鬼平犯科帳〈1〉 (文春文庫)池波 正太郎文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
今日、「その時歴史が動いた」というNHKの番組で、長谷川平蔵を取り上げていました。
池波正太郎の本が気に入って、随分読んだ時期がありました。
文章が小気味いいというか、粋です。
当時の生活感が伝わってくるし、それから彼の本には食べ物の描写がよく出てくるのですが、どれも唾をゴクリと飲みたくなるような上手い描写なのです。
平蔵が実在の人物だったというのは、初めて知りました。
人足寄場っていうのは、罪人の更生施設、職業訓練所だったんだ。
役所でつかった紙を人足寄場で漉きなおして、リサイクルペーパーとして売ったり、そうした利益を人足たちに分配して、出所の時まで貯金させたり、人足のユニフォームを作り、衣の水玉模様の数で、出所までの期間が分かるようにして前向きな気持ちを持たせたり・・。
小説の中では渋ーく、派手な事件を手がけていますが、実際の平蔵、本当にいい火付盗賊改方だったのですね。
鬼平犯科帳、面白いですよ。
「剣客商売」や「仕掛け人―藤枝梅安」も面白いです。