散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

記念艦「三笠」

2014年09月29日 | ☆神奈川県(ハマ以外)

2014年10月5日からNHK・BSプレミアムで「坂の上の雲」が再放送される。
2009年から2011年に、90分13回で放映されたものを、45分26回として、毎週日曜日正午から半年間かけての再放送だ。
明治の黎明期からはじまる物語は、日本海海戦の勝利とその後の結末をもって終わる。

日本海海戦といえば、連合艦隊旗艦・三笠と、司令長官・東郷平八郎、そしてこの物語の主人公:作戦参謀・秋山真之だ。
それだけに「坂の上の雲」が放映されたことで、横須賀にある記念艦・三笠に訪れる人があとを絶たない。
東洋の小国・日本が、列強の大国・ロシアに勝利するのだが、それは、第一次世界大戦への序章にすぎなかった。

さて、私が子どものころ見学した「三笠」と、今の「三笠」は展示内容が変わっていることに驚いた。
こちらが大人になって、感心を持つところが違っているせいもある。

(ブリッジ)


(長官室)


定時でボランティアガイドさんが、見学コースに沿って解説してくれるのは、なかなか素晴らしい。
船が右舷を岸壁に着けること、艦長・士官の部屋は右舷で、副艦長・下士官の部屋は左舷にあることの理由が、汚物などを左舷から垂れ流していたため、左舷を不浄としていたことによるとは知らなかった。

中央甲板では、当時の軍装で記念写真を撮影してくれる。


砲撃の人員配置や手順、その他いろいろなことがすべて人海戦術で行われる。

世界最強といわれたバルチック艦隊を壊滅させたのは、それこそ用意周到な準備と訓練があったからだろう。
映画「男たちの大和」を見たとき、空爆に備えて機銃座を増やしたものの、3人がかりで射撃しなくてはならず、それに角度を指示する指揮官と弾薬を手運びで補給する必要があったことを知り、三笠から大和に至る間に、先進性と合理性が欠如していたことをあらためて知った。

(展示室)


三笠が記念艦として横須賀に保存されるようになったのは、ワシントン軍縮条約により、日・米・英の艦艇保有隻数を制限するにあたり、古い三笠を廃棄することに決定したものの、保存の声が内外で高まり、それを受けて閣議決定、国際軍事委員会の承認が得られたからだった。当初は、東京で保存予定だったが、関東大震災のために横須賀で係留中被災したことによる。
艦首は、皇居に向いて固定されている。


そして、東郷元帥は、双眼鏡を片手に、対馬海峡をにらんでいるのだそうだ。


2014年10月31日まで、明治から現代に至るまでの艦艇模型200隻を特別展示しているので、プラモデルに勤しんだ世代の方は、ぜひ行ってみよう!



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