銅版画制作の日々

TBが残念ながら終了してしまいましたね・・・・。コメント歓迎です!

サガンー悲しみよ こんにちはー

2009-07-18 | 映画:ミニシアター


18歳で鮮烈なデビューを果たし、数々のスキャンダルに彩られた
伝説的な作家フランソア・サガン。
その愛と孤独とはーーーー。

「ノウイング」の前に、京都シネマにて鑑賞しました。「ディア・ドクター」は連日満員状態です。京都ではミニシアターのみの上映ということで、なかなか鑑賞できず・・・。その前に17日で終了になる、「サガンー悲しみよ こんにちはー」を鑑賞してきました。

サガン世代じゃない私だけれど、彼女が有名なフランスの作家だということは知っている。でもどんな生い立ちで、どんな人生を歩んできた人なのか?はまったく知らず。読書嫌いじゃないけれど、あまり馴染みがなかったサガン。今回映画を観て彼女の生きざまや破天荒な人生だったことを知った。

1950年代はくしくも、私が生まれた頃だ。1954年に18歳でセンセーショナルな作家デビューを果たしたサガンの「悲しみよこんにちは」は小説好きじゃなくても有名だ。日本でも多くのファンを獲得し、憧れの存在だったという。
小説に描かれているのもそう言った、フランスのブルジョアの洗練された生活だそうで・・・・・。そりゃそういうファッショナブルな生活って女性の憧れですよね。
才能に恵まれ、お金持ちで。申し分のない環境だったにも関わらず、その生活はかなり荒れていたようだ。

文才が認められたことで、彼女は莫大な富と名声を得る!華やかな交友関係に結婚と離婚そして出産。富を得たことが裏目の方向へと進む。それはGYANNBURUに酒、クスリという誘惑に手を染めるというものだった。
また車の運転での事故で一時は生命の危機にも遭遇・・・・・。堅実な性格なら、地道に富を蓄えて老後のことまで考えるところだろうが、彼女はまったくお構いなし。
そうなると小説はどうなの?と思うが、いやいやこれがまたすごいのだ。小説に、戯曲に脚本・伝記と色々なポジションで活躍
とことん浪費を繰り返しながらも執筆は続けた。観ていると、お金に固執はなかったのかもしれないような感じする。きっとそうだ!

物語

「私がひそかに恐れるのは、愛なく生きることだ」
時代の寵児となったサガンは、富を浪費しつつ、執筆を続けるが・・・・・。

1954年、18歳の少女が書いた小説に、世界中の若者たちが熱狂し、大人は眉をひそめた。フランソアーズ・クワレ―ズ(シルヴィー・テステュ)が友達に小説を書いているとミエを張り、前年の夏休みに書きあげた「悲しみよこんにちは」だ。ペンネームは、プルーストの「失われた時を求めて」から借りたフランソワ―ズ・サガン、この名前で出版した初めての作品はベストセラーとなり、賛否両論の大騒動となる。そのさなか、何と栄誉ある評論家賞を受賞となった。本人は、これが名声というものなんだと・・・・。
有名人なったサガンに、さまざまな人間が近づいてきたが、生涯の友となる出会いもあった。

ダンサーのジャック・シャゾ(ピエール・パルマード

作家のベルナール・フランク(リオネル・アベランスキ

学校時代からの親友フロランス・マルロー(マルゴ・アバスカル

彼らと夜ごとパーティに繰り出してはお祭り騒ぎを楽しむ。


◎ドーヴィルのカジノでGYANNBURU三昧のバカンスの際、ルーレットで8に賭け800万フランの大金ゲット!

〇ノルマンディーを気に入ったサガンは借りていた別荘を即金で購入!

サガンはアメリカでも人気沸騰
宣伝で訪れたNYでフランス人の編集者ギイ・シュレール(ドゥニ・ポダリデス)と出会い、恋に落ちる。
2作目「ある微笑」は、バルザックに劣ると批判されながらも、前作に続くベストセラー

サガン、有り余るお金で、南仏サントロぺに友人を30人も招待して、浪費する。
翌年、「一年ののち」を発表した頃、サガンは兄に酷評され、心にわだかまりを抱えたまま別荘から車を走らせ、スピード出しすぎて事故を起こす。奇跡的に一命取り留めたものの、痛み止めのMORUHINEのせいで生涯にわたりYAKUBUTU中毒と闘う羽目になる。事故から数カ月後、やっと歩けるようになった。そしてギイと結婚。
共通点の少ないふたりの生活はすぐに破綻。サガン初めての挫折に。

