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ガムテの神様

2005-11-19 21:12:34 | お芝居演劇
 お芝居の種はどんなところに転がっているか分かりません。日常生活で経験した感動にはお芝居の種が隠れているものなのかも知れません。県西のくいだおれ人形にはそんな秘密のエピソードがありました。
 作者であるK田先生の担任時代、クラスの出し物でくいだおれ人形を作ったそうです。(何故か一人で)社会科準備室で小さな扇風機を使い、くいだおれ人形の腕を動かそうと作ってみたときのこと。腕の重みに負けた扇風機は虚しくカクカクと音を出すだけで動きません。あまりのショックに頭を抱えてたそうです。腕と反対側におもりを付けてバランスを取れば…、彼はひらめきました。手近にあるおもりといえば…、ええい、ガムテをそのまま引っ付けちゃえ!とその瞬間、動かなかった腕は嘘のように動き始めたのです。「感動しました。」そのエピソードを聞いたとき、感動とは一体なんだろうという素朴な疑問と、何もないところに産まれる不思議なエネルギーの固まりを感じたのでした。
 作られた感動に根は生えません。種から産まれた感動には根が生え、茎が伸び、葉が茂るのかも知れませんね。忘れてしまったり、引き出しにしまったままになった感動の種、ありませんか?
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