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キン・フー監督『大酔侠』その2

2018-07-19 05:44:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 僧侶「寺院に役人を監禁したりして問題が起きたら困ります」「うるさい」「だがこの寺の住職としてはあなた方が…」「我々は客だ」「もちろん」「リャオコン大師も不在だ。いつ戻られる?」「数日で戻ると。それまでの間どうか騒ぎを起こさずに。もし…」。障子越しに毒針を放つ男。目に命中し、泣き叫ぶ子。「待て、殺すな。寺の小坊主だ」僧侶「大丈夫か? しっかりしろ。お願いです。手当を」「あきらめろ。それは毒針だ」「どうかご慈悲を。解毒薬を」「慈悲をかけてやれ」。子の腹に剣を一突き。血がほとばしる。「なんてことを。むごすぎる」「弟子を近づけるなと警告したはず。次はお前も許さん。ラオウー、夜は長い。宿屋から奴を捕まえて来い」。
 雨は上がる。枕の下に2つの短剣を隠すチン。髪もほどく。扉の鍵が開けられる音。灯を消し「誰だ?」「俺だよ」と指の男。「何の用?」「眠れないんだよ。飲もう」「酔ってるな。出てけ(中略)」「せっかく酒を」。指の男、出ていく。短剣がなくなっている。1階で飲んでいる指の男に「おい、剣を返せ」。1階に飛んで降りると、男は飛んで2階に。屋根の上をポンポンと飛んで逃げる男と追うチン。やがて橋の欄干に短剣と帽子が。(中略)部屋に戻ると、窓から男たちが侵入している。「いないぞ」。チンの飛刀を受け、「逃げろ」。
 朝。指の男、子供たちを従え歌う。「竹ざおは細くて長い。南へ北へと流浪して、雨風の日も晴れの日も施しを請うて回り歩く♪回り歩く♪世の中は移ろいやすい。出世や栄達など望みはしない。富や名声にも興味はない。やめられないのは般若湯♪般若湯だよ♪どんな種類の酒だって一杯飲めば心も晴れる。憂いも全てかき消える。瓢箪の中身は情に厚い♪とっても情に厚い♪」。「つたない歌で失礼しました」「酒代には足りないよ」「飲まないさ」「肉は食べられる?」「無理よ」「食べたいな」「ダメ」「よし、肉を食おう。頼む」「何にします?」「肉みそ一皿とお焼きを」「いや取り消す。大根の塩漬けに、それと酒を」「金はいらない。ツケでいいよ」「ダメだよ。前のツケも返していない」「賢い子だ」。チン「先達、お陰様で昨夜は助かりました」「何のことだ? カネは足りたか?」「先達を追わなければ賊に襲われてました」「覚えてないな。ジャージャー麺食おう」「先達のお尊名は?」「“酔いどれ猫”だ」。一堂笑う。「絶対麺も食おう」。
 “酔いどれ猫”「カネあるか?」チン「お金? あります。酒代を」「もらう訳にはいかない。歌うから気に入ったら多めに払ってくれ。座って」。「山上に賊が出て、お役人をさらった。昼に奪い闇に隠す。届いたのは書状。届いた書状をご覧あれ。黄金も銀も要らぬ。望みは人質交換のみ。総督府では大慌て。ツバメが一羽飛び来たる♪ツバメが一羽飛び来たる♪」。(中略)チン「先達、お礼を」「ありがとう」(中略)「お察しの通りです。ぜひ助言を」「何の話です? ツケを清算してくれ。残りは預けとく」番頭「気前がいいな」「実は…兄の行方が知れず焦っております。監禁場所もご存知なのでは?」「若いのにクドい奴だ」「何とぞお導きを」「知ったことか」。歌「点に横棒長く、南に向かってはらい、十字が十字に向き合い、日と月が居並ぶ♪」。部屋に戻るチン。歌の意味が分かる。
 “廟”。チン、駕籠で着く。駕籠かき「お嬢さん、くれぐれも気をつけて」「どうして?」「いえ、別に…」。慎重に進むチン。占いをしていると、男「願い事なら仏像より私にするがいい。必ずかなえてやる。お嬢さん、お待ちを。二人きりでゆっくりと精進料理など」「初対面なのに失礼よ」。男、剣を抜き、「イエンツ、また会えたな。お前を探していた」“笑う虎”「前回はまんまとやられたが、今回は逃がさん」「全員揃ったな」。男が扇を開くと門が閉まる。飛針を防ぐチン。乱闘。男「よせ。神聖な場所だ。殺生など許されぬ」「罪人は捕える。争わず手を結ぶのが得策だ。酒でも飲みながら話し合おう。(中略)兄の命より逮捕を優先するのか?」「何者だ?」「その目は節穴だな。私が分からんか?」「“玉面虎”か?」うなずき、「奥で話をしよう」「有名な極悪人だな。だが過ちを認めて自首するなら寛大な処分を将軍に願い出てやる」“笑う虎”「美男子は得だ。一目で寛大な処分ときた」。一堂笑う。「ご厚情に感謝する。お前の兄は我が手中にある。いずれはお前の身も」「愚かなことを。たわごとは止めて勝負だ」「本気なんだな。お手並み拝見だ」。一騎打ちするチンと玉。やがて乱闘に。舞台は屋外へ。玉「下がれ」。また一騎打ち。服を斬られ「戦いやすくなったぜ」と玉。顔に血。“よいどれ猫”のまいた石に足を滑らせる玉。毒針を受けてしまうチンは逃げる。玉「追え。じき倒れる。林から拾って来い」。(また明日へ続きます……)

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと黒山さん、連絡をください。首を長くして福長さんと待っています。また、この2人について何らかの情報を知っている方も、以下のメールで情報をお送りください。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)