福田の雑記帖

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ベルリン交響楽団演奏会  安普請改装の県民会館が哀れな様相

2008年09月21日 07時10分50秒 | 音楽談義
 9月17日秋田県民会館で上記の演奏会があった。
 曲は「未完成」、「運命」、「新世界」。アンコールは大サービスで「スラブ舞曲、ハンガリ-舞曲各2曲、エルガー作曲エニグマより」の5曲。
 ベルリン交響楽団は1966年設立の若い楽団で旧東ドイツにあった同名の楽団とは異なる楽団。指揮は1950年イスラエル生まれのリオール・シャンバダール氏。

 パンフレットには2002、2004年及び2007年の来日公演では各地で絶賛を博す、とあるが、秋田にも2002、2004年にも同じ指揮者と共に来ているから今回で3回目という事になる。指揮者の出入りが激しい時代に、この同じ組み合わせの来日公演で3回も聴けるとは、しかも、超有名曲のオンパレードで、と驚いてしまう。
 私の記録に依ると、2002年10月16日は「未完成」、「メンデルスゾーンVn協奏曲」、「英雄」。2004年7月2日は「エグモント序曲」、「新世界」、「交響曲第7番」であった。

 最近業務が込んでいてなかなか時間がとれない。だから、息抜きのために無理して時間を調整し、いつもの如く時間ギリギリに県民会館に出かけた。会場前の広場は黒山の、と言えばオーバーであるが、大勢の方々が並んでおり、当日券を買えないのではないかと思ったほどであるが、何とかS席を入手できた。

 指揮者は相変わらず肥満体で、腹がつかえて下を向けないからだろう、終止天井に向かって指揮をしていた。
 「未完成」、「運命」、「新世界」とこれだけの有名曲が並ぶと、何かバカにされたような気がしてならないが、何となく人生そのもの変遷を思わせる名前の組み合わせでもあった。全曲とも標準的な演奏でそれなりに楽しめたが、今回も新発見はあまり無かった。

 メンバーは国際色を豊かな感じであったがよく分からない。ティンパニストはオバマ氏に似た方で大活躍、時に見せた笑顔が良かった。コンサートマスターはメンバーのうちで最高齢と思われた方で、弓を数cmほど離した状態から弾き始める見慣れない奏法であった。時折素晴らしく美しい音色が目立って聴こえた。

 アンコール曲の紹介、拍手への感謝の指揮者の言葉は日本語であった。90%ほど入りの聴衆の反応・拍手・歓声はとても大きかった。「アキタノミナサン、オヤスミナサイ」という挨拶で喝采と共に終了した。これほどの大拍手ではまた来る?と今回も思ったほどであった。

 県民会館は残響が少ないのでその面では不満である。特に低弦が聴こえ難い。
 それに、10年ほど前に内装を改築したが、安普請だったのだろう。壁の木目のシートが随所ではがれ始めている。本物らしく見せる木目模様のシートだけにとても耐え難い様相を呈し始めている。何とかして欲しいものだ。

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