ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

この町・・・

2012年10月09日 18時34分02秒 | 田舎暮らし
今住んでいるこの町は兵庫県たつの市、兵庫県の西の端。
30分も車で走ると岡山県になる。
4市町村が合併してたつの市になった。
でも今でも旧市町村ばらばらで合併のメリットはあまり感じない。
(他所の図書館も利用できるようにはなったけど、まだ一度も他所の図書館は使っていない)

旧龍野市は小京都、童謡の里で売り出している小さな城下町。
古い町並みが残っている、古い町並みを創っている。
赤とんぼの作詞者、三木露風が生まれたというだけで、「童謡の街」で売り出している。
合併してこの町でも、秋だけでなく冬も春も夏も晩の6時に「赤とんぼ」のメロディーが有線放送で流れる。

龍野は街興しに熱心でしょっちゅういろんなイベントをしている。
たつの市ではなく旧龍野市の街興しに・・・
でもどこの地方都市でもそうだけど商店街はシャッターが目立つ。
龍野に観光に来た人は、わぁ、いいなぁ!と思うけど、
確かにちょっぴり魅力的ではあるけど、
きっと、一度見たら、もういいか・・・と2度と来ることはないだろう。
産業は醤油が有名。
薄口醤油の大手、ヒガシマルをはじめいくつかの醤油メーカーがある。

今住んでるのは旧龍野市ではなく旧新宮町。
今でも市と言うよりは町、町というよりは田舎。
昔仕事で偶然来たことがあるけど、そのときは何の魅力も感じなかった。
それどころかこんな町に住んで何が楽しいのだろう?と怪訝に思った。
まさかここに住むはめになるとはまったく思いもつかなかった。
でも住んでみると意外と住みやすいところだ。



ここには揖保川沿いに点々と集落がある。
なだらかにひたすらなだらかに眠たくなるような道が続く。
この道は今は国道だけど、昔は出雲街道。
後醍醐天皇が隠岐に流されていった道。
宮本武蔵が何度も通った道。
司馬遼太郎の「播磨灘物語」の舞台になった道。
なだらかな道だけど緩い勾配が続いて、我が家では海抜130メートルになる。
産業は素麺の「揖保の糸」が有名。
揖保川沿いにあちこち素麺工場がある。この集落にも2軒ある。

観光といって自慢できるものは・・・ない!
東山公園の紅葉はきれいだけど、紅葉の名所ってあちこちにあるので、わざわざ遠くか来ることもないだろう。



この写真は屏風岩といって天然記念物に指定されている。
ここに来たときはもっと岩肌が見えてたのだけど、だんだん木に覆われて、屏風と言う感じはしなくなった。
でもきっと勝手に切ることは出来ないのだろう。
「天然記念物」が天然記念物を破壊している。



この山並みは寝仏に見えるという。
この写真では大きすぎて下半身は見えないけど、確かに人が寝てるように見えないこともない。
仏かあるいは普通の人がそれも肥満体の人が酔っ払って寝そべってるだけか・・・
まあ仏と見たほうがありがたい気がする。
この山並みの一番高いところに中世、城山(きのやま)城という山城があった。
ここは「嘉吉の乱」で有名な赤松氏の城。
赤松満祐が京都の自邸に将軍、足利義教を招き、そこで将軍を暗殺するというとんでもない事件を起こした。
そしてここ城山城にこもり、一族皆自害するという悲惨な事件がおこったところ。

今住んでる所はこの新宮町の端っこの西栗栖というところで、播磨風土記にもでて来るとっても古いところ。
昔は栗の産地だった。
でも今では単なる田舎。
そんな田舎に今住んでいる。
コメント
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