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ブログって何? 2023年4月より兵庫県高等学校演劇研究会東播支部へ移動。高校演劇の情報の配信、記録も。

緊急事態

2009-10-30 22:48:02 | お芝居演劇
 稽古中ケータイに伊丹北のI井先生から僕宛のメールが転送されてきた。いつもは見るけど稽古が白熱していたのでしばらく放置。一段落して稽古場でケータイを開いてメール確認。生徒らは次の稽古シーンの準備を続けていた。

「なに~~~?」

 僕の大声に一瞬動きが止まる。メールの中身は阪神支部の某高校演劇部にインフルエンザが集団発生し、4人が発病、他にも発熱している生徒がいて出場辞退の申し出があったというもの。
 「どうしたんですか?」の質問にこのことを伝える。他人事ではない。僕の担任するクラスではインフル確定1名。風邪症状4名、早退2名で合計7名が終礼にいない事態。うちのクラスには演劇部員が5名。感染の可能性は無い方がおかしい。
 今年のコンクールはこんな危機的状況の中で準備されている。補欠や代打のいる他のクラブに対し、演劇にはそいつが居ないと成立しないという特殊性がある。だからこそ面白いし、だからこそ尊い。ただ今年は少しばかり事情が違う。
 帰り道、終礼でいなかった生徒の家に電話。幸いインフルではない生徒ばかり。ただの風邪。ちょっと安心。その後出場辞退の高校の先生に電話。役者がそろわないなら、稽古期間がないなら台本を持ってリーディングって方法もあるんじゃないですかって提案する。演劇学校時代に、役者だったら何があろうが舞台に穴を開けてはいけないって教わった記憶があったからだ。
 そこの学校が、阪神大会が、うちの学校がこれからどうなるかは誰も知らない。でも舞台に関わる以上、先輩から教えられた掟を伝えていく勤めがあるような、そんな気がした。

 西高演劇部十戒 第九条『死ぬな休むな怪我するな。役者に代打無し』

 時々スミス先輩がしつこくそれを言いに部室へ顔を出す。
コメント (1)
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