「ザ・クリーナー 消された殺人」

元警官のトム（サミュエル・L・ジャクソン）は14歳の娘と２人暮らし。彼は、犯罪や事故が
起きた際に警察の検証が終わった現場で血のりや肉片、臭いなどの除去を行う特殊な
清掃業務に従事。ある日、殺人現場の清掃を請負ったトムは、現場となったリビングから
殺人の痕跡をきれいに取り除く。ところが翌日、返し忘れた鍵を持って再び邸宅を訪れた
トムは、出迎えた女性アン（エヴァ・メンデス）が、清掃のことはおろか殺人のことすらも
知らずにいることを知る。やがて、アンの夫で邸宅の主の失踪事件が大きく報じられるに至り、
トムは自分が厄介な陰謀に巻き込まれたことに気づく・・。



トムの仕事ぶりを観て、あ～これは大変仕事だ・・でも、この世にはなくてはならない
仕事だよなぁと痛感。　でも、殺人現場などの血糊や排泄物で
べったり・・というところを綺麗にしていく仕事って、考えてみれば
なくてはならないんだけど、この映画を観るまでそんなこと頭の中に
全然なかったです。現場となった、その家の人がやったり、ホテルや
公共の場だったら、そこに携わってる人がやるのかなぁ～・・と漠然と
思ってたと思います。

でも、映画でも語られますが、そういうの出来れば触りたくない・・
というのが人情ですよね。というわけで、こういう仕事も成り立つし、
なくてはならないものなんだと実感。それに日本よりもずっと銃犯罪が
多いアメリカでは、日本の比じゃなく、こういうお掃除をする人の
出番が多いんだろうなぁと思いました。

その彼が、いつものように犯罪の場となったところを掃除に行き、
何事もなかったかのように綺麗にし、そして去る。でも、いつもと
違ってたのは、その事件は実はまだ公になっていないものだった・・。と、
そこからサスペンスとミステリータッチでお話が進んで行くんですが、
もしかして・・ということは、この映画のキャッチフレーズになっていた
“ラスト６分４０秒、この罠は見抜けない！”というほどではなく、
もうちょっと早くにわかります。多分、ほとんどの人がわかるんじゃないかな。
それに登場人物少なすぎだし(^_^;)

が、そのあたりは単純とも思えるんですが、全部しっかり観ても
最後までわからなかった謎の部分もあり、どうもスッキリしない展開。
本筋と関係ないといえば関係ないんだけど、やはりそのあたりも
しっかり最後まで教えてよ～!って思いましたわ(^_^;)
でも、複雑っぽく話しは進んで行くし、この雰囲気は良かったです。

サミュエル・L・ジャクソンとエド・ハリスの演技は見ものでしたわ。
この二人の達者な演技を観るにはなかなか良い映画だったかなぁって思います。
ただ、エド・ハリス演じる刑事の心情が今ひとつちゃんと伝わって来ないし、
警官の汚職の部分も、どうもすっきりしなかったですね～。
全体的に緊迫感のある、なかなか良い雰囲気のサスペンスだったんですが・・。

この設定、犯罪現場の痕跡を綺麗に片付ける専門清掃業者を利用した
完全犯罪というテーマはなかなかのアイディアだと思ったし、もやもや感は
あるものの、それなりに面白かったです。ただ、そのあたりが良かっただけに、
意外性がもうちょっとあればなぁと思ったし、上記したように謎のまま
終わったエピソードがあったので、どうもスッキリしない後味と
なってしまっていたのが残念です。
渋いエド様を見ることが出来たので嬉しかったですけどね＾＾
個人的お気に入り度2.5/5

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