ITエンジニアの九十九折(新)

これまで経験したことや考えを思いつくままに綴って行こうと開設しました。マラソンをするように長く続けて行くつもりです。

63.あてがいぶちの仕事と小役人(1,129字)

2007-04-09 | Business Career
人事異動の季節がやって来ました。
最近の新聞紙上を見ても、多くの会社員や公務員が悲喜こもごもの異動辞令を受けていることが伺えます。

さて、今日は組織の中における仕事の在り方を、二つ取り上げて考えてみることにします。


1)宛行扶持(あてがいぶち)

組織は規模が大きくなればなるるほど、個人の機能的役割が小さくなり、歯車の一つのような働きが求められます。

そうなると、自分が居ても居なくても、大して変わりがないと思えるようになり、心血を注いで仕事に取り組もうとする意欲がなくなって行くような気がします。

そこで重要な存在は、直属の上司となる訳ですが、この上司が「お気楽」だったり、育成の視点に欠け、現在与えている仕事の意義や個々人の潜在能力を含めた存在価値がわからない人だと、部下として真剣にやって行くことが難しくなるのも事実です。

宛行扶持を調べると、「先方の要求に関係なく、与える側が一方的な条件で与える所領、俸禄など。また、そのような与え方をすること。」とあります。この言葉は知行や禄高という言葉と共に武家社会になってから生まれたようです。

私の最近担当して来た仕事を振返ると、宛行扶持ではないかと思えて来ます。ここ数年来の仕事は、2,3年で所属が変わり、段々そういう傾向が出て来たように感じられます。

ただ、ここまで仕事を続けて来ると、いつまでも上司や周囲の環境にばかり責任転嫁しても済まされません。従って、何であれ、与えられた仕事を意味付け、課題と目標を設定してゴールに向けて頑張る必要があると思って取組んでいます。


2)小役人

「役人」の語義は、公務員の俗称。「役人風を吹かせる:役人根性(=役人特有のおうへいで、融通のきかない考え方)・小役人」と書かれていました。

立場が変われば人が変わると言われますが、異動して管理側に回った途端、役人風を吹かせ、小役人のようになって言動に変化が出る人がいます。

しかし、これではここまでせっかく築いてきた実績や信頼が揺らぎ、その人の評価まで一変することになり兼ねません。

私自身は、多少地位が変動しようが、それで言動を変えず、一貫した姿勢を貫こうと思っています。

と言うのも、私の管理能力が今より未熟だった頃、部下の数が急に増えて、勢い、居丈高(いたけだか)になって接していた時期がありました。胆力不足だったのです。ある日、当時の社長の耳に入り、呼び出され、叱責を受けたことがあります。それ以来、上下を問わず、フラットな対応をすることを心掛けるようになりました。

小役人は百害あって一利なしです。


仕事をする上で気をつけたいこと、心掛けとして大事なことを探すと幾つか見つかります。新年度を迎え、点検したいですね。
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