さぁいよいよ、有馬記念です。
と、ここでいきなりですが、今回はひとまず人気馬だけを発表します。
この理由は、「ミュープルが時間的に全出走馬を発表するのは困難な状況であること」に加えて、
「前日発売でしか馬券が買えない方にも調教診断が利用できるように」との判断によるものです。
診断を発表できなかった残りの出走馬に関しては、ミューの都合次第で発表するつもりです。
_1.ゼンノロブロイ
【動きe・変身度○】
調教の評価として、動きの評価は低いですが、これは「調子が落ちている」という意味には取らないでください。
前走で既に仕上がっていて、これ以上の余地はもう無いでしょうし、厩舎もそれを考慮し速い調教を一切行なっていません。
今回は非常にユッタリとした調教だけなので、「キレ味」の面では危ういかもしれません。。
ただし、ロブロイは、馬の状態が別の面で良化してきていて、過去の距離適性という考え方には収まらない状態になっています。
2500mの先行をする馬とすれば、前走以上の良化とも言える状態と感じますので、
この馬を距離適性などの要素で取捨を決めないほうがいいかもしれません。
_3.コスモバルク
【動きA・変身度◎】
美浦トレセンでは大人しく追い切りしましたが、前週の大井競馬場での動きは前走以上の気配を感じました。
ただし、テンで反射的に突っ走ってしまう気性は今も残っていて、これが実戦でどう出るかでしょう。
ただでさえ難しい馬に騎乗する騎手に、
馬主からあれこれと作戦だとか言って圧力や制限を加える様な指示は控えて欲しい気もします。
調教面で付け加えるなら、追い切りをちょっと抑えすぎたような気もしますが、これを問題と言いきるまでの確信ではありません。
_8.ダイタクバートラム
【動きB・変身度○】
追い切りを強化した分、それなりに動きが上向き。
_9.タップダンスシチー
【動きB・仕上がり◎】
トラブル含みの海外遠征のあとの休養仕上げですが、良い仕上がりをしているように感じます。
ただ、動きはG1としては少々物足りないのですが。
10.デルタブルース
【動きA・変身度○】
この馬は、調教の分析が難しい馬で、今になって考えてみると、菊花賞で高評価できたのは我ながら不思議な感じです。
今回の調教は、前走の調子を維持することに専念した格好。
まだ力強さとか器用さは難が残っていて、坂やキレ脚では動きが鈍く、スタートの出遅れなどしたらダメ。
そういう脆さをもっている馬なので、とにかくスムーズに先行差しでレース出来れば・・・という乗り方次第の馬です。
11.ヒシミラクル
【動きB・変身度◎】
坂路調教を消化していますが、この馬は坂路は動かない馬。
それにしては、今回は坂路でもこの馬にしては馬が動くようになり、良い気配。
ただどこか、馬がズルさを覚えたというか、実戦で全力を出す気になってくれるかどうか、不安な点も。
なんかこの厩舎の調教を見ていると、ファストタテヤマのような沈滞状態にならないことを祈りたい気もします。
13.ツルマルボーイ
【動きC・仕上がり○】
この馬は鉄砲駆けする気性でもあり、調教の動きが良くないからといって、早急に見限れるタイプではありません。
ただ、調教から語るとすれば、いきなりここで勝ち負けまで通用するという感じではないようです。
★後記★
2歳馬は調教で獲れ!との言葉があるように、阪神JFと朝日杯FSは共にA評価の連複決着と良い感じでした。
でも、やはり年のどんづまりの古馬の有馬記念となると、一筋縄ではいかない調教の馬が多く、難しいですね。
ココまでの所では、これといったイチオシは見当たらず、私個人的には「ロブロイ=バルク」の一点勝負ってな感じでいきたい感じです。
ただ、今回取り上げなかった馬のなかに、より良い動きを見せている馬がチラホラといるんですよ!
それらの馬の評価を載せた日曜版をなんとか出せれば・・・と思ってます。
でも判らないので、あまり期待せずに続報をお待ちください。