THE WINERY DOGS LIVE AT TOKYO DOME CITY HALL!

この4月、来日するバンドの数がハンパない。全部ライブに行っていたら、身体も金もとてもじゃないがもたない。というわけで、クラプトンのライブを観た翌週、熟慮の末の3連戦が始まった。
この日は東京ドームシティホールでTHE WINERY DOGSのライブがあった。じつは同じ日がIRON MAIDENの東京公演初日。THE WINERY DOGSのチケットの発売がIRON MAIDENのライブ告知よりも先だったので、もし事前に分かっていれば、THE WINERY DOGSの方は行くかどうか迷ったかもしれない。きっとこの日のお客さんの多くが、明日のIRON MAIDENの2日目に行くことだろう、私と同じように。
セカンドアルバムの内容が良く、それを反映してこの日のセットリストも説得力のあるナンバーが並んでいた。”Oblivion”や”Elevate”のようなパワフルな楽曲はもちろんのこと、”Fire”のようなアコースティックなナンバーでも、リッチー・コッツェンのハスキーなヴォーカルが素晴らしく、観客を魅了していた。
個人的にはやはりマイク・ポートノイ（Dr）の圧倒的なテクニックに釘付け、つーか、ほとんどマイクしか見ていなかった。DREAM THEATER在籍時に比べると、楽曲的にはまだまだ余裕を残したパフォーマンスだったが、そこかしこで難易度の高いテクニックを披露しつつ、キレと安定度も抜群だった。また、曲芸のようなパフォーマンスも交えながら、孤高のドラマーとしての存在感を強烈に印象づけていた。
ビリー・シーン（b）も彼ら二人と渡り合うほどのパフォーマンスではあったが、ベース・ソロはちと長すぎたかな。
とにかく、初来日公演から格段の進歩を遂げたと思う。今後、より幅広い層のファンを獲得してもらいたいし、彼らの楽曲はそれを可能にするポテンシャルを持っていると思う。次回、来日する時は、サマソニあたりの開放的なステージで観てみたいなあ。