「ランド・オブ・ウーマン 優しい雨の降る街で」

新進脚本家のカーター（アダム・ブロディ）は、人生に絶望していた。有名女優の恋人にフラれ、
仕事にも嫌気がさしたカーターは、祖母フィリス（オリンピア・デュカキス）の面倒を見るため、
住み慣れたロサンゼルスを離れてミシガン州の郊外へと引っ越す。そこでカーターは、近所に
住んでいる母サラ（メグ・ライアン）と娘ルーシー（クリスティン・スチュワート）に出会った。
美しく、大きな秘密を抱えている母娘との出会いは、カーターが予想すらしなかった人生の転機
となり、やがて傷ついた彼の心を癒していくのだが・・。



これまた劇場未公開の映画だったんですが、これ好きでした～♪
まずはカーター、アダム・ブロディの泣き顔にやられちゃいました(^^ゞ
初っぱなのシーンが有名女優にレストランでフラれるシーンだったんですが
そこでアダム・ブロディが“別れないでくれ・・”と泣いてるんです。
で、普通そういうのって女々しくて、なにやら惨めっぽくて・・という感じに
なると思うんですが、胸きゅんものの、すっごくストレートに
可愛い！と思える泣き顔だったんですよ～。(私にとっては・・ですが＾＾）
まるで高校生くらい？って思えるくらいの
純な泣き方だったんですよね～。それも素っぽくて良かった！

メグ・ライアン演じるサラじゃないですが、彼にはどっかそういう
大人の女性(おばさんとも言う？(^_^;))の母性本能をくすぐるところが
あったんですよね～。TVドラマを見てないので代表作のThe OCでの彼の
雰囲気って知らないんですが、以前見た「Mr.&Mrsスミス」の時には
さほど何も感じなかったのに、今回はこの人いいわ～～って思っちゃいました。

もっとラブストーリーラブストーリーしてる映画なんだろうなと思って
見たんですが、そういうところもあるにはあったんですが、この映画は
ラブストーリーと言うよりも、普通の人間ドラマでした。
大きな起伏はなく割と淡々と進んで行くんですが
どっかでこういうお話もあるかもしれない・・と思えるような内容で、
妙にしっくり来ました。

それに私とほぼ同年代という設定のサラ(メグ・ライアン)の発する言葉が、
すーっと入り込んできて、すごく納得できたりもしましたし、
わかるわ～～と妻や母としての立場で思ったりすることも多々あり。
それに会話として面白かったのが、カーターが面倒を見ることになった祖母。
彼女、かな～り面白いことを言うんですよね～。
カーターとのやりとりが実に面白い！
でもその中に結構な人生哲学みたいなのもあって、彼女の存在が
この映画ではかなり大きかったです。

サラの長女、ルーシーも恋人のことで悩んでいて、カーターに相談する。
そこでいろいろあって・・というところは浅めでしたが、ラストに結びつく
良い感じが残りましたし、サラの夫との悩みも割とさらりと描かれてるんですが
重いものでもあったし、さらなる悩みも彼女にはできて・・。

ぼんやりとしてる事が多い（結末をしっかり描いてない部分があり）ので
多分、どうもねぇ～・・と思われる方もいらっしゃると思いますが、
この映画のサブタイトルにもなっているような、優しい雨が降り
雨が止めば、きっと日差しがさして、濡れた葉をキラキラ輝かせて
くれるだろうなぁ～・・という雰囲気が私は好きでした。

でも、一番にあの彼の涙でしたから、そこに惹かれて最後までぐぐぐ～～っと
見ちゃった感じですかね(^^ゞ　あれがなかったら、そんなに一気に
引き込まれなかったかも？！＾＾　ずっとあの中に居たかった、
もう一回見たいぞ、という映画でした(私は、ね＾＾)。
それに、久々にメグ・ライアンが出てる映画で（これは主演じゃなかったけど）
良いなぁ、と思える映画に出会えて嬉しかったです。
個人的お気に入り度3.5/5

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