心の栄養♪映画と英語のジョーク

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「レディ・エージェント 第三帝国を滅ぼした女性たち」

2010-01-12 | 映画「ら・わ」行
夫をナチスに殺されたレジスタンスのスナイパー・ルイーズ(ソフィー・マルソー)に
ある指令が下る。それは、あらゆる分野のプロの女性をスカウトし、チームを結成、
ナチに捕らえられたノルマンディー上陸作戦に欠くことのできない重要人物を救出する
ことだった。やがてルイーズによって結成された5人の女エージェントは真夜中の
パラシュート落下、壮絶な銃撃戦、爆弾爆破で何とか人質の救出に成功するのだが、
非情にも彼女たちの帰国の許可は下りず、更に過酷な命令が言い渡される・・・。



事実を基に作られた作品で、女性版「ワルキューレ」とジャケットに書いてあるのを
読んで、さらにジャケットにソフィー・マルソーが・・お、彼女が主演か、
と見る気になりました。そういうわけで、全く前知識なく見たんですが、
なかなか興味深く面白い作品でした。

こんな風に女スパイたちを送り込んで、なんとかノルマンディ上陸作戦を
成功させようとしてたんですねぇ。知らなかった・・。
主役となっていたルイーズは、目前で夫をナチに殺され(それも彼女の
ちょっとしたミスもあったりして)、その後も気丈にナチと戦う女戦士。
彼女は看護師の資格も持っていたので、看護師として潜り込んだりもします。
スナイパーでもあり、かっこいいんですよね~。
でも、女であることには変わりなく、女性なのにこんなことまで・・と
驚くことも多々ありました。

彼女が任務を遂行するために選んできた女性たちも、それぞれ事情を
抱えていました。殺しもいとわない娼婦、ストリッパー、爆弾の専門家等々。
ほんのちょっとの訓練で、彼女たちは適地に潜り込むんですよね。
その勇敢さには脱帽。

実話が基になってるとはいえ、どこまで実際にあったことなのかわかりませんが、
5人の女性がメインということもあって、娯楽戦争映画的な部分もあり、
充分楽しませてもらいました。ストリッパーとして兵士の前に立つシーン、
拷問、お色気シーンも少々。飽きさせないストーリー展開になってました。

この5人を演じた女優さんたちも、皆素晴らしく、主演のソフィー・マルソーは
勿論ですが、殺人犯のジャンヌを演じていたジュリー・ドバルデューの演技は
流石!でした。 さらにナチの将軍の役でモーリッツ・ブライトロイも
出ていました。彼はやはり味のある役者さんだなぁって今回も思いました。

ただ、ちょっと戦争映画らしい重厚さが少なかったのと、充分内容的には
ハラハラドキドキなところもあるんですが、それが今ひとつ際立って
なかったところが残念だったです。もっとズーンと心に響くような
演出をしてくれてても良かったかなぁって思いました。
でも、シリアスではあっても、充分娯楽性を出していたと思われ、これはこれで
良かったのかも・・という気もします。なにも重苦しく描くのだけが
良いとは言えないですし。

実際こういう女性たちがいたのは事実のようですし、彼女たちの行動に
頭が下がりましたし、彼女たちを讃える気持ちも湧き上がってきました。
それに、ちゃんと“女性”の部分もありました。なんといってもルイーズ以外は
軍人ではないわけで(先に潜入していたマリアも、そういえば
軍人だったのかな)、そういう女性たちまでこんな風に戦っていたのかと
思うと・・・やはり胸がつまりました。

でも、上気したように決して重苦しい作品に仕上がってるわけではなく
しっかり娯楽性もありましたし、飽きずに最後まで見ることが出来ましたので
DVDスルーには、もったいなかったかなと思ったくらいの作品でした。

個人的お気に入り度3/5

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2 コメント

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Unknown (kiyotayoki)
2010-01-12 10:02:38
第二次世界大戦物で、こんなエピソードがまだ残っていたとは驚きです。
面白そうだし、未公開とはもったいない。
ソフィー・マルソーがもっと注目されていた頃だったら、公開されていたのかしらん。
へぇ~、ジュリー・ドパルデューって、ジェラール・ドパルデューの娘さんなんですね♪
kiyotayokiさんへ♪ (メル)
2010-01-13 09:14:34
kiyotayokiさん、こんにちは☆^^

そうなんですよ~、こんな知られざるエピソードがあったなんて、ビックリです。
もう第二次世界大戦には、残された知られざる・・というもので、映画になりそうなものはないかもなぁ~・・と思ってたんですが、あったんですねぇ~・・・
これ、未公開映画にしては、本当に面白かったです。
もったいないですよね~。

あ、そうですね、ソフィー・マルソーがもっと注目されてた頃だったら公開になったでしょうね。
最近、とんと彼女の話を聞かなくなってますもんね。
こんな映画に出てたんだ~!って嬉しくなって見ましたが、見て良かったです。
重い内容なのに、その肝心の重さは軽めなタッチだったところがもったいないと言えばもったいないんですが、その分、しっかり娯楽映画として楽しめるようになっていたのは良かったなぁって思います。

そうそう、ジュリー・ドバルデュー、ジェラールの娘さんなんですよね。
息子さんは、少し前に亡くされましたが
こんな素敵な娘さんがいるのは、彼も嬉しいだろうなぁって思いました。
お父さんに鼻が似なくて良かったです(笑)