198万PV達成!漫画史研究家・本間正幸監修【少年画報大全】(少年画報社・現在三刷)更新復活

【20世紀冒険活劇の少年世界】メトロポリス漫画総合研究所(since1997)から、昭和の映画、出版美術、音楽を!

アニメが世界をつなぐ・鈴木伸一

2009-04-12 19:43:34 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
画像は、ラーメン大好き小池さんこと杉並アニメーションミュージアム館長の鈴木伸一さんの著書です。
本のカバーには次のような説明があります。

満州での少年時代、(トキワ荘)の漫画家たちとの出会い、アニメーターとしてささえたテレビアニメの黄金時代。
今やミュージアムの館長として世界中の日本アニメファンを迎え、ユネスコのアジア諸国向け教育ビデオを作るー(ラーメンの小池さん)のモデルにもなった著者の、さらなる世界への挑戦は続きます。

岩波ジュニア新書591・2008年3月27日発行・定価780円+税

先週は、一日密着ルポをさせていただいた鈴木さんの知られざる半生が初めて本人の手により語られております。

目次
1・アニメを発信しつづける、いま
2・アニメと漫画を夢見て 3・トキワ荘とおとぎプロの青春
4・テレビアニメ奮闘記
5・アニメの世界を歩きつづける
あとがき

以上の構成

私、個人の感想としては、いままで本人が語らなかったため、神秘のベールに包まれていた少年時代や家族の話が初めて語られている二章とおとぎプロの青春を描いた三章が強く印象に残っています。

そしてこの本は、岩波ジュニア新書として発売されていることにも意味があります。
いつの日かきっとこの本を読んだことにより、アニメーターを志す少年少女が続々と誕生して日本のアニメ界の明日を担う若者として成長していくことだろう。杉並アニメーションミュージアムはもちろんのこと、全国の書店でも入手可能なので、いまはもう、オジサンオバサンと化したかつての少年少女達にもオススメの一冊です。
鈴木伸一さんは、子供達が信頼出来る数少ない大人の一人です。

先日のトキワ荘記念碑の除幕式と、満州母子地蔵、中国語版私の8月15日の書籍出版パーティに対する鈴木さんの思いがこの本を読むと皆さんにもよくわかるようになると思います。
鈴木さんが上田トシコ先生原作のフイチンさんのアニメに何故愛着を持ってくれているのか、この本を読んで、私にも本当の意味がわかるような気がしました。
コメント
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