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深作欣二監督『仁義なき戦い・代理戦争』その1

2014-06-22 09:35:00 | ノンジャンル
 深作欣二監督の'73年作品『仁義なき戦い・代理戦争』をWOWOWシネマで見ました。
 米ソの代理戦争が世界で展開される中、ヤクザの世界でも代理戦争が始まっていた。“昭和35年9月広島市”の字幕。呉の広能組々長・広能(菅原文太)は“打本組々長 打本昇”(加藤武)と“広島・村岡組々長舎弟 杉原文雄”と路上を歩いている。打本は広能にプロレスの興行を勧め、広能は小屋探しをすると言うが、そこで杉原は何者かに射殺される。療養中の村岡に代わり、杉原は村岡組の実権を握っていた。杉原の葬儀には、村岡組の幹部の松永(成田三樹夫)や“武田明”(小林旭)が列席するが、栗山は遺体を見て吐く。杉原に殴られたことを根に持って栗山が殺したのではと噂する幹部たち。打本は栗山を殺るように迫られるが、栗山が村岡の客分であるとして二の足を踏む。
 “広島県呉市”の字幕。広能は自分の組を持ち、スクラップ業をしている。“広能組々員 西条勝治”(川谷拓三)はスクラップを横流しして広能に殴られる。“呉・上田組々長 上田利男”は長老の大久保(内田朝雄)に会いに来る。殺人の刑期が残っていた上田は大久保が唯一の相談相手だった。大久保は山守から身元引受人になりたいと言って来ていると伝えると、上田は数日間考えさせてほしいと言うが、そこに山守(金子信雄)と槙原(田中邦衛)がやって来る。西条は指を詰めるだけでは足りないと思い、手首を落として来るが、広能はそれではケンカをできないとまた叱る。翌日、広能は大久保の仲介で山守組に復帰する。
 広能のプロレス興行は大入りになり、打本と“早川英男(打本組幹部)”(室田日出男)がやって来る。外人に反則負けしてきたレスラーの頭を割り、因縁試合をもう1回やって来いと言う広能。“岩井信一(神戸・明石組幹部)”(梅宮辰男)も挨拶に来る。打本は広能に、村岡の跡目になるために、明石組に兄弟分になってくれる者を紹介してくれと言うが、広能は間違いの元だと断る。
 広能はレスラーにいい女を抱かせろと西条に言い、西条は嫌がる自分の女(池玲子)にレスラーのところへ行けと命じる。酔ったレスラーは“工員(のち広能組々員 倉元猛”(渡瀬恒彦)に暴力を働き、倉元は刃物を持って復讐する。倉元は恩師と母に連れられて広能を訪れ、広能に預けられる。
 暴れん坊で知られる“村岡組幹部 江田省一”(山城新伍)が釈放され、打本は村岡組幹部と兄弟盃をし、新興ヤクザのトップとなる。山守は広能のスクラップを持ち出し、広能に抗議されるが、知人の手形が落とせず助けたと言い訳をする。広能が知人とは誰かと追及すると、山守は怒り出し、広島へ行けと広能に言う。広能は今度邪魔したら勝手にさせてもらうと言うと、江田が山守に挨拶に来て、山守は江田に札束を渡す。横目で睨む広能。
 “昭和36年6月神戸”。広能は打本を連れて明石組を訪ねると、明石組は打本の盃の申し出を受ける。“明石組々長 明石辰男”(丹波哲郎)は“明石組舎弟 相原重雄”(遠藤辰雄)を打本の相手とする。“明石組若衆頭 宮地輝男”(山本麟一)。全国を支配しようとする明石組の前に立ちはだかったのは、同じ神戸の神和会だった。“神和会々長 神代巳之吉”“神和会副会長 伊丹義市”。明石組と神和会の代理戦争が各地で起こる。“昭和36年6月 大阪義友会事件”、アパートに殴り込み。“昭和36年7月 奈良石川組々長刺殺事件”、路上。“昭和36年8月 京都中京抗争事件”、路上で袋叩き。“昭和36年10月 鳥取檜山組々長刺殺事件”、白昼の列車内。“昭和37年5月 九州博多事件”、射殺。この事件で明石組は九州に集結。警察も大動員をかけ、九州での争いは静まったが、広島が双方譲れない拠点となった。
 広能は相原と話し、岩井を口説いてほしいと頼まれるが、打本が村岡の跡目になるつもりで自分は動くつもりだと言う。相原は打本が自分に断りなく村岡と盃していると不満を洩らす。松永は広能を呼んで村岡の引退を告げ、跡目を1年だけ山守にさせようと言う。打本が明石組と盃したことを村岡は怒っており、自分の幹部にも適任者がいないと言っているらしい。そこへ打本がやって来て、相原がへそを曲げ、明石組との盃が無期延期になったと言う。広能は打本にあちこちに安売りしない方がいいと言い、打本と袂を分かつ。(明日へ続きます‥‥)

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

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