アースデイマーケット（５）

昼ころ小田原に向かう。
そこには兄夫婦がいる。
東京の道路は不思議というかやっぱりというか、田舎道の定番の軽トラと軽が少ない。
それに今まで見たこともないような外車がやたらと走っている。
東京では犬だけでなく車もリッチらしい。

兄夫婦の家は海岸の直ぐそばのリゾート風マンション。
下に１号線のバイパスが通ってなかったら
窓から釣りが出来るのではないだろうか。
「もうすぐご飯できるよ～、刺身できた？」
「あっ、ちょっと待ってね」
といって釣り糸をたれる。
すると入れ食いで刺身が釣れる。
「でもなんか刺身も飽いたね、じゃ他のにするか」
といってまた釣り糸をたれると今度は焼き魚が！
しかしどうも冷めていけない。
「やっぱり焼き魚は料理しないとだめか・・・」
・・・なんてことができないとも限らない、わけないか。
しかしあいにくマンションの前にバイパスがあるので家から釣りをするのは難しそう。
その代わりとっても強靭な糸を使って車を釣ったらどうだろう？
ベンツを釣ったら大当たり。
軽トラや、軽を釣ったら・・・「あ～あ、どうも今日は不漁だな」
トラックが引っかかったら・・・「うむ、今度は大物だ！あっ、いかん、糸が切れた！」

それから、酒と手作りの握りずしをたくさん頂いた。
しかし,変だな・・・どうしてここの寿司は廻らないのだろう？
あっ、そうかこれでいいんだ、寿司は廻るものだとばかり思っていた。
でも・・・家庭用のくるくる寿司があってもいいのではないだろうか？
家庭用なので皿の色も気にすることもないし、後片付けも簡単。空いた皿をのせたらいい。
中華料理にもいいかもしれない。わざわざ手でテーブルを回すこともない。
また夏には流しそうめんに利用することも出来る。回転を止めて高低差のある溝をつける。

なんていつもの癖ですぐにしょうもないことを考える。
しかし海の匂いを嗅ぎながら、潮騒の音を聞きながら酒を飲むのは実にいい。
夏はベランダでビールを飲みながらうとうとと眠ると最高に気分がいいだろうな。

しかしいつまでもゆっくりするわけにはいかない。
まもなくＥＴＣタイム。
夜中の１２時までに高速に入らないと割引がなくなるから。
というわけで１１時ころに出て、高速に乗り、後はひたすら家に向かう。運転はもっぱら息子。
帰りは帰ることしか目的がない。
山羊や鶏はどうしてるかな、怒っているかな？
・・・なんて思いつつひたすら西に向かって走っていった。

こうして今回のアースデイマーケットは終わった。
今回も赤字覚悟だったけどほぼとんとんだった。