症が改善した。
そして、今は田舎を引き上げ同じ団地の隣の家で暮らしている。

コメント
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