福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

新年の挨拶・所信(2)1月5日の新聞紙上は各界の挨拶・所信多数で読み甲斐あり  

2011年01月07日 12時15分39秒 | コラム、エッセイ
 昨日5日の新聞紙上は各界の仕事始めの状況が報じられており、かつ代表者の新年の挨拶、今年の所信などが多数掲載されていて興味深い。また、年明けからの新聞社各社の社説も読み応えがあった。私は新年からしばらくの間続くこの一年の展望を取り上げた論説などを好んで読む。

 その中ではやはり注目すべきは首相の年頭記者会見である。
 その中で首相は、■開国元年、■最小不幸社会を目指す、■不条理を正す政治、の3項目を取り上げた。とても良いキーワードであるが、これらは具体的に何を示しているかというと、開国元年はTPPへの参加、最小不幸社会は消費税増税による医療福祉再編、不条理を正す政治は小沢問題を示しているのではないかと思われる。
 不条理と言えば、首相はかつて沖縄に米軍基地が集中していることが不条理の一つだ、と地元の記者に述べていることから見て、今年は沖縄問題を真摯に正そうとしていることの決意なのだろうか。そうなら評価できる。

 その他、不条理というのであれば、TPPへの参加、消費税すら唐突な政策提起と決断であるならばそれ自身も不条理となる。更に来年度予算案に見られる収入と支出のアンバランス、多額の国債発行、赤字予算に逆行するのではないかと思われる1.5兆円規模の大企業減税、前首相が見直すとした5兆円規模を維持するおもいやり予算なども不条理である。それに小沢・鳩山のカネ問題・・とまだまだある。

 考え様によっては不条理とは民主党政権に内在する問題、考え方、人材そのものでないのか?と思う。是非正して頂きたいものである。
 菅首相は耳あたりの良いキーワードを用いて方向性は示した。しかし、具,体的な方法論や目標、展望は示していない。党内の抗争、ねじれ国会のもとでは示せないのかもしれないが、消費税議論とTPP交渉参加の是非についての方向性は6月をめどに行う、と時期を明快にした。どこで検討するのか、閣議内なのか党内なのかは分からないが、国民への説明や提起はどうするのであろうか。

 まあ、いろいろな感想を持ったが、首相が言うようにわが国の将来のためには不条理を一つずつ是正していただくしかない。その方向性を力強くリードしていただきたい。

 過去を語ることと、今を語ること、将来を語る場合に一番困難なのは今を語ることで、次いで過去を語ることだろうと思う。一番楽なのは将来を語ることなのだ。年末年始の各界の有識者、責任ある立場の方々の論評を読んでそう感じ取ったが、その中でも政治家が先を語る内容が一番軽いような印象である。
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