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深作欣二監督『新仁義なき戦い・組長最後の日』その2

2014-07-06 09:30:00 | ノンジャンル
 今日は27歳でこの世を去ったスコット・ラファロの54回忌です。改めてご冥福を申し上げます。

 さて、昨日の続きです。
 中道は野崎に会い、岩木に線香を上げて来たと言い、野崎は親父は喜んでいるだろうと言う。「米元の親父は新聞に書かれているような卑怯なマネしない。兄貴が親分に手出したら、わしも黙ってない」と中道。「心配せんでいい」と野崎。
 松岡は船田に「手を組んで西日本全体の組織“西日本親友同志会”にしよう。今日の抗争もつまらぬチンピラ同士の喧嘩がきっかけ。2度と岩木さんのような犠牲者が出ないように、お互い組長以上は狙わない協定を結ぼう。若い者の間違いは防げない」と言い、船田と酌を取り交わす。その頃。ジョーは米元と情夫を取り違え、米元の妻とその情夫を射殺してしまう。その一報を聞いた米元は激怒し、卓をひっくり返し、船木にケガを負わす。米元は船木を裏切り者呼ばわりするが、船木は野崎のせいだとして、自分が責任を持って白黒つけると言う。「こうなったら同志会も何もない。わし喧嘩しに大阪に行くで」と去る米元。
 野崎にも大阪から一報が入り、野崎は子分に「朝一番で銀行から預金を全部引き出して、いつでも給料と退職金を払えるようにしておけ。明日は大分ゴタつくだろうが、知らんぷりで仕事しろ」と言う。玄龍会の幹部会「松岡の提案は受ける。7人会の総意だ」「野崎、全部水に流してれくれ」「敵討ちせんと言うこと?」「そう、跡目の段取りはすぐやる」「岩木さんの法要も盛大に」「親父は喜ばん」「分からんな、情勢は変わったんだ」「変わったのはあんたらだけじゃ?」「これ以上無用の血を流さんでも」「無用? 親父の血は無用?」「つまらん意地で命捨てるな」「自分の勝手」。
 野崎は船木に電話し「坂本を殺る」と言う。「気が狂ったか?」「戦争の用意をしとけ」「待て」。野崎はダンプで坂本の車列を追い越し、正面衝突させ、銃撃戦を始める。車列の1台とともに崖に落ちるダンプ。
 船木は坂本組に詫びを入れると、坂本は米元に罪を全て被せて破門にしたと言う。野崎の件はケジメをつけると改めて言う船木。
 麻美は野崎に連絡を請うという広告を新聞に出し、中道は野崎を誘い出す。西本は野崎に捕まり、仲間にしてくれと言って野崎の怒りを買い、野崎の子分に「野崎の居場所を坂本組に教えれば500万になる」と言うも聞いてもらえず、射殺され、焼却炉に放り込まれる。野崎は子分に、12歳の時炭鉱で両親が亡くなった時、事故から3日経っても穴を掘ろうとしたと言い、自分は諦めが悪い奴だと語る。子分は500万に目が眩んで野崎を裏切り、坂本組に野崎の居場所を密告するが、それがばれて殺され、野崎も難を逃れる。
 野崎は麻美に会いに来るが、中道は野崎を撃とうとし、麻美は楯となって野崎を逃がす。中道は松葉杖姿で野崎を追うが、娘に気を取られてダンプに轢かれて死ぬ。中道の骨壷とともに野崎と夜を迎えた麻美は、野崎の布団の中に入って来て、今晩だけ昔にように抱いて寝てと言う。
 野崎は坂本の車列を追い、空港で坂本が発作を起こして倒れたところを襲う。病院に担ぎこまれた野崎を麻美は見舞い、坂本がまだ生きていて空港ホテルで絶対安静の状態になっていることを教える。麻美が持ち込んだ拳銃で病院を脱走した野崎は、空港ホテルの坂本の部屋に辿り着く。「もう長くない。静かに死なせてやってくれ」と松岡は言うが、野崎は松岡と坂本を射殺する。野崎は逮捕され、坂本組の幹部連中に「大将の首を取られて悔しかったら、いつでも取り返しに来い」と言い、パトカーに連れて来られるが、そこで若者に刺される。「見たか、わいがやったんやで」と連呼する若者。野崎はパトカーの中で血に汚れた両手を見るのだった。

 これも『新仁義なき戦い』や『新仁義なき戦い・組長の首』とは全く関係のない独立した作品でした。画面は増々暗くなり、人物の判別もままらなないぐらいでした。


 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

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