山暮らしあれこれ

田舎にUターンして感じたことなど

かやぶきの屋根

2012-11-07 | 日記
近年、かやぶきの家が見られなくなった。
最近まで近くにかやぶきの空き家があったが、つぶれてしまった。

わが家もかやぶきだったが、ふきかえが困難となり、30数年前に鋼板ぶきにした。
祖父はかやぶき職人で、この家も自分で手がけたものである。



訪ねてこられた人に、お寺かと勘違いされることもある。
屋根が急勾配になっているせいかもしれない。

急勾配なのは、かやぶきにしたとき雨漏りしないようにするためである。
かやぶきは通気性、断熱性にすぐれているようだ。

屋根はこのように鋼板ぶきになったが、屋根裏に上がれば、
かやぶきの基本構造を見ることができる。



かまどの煙で薄黒くなっているが、今でもしっかりしているのにおどろく。
木材と竹で組んであり、釘などいっさい使わず、なわで結びつけられている。

祖父が使っていたかやぶき道具が、大事に屋根裏にかけてある。
この屋根裏にいると、子供の頃にタイムスリップできる。