ゴミ箱で救いを待つでなく、もがく

　AIフェス終了。やっとこれで平常モード。アイホール大賞は自在に駆け抜けた市立伊丹高校へ。僕的には遅すぎた受賞だったと思う。素敵不思議むさ苦しい毛深いを地で行く市立伊丹の今のメンバーは秋の阪神大会から大注目。『シャッター』にはドキドキだったのですよ。（お昼間話してたよね、ドリア）　今回の上演でも暴力的な芝居運びに半分あきれつつ楽しかったってのが事実。納得出来る受賞でした。
　じゃ伊丹西は？　と聞かれると作者ハイジが戯曲賞受賞（拍手）。でもそれ以上の賞品をもらったって気分。それは何と聞かれると、スパイラルを描いて成長してきた今の西高演劇部が、僕も知らないような次に進むべき螺旋階段の存在を教えてもらったということ。ともかく芝居を作った1～4年目、チームを作った5～8年目、次の階段は…破壊と創造と飛翔です。（ごめんなさい。まだ行ってないモノだからこの三語は仮です）　その辺誰に言われるでもなく一晩考えて僕に伝えてくれたいっけ先輩はやっぱすごい子。脱皮の痛みとカタルシスを味わう事は、諦めなずもがいた人たちの一握りに許されたご褒美なのかもしれません。
　自分たちを疑い、それでも自分たちを信じて…。大袈裟？　いえいえ、本気ですって。