最愛の兄とサガン

新作「ブラームスはお好き」。この作品は世間から作者自身の離婚と関連づけられてしまう。サガン、うんざり・・・・。

サガンも小説も好き♪と言ってくれた女性パオラと親密になるが、彼女や友人たちと一緒にいても満たされない。書くことで、忘れることができた。

サガン、二度目の恋。相手はハンサムなアメリカ人、ボブ・ウェストホフ。妊娠を機に結婚、ひとり息子ドニが生まれる。しかしこの結婚も長くは続かず。
姉がからかう。「子供を作って離婚、夫は別の男とくっつき、貴方は同居している。これこそ革命よ」と。
息子の笑顔は愛の終わりを忘れさせてくれるが、それも一瞬にすぎない。そんな折、サガンは旧友ペギー・ロッシュ(ジャンヌ・バリバール)と偶然再会し、意気投合。彼女は元モデルで、今は自分のブランドを持っている。そんな彼女と一緒に暮らし始める。


ペギーとサガン
浪費を続けるサガンの支出はいつの間にか収入を上回り、税金の未納額と借金が膨らむ。それでもノルマンディーの家だけは手放したくないサガンは無謀にも競争馬に投資。馬は勝ち、一時しのぎにはなったが、報酬のための執筆もやむなく引き受けるようになる。不幸は次々と降りかかる。優しかった父の死、自身もミッテラン大統領に同行したコロンビアで高山病に罹り生死の境をさまよう。KOKAIN所持・使用で有罪判決を受けた時は「破滅しようが勝手でしょ?」とマスコミに言い放つが、最愛のペギーを癌で失ったときは激しいショックを受ける。そして親友ジャック・シャゾも程なく世を去った。

 


深い孤独と莫大な借金を抱えたサガンに接近し、KOKAIN中毒を助長したのは、大富豪の妻で自称アーティストのアスリッド(アリエル・ドンバール)だ。
サガンは人生最後の日々を、アスリッドが競売で買い戻してくれたノルマンディーの家でひっそり過ごし、やがて病床に伏す。息子の面会も頑なに拒んだサガンは、自ら用意した墓碑銘をこう結んでいた。「人生と作品を手際よく片付けたが、その死は本人だけの事件だった」と・・・・・。

こうして観ると、華やかな日々の作家サガンの様子はこの作品では垣間見ることが少ない。むしろ作家ではなく、フランソアーズ・クワレ―ズという一人の女性に焦点を当てているような気がしたし。ある映画評論家さんの話を読むと、1958年に映画化された同タイトルの主人公セシルがサガンの分身だったと述べている。
サガンを演じたシルヴィ・テステューはサガンの面影を宿しているのだが、私たちがイメージする華やかなスターとは大きく違っているとも。
本作しか観ていないのでその辺は分からないが、確かにサガンという時代の寵児だった作家ということよりも、やはり一人の女性の生きざまに迫った作品なのかもしれない。それにしても最後のサガンの姿は孤独な女性というほかならない。

監督・脚本:ディアーヌ・キュリス

 サガンの息子さん ドニ・ウェストホフ

18歳で著わした処女作『悲しみよ こんにちは』が世界的ベストセラーとなり、一夜にして富と名声を手に入れた作家フランソワーズ・サガンの栄光と転落の人生を描く伝記ドラマ。主演は本作の演技が高い評価を受けた「ビヨンド・サイレンス」「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」のシルヴィー・テステュー。監督は「年下のひと」のディアーヌ・キュリス。(allcinemaより抜粋)

メディア 映画
上映時間 122分
製作国 フランス
公開情報 劇場公開(ショウゲート)
初公開年月 2009/06/06
ジャンル ドラマ/伝記
映倫 PG-12

愛も、名声も、贅沢も──
ぜんぶ手に入れて、失って。

 

オフィシャル・サイト
http://www.sagan-movie.com/
 
 

追記:アーティストはある意味アブノーマルな感性が必要ではないだろか。独自の表現能力がその才能を華開かせる大きな要因だと思う。サガンの逸脱した人生こそ、あのような素晴らしい作品をあみだしたのではないか?と思う。それにしてもサガンを演じたシルヴィ・テステュー、本当のサガンと重なるくらい、サガンを見事に演じていたね。


 

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文学少女じゃないもんで (sakurai)
2009-09-01 08:18:31
本を読んでないので、題名は一応知ってましたが、なんか思い入れがなかったです。
ただのお金持ちのわがまま娘にしか見えなかった。
それの天才のなせる技・・・とか言われたら、それで終わりなんだけど、あまりに責任なさ過ぎて。
若いころなら、それでも許されるかもしれませんが、いい大人になってからも、あんな行動取ってすようじゃねえ。
奔放な生き方!!というのもわかりますが、わざわざしょうもない生き方をした・・・というのを見せられても、シンパシーがわきませんでした。

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