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東京工芸大祭・ジャズ研究会のライヴ

2015-10-27 05:56:00 | ノンジャンル
 一昨日の日曜日、東京工芸大の厚木キャンパスの学園祭にて、ジャズ研究会のライヴを聴いてきました。
 午前10時に毎年演奏会が行われている学生会館に行くと、「今年は野外ステージからスタートです」とのこと。その学生たちに付いていき、学生会館の裏に作られた小さなステージに向かい、しばらくすると演奏スタート。エレキギター(以下、ギターはすべてエレキギターのことです)とエレキベース、キーボードにドラムスという編成で、2曲。皆なかなかの腕で、特に2曲目は途中で4拍子・3拍子が連続する変則的なリズムになるのを完璧に弾きこなしていて、感心。次はテナーサックス、ギター、エレキベース、キーボード、ドラムスという編成でグローヴァー・ワシントンJr.の『Just The Two Of Us』を。テナーサックスの忍び泣くような響きに感動でした。演奏が終わると、折悪しく吹いてきた風で、1枚の楽譜がステージから落ち、私が駆け寄ってそれを拾い、やはり駆け寄ってきた女子学生に渡しました。無言でステージを去とうとするメンバーに「メンバー紹介は?」と言うと、ベースの男の子は「いやいや」と照れながら手を振って答えてくれました。
 ステージはこれにて終了。場所を学生会館に移し、私が席に着くと、「先ほどはありがとうございました」との声が。何とさっきのうまいテナーサックス奏者本人が楽譜を拾ったお礼に来てくれていたのでした。
 昨年までは参加グループの紹介が書かれた小さなリフレットをくれていたのですが、今年はなしとのこと。スタッフの人に無理を言って、机の上に置いてあるプログラムの余りを分けてもらい、グループ紹介の画面を映し出しているプロジェクターを置いた机の横の、会場右寄りの席に座ったところで、演奏スタート。最初のセッションが終わったところで、机のそばにいたスタッフに演奏者の名前を聞いたところ、さきほど私にお礼を言ってくれたサックス奏者は石川くん、野外ステージの時のうまいキーボードは中尾くん、同じくエレキベースは深谷くん、ドラムスは村井くん、セッションのウッドベースは加藤くんとのことでした。(以下、tsはテナーサックス、asはアルトサックス、tpはトランペット、tbはトロンボーン、bはウッドベース、ebはエレキベース、keyはキーボード、dsはドラムスを指します。)
 その後の演奏グループは、午前中はセッション(ts(大西)、b(加藤)key、ds(村井))を経て、「ジャージマン研」(tp、ts、key(中尾)b(加藤)、ds)、「wow!」(tp、tb、as、key(中尾)、b(加藤)、ds(村井))、「azul」(as、tb、key、g、eb(深谷)ds)、「modernist」(ts(石川)、tb、tp、eb、ds)、「zidjan」(ts(大西)key、eb(深谷)ds)の演奏。午後はセッション(as(石川)、ts(大西)、key、eb、ds、途中でebは深谷へ、dsも交代)を経て、「AverageYellowBand」(g、b(深谷)、key(中尾)、ds(村井))、「奴隷バンド」(ts、tp、key(中尾)g、b、ds)、「山田の宅急便」(tp、key、g、eb(深谷)、ds)、「CAVALEY」(ミラーボール付き、ts(石川)、key)、「愛バン」(as、key、eb、ds)、「FAPS」(ts(石川)、g、b(深谷)、key、ds(村井))、「みんなトモダチ(よいこのばんど)」(as(石川)、ts(大西)、tp、key(中尾)、g、eb、ds(村井))、「RUI’s TRIO」(key(中尾)、b(加藤)、ds)、「water melon(Boys&Girls)」(g、key(中尾)、eb、ds、途中からas加わる)、最後のセッション(as(石川)、ts(大西)、key(中尾)b、ds、途中でバリトンサックスのOBの方が加わり、dsもOGの方に替わる。途中でbはebの深谷くんに交替。最後にバリトンサックス、as(石川)、key、b、ds(村井)、途中からtbの女の子加わる)という演奏順でした。
 私が好きだった演奏は演奏順に列挙すると、野外ステージの3曲、室内に移ってのセッション『酒とバラの日々』と『On The Sunny Side Of Street』、「ジャージマン研」の『Four』、「modernist」の『Chicken』、「zidjian」のスタンダード2曲、午後の最初のセッションの『You’d Be So Nice To Come Home To』とあと2曲、「AverageYellowBand」の『Red Barron』と『Red Boots』、「CAVALEY」の『スウィート・メモリーズ』、「FAPS」のスタンダード曲と『Just The Two Of Us』、「みんなトモダチ」の2曲、「RUI’s TRIO」の『大きな古時計』とスタンダード曲2曲、「water melon」のフュージョン系の曲と『Close To You』ともう一曲、最後のセッションのスタンダード曲3曲などでした。
 なかでも「FAPS」の『Just The Two Of Us』のうなるようなアルトサックスを聴いた後、「みんなトモダチ」の3ホーンの迫力ある演奏は圧巻で、今回のライヴの白眉と言えたのではないでしょうか? ラストのセッションでうまいどころが演奏する中、「CAVALEY」の演奏の時に、長い間必死で腕を上げてミラーボールを回していた女の子が、トロンボーンを高らかに鳴らしてステージに躍り込んで来た時も、会場中やんやの喝采で、印象的でした。
 ということで、今年も楽しみにしていた工芸祭のジャズ研究会の演奏で、楽しい1日を過ごさせてもらいました。これだけのレベルの演奏を様々な構成で、しかも無料(!)で聴けるなんて、ジャズ好き名利に尽きます。特に今年は実力者が多く、また選曲も私好みで大変うれしいものでした。工芸祭以外でも演奏が聴けるそうなので、これからはツイッターをフォローして、また聴きに行きたいと思っています。(以上、Bill Evans『We Will Meet Again』を聴きながら書かせていただきました。)

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/