心の栄養♪映画と英語のジョーク

日々観た映画のレビューと英語のジョーク♪心の栄養いっぱいとってKeep smiling♡

「ある公爵夫人の生涯」

2009-10-08 | 映画「あ」行
18世紀後半のイギリス。スペンサー家の令嬢ジョージアナ(キーラ・ナイトレイ)は、
世界有数の名門貴族であるデヴォンジャー公爵(レイフ・ファインズ)との結婚が決まる。
美しく聡明なジョージアナは たちまちロンドン中の注目の的に。ところが結婚してすぐに、
彼女はデヴォンジャー公爵が男子の後継者をもうけることにしか興味がなく、自分を
まるで愛して いないという現実を突きつけられる。社交界の華として人々の羨望を集め
ながらも孤独が募るジョージアナ。そんな時、彼女はエリザベス(ヘイリー・アトウェル)と
出会い、友情を築く ことで大きな心の慰めを得るのだったが・・。



やはり世の東西を問わず、跡継ぎの男子を産むということが、結婚で一番求められる時代と
いうのがあったんですよね~。日本だってつい最近まで、そういう風習が
残ってましたし、家の地位が高ければ高いほど、それは重要な問題だったんで
しょうし、少し前の某大臣だって、女は子供を産む機械ともとれる
発言をしちゃったりしてましたし・・。
自分の血を引くものをこの世に残しておきたいというのは、
本能の一つなんでしょうが、これで苦しむ人たちもたくさんいるんですよね、今も。

で、この映画の時代、それも貴族様、それも公爵様となれば、余計にお世継ぎが
欲しい。女ばかり産んでるジョージアナには満足しない・・というよりも、
そのためだけに娶った彼女だったわけで、最初からこの結婚は本当の愛なんて
存在してなかった、不幸な結婚。でも、こういう夫婦ってきっと掃いて
捨てるほど、過去にはいたでしょうしねぇ。
もしかして現在も?!

結婚に不満がある彼女は(公爵の方もだけど)、ギャンブルをしたり、
社交界に気持ちが移り、そこで親友と呼べるエリザベスに出会う事が出来る・・。
でも、この出会いのときからして、公爵がエリザベスに興味津々だったわけで、
ああなってしまうことはわかってたんでは? 私だったら、夫がその女に
興味をもって声をかけたような女性を親友になんて、あんな感じで
できそうにないし、さらにはその彼女を同じ屋根の下に住まわすなんて、
なんてジョージアナって人が良いんだろう?って思いましたわ。
でも、そのくらい彼女は友達もいなく、孤独だったって事なんですよね~。

当時の身分制度とか、差別とか、イギリスの貴族文化などを絡め、
貴族たちの人間模様を上手く描いてあるなぁと思いました。登場人物たちの
気持ちの流れがよくわかる、わかりやすい描写や表現が多かったですし、
なかなか興味深く見ることが出来ました。
でも、波瀾万丈なジョージアナの生涯は興味深かったですが、あまり感情が
揺り動かされることがなかったんですよね。ジョージアナは可哀想・・とは
思ったものの、ぐぐっと彼女に感情移入出来るかというと、
そういう作りでもなかったし、それぞれのキャラクターに深みがあまり
感じられなかったです。

ただ、それぞれの登場人物たちの、それぞれの気持ちは“わかるなぁ”という程度。
見どころとか、ぐぐっと盛り上がるところがなかったかなと感じました。
まぁ実話ですから、そのあたりはしょうがないといえばしょうがないんでしょうが。

アカデミー賞を獲った衣装は、本当に素晴らしく、綺麗だわ~!素敵だわ~!と
感激しつつ見せてもらいました。その素晴らしい衣装に身をまとった
キーラがそりゃもう綺麗でしたし、その点満足♪ 
公爵を演じたレイフ・ファインズも役にピッタリでしたし、彼がジョージアナの
服を脱がせたときに、彼女の背中にコルセットの紐の痕がしっかり
残っていたシーンは艶めかしくリアルだわ~って、ちょっとドキドキ^^

ここまで極端じゃなくとも、現代でもありえる問題だったり、人生だったりした
この映画の主人公たち。ジョージアナもだけど、公爵をもうちょっと
掘り下げて描いてくれてたら、もっと面白かったかなぁって思いました。

個人的お気に入り度3/5

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8 コメント

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跡継ぎの男子 (KGR)
2009-10-09 08:31:56
TBありがとうございます。

「昔のイギリスはひどかった」と書かれている方が多い中、
>世の東西を問わず
>日本だってつい最近まで
としっかりと書かれているのに感心しました。

そうなんですよね。
某大臣の言もそうですが、
皇太子側室論まで出たりしましたから。

チャールズ・グレイはもう少し「いい男」の方が、よかったと思いますが、いかがですか
KGRさんへ♪ (メル)
2009-10-09 10:37:35
KGRさん、こんにちは~☆^^

こちらこそ、TB、それにコメントもいただいて、どうもありがとうございます!!!

そう、お世継ぎ問題、そしてそんな大げさな言葉で書かれない、庶民でも跡継ぎだの子供だのってずっと問題にされてますよね。
今では、男の子・・とまでは一般庶民の間ではいわれなくなりましたが、やっぱり結婚すれば、子供はまだ?の攻撃が、いたるところから飛んでくるんですもんね。
私の時だって、なかなか子供ができなかったので(しばらくは作らないって言うのもあったんですが(^_^;))今日一日で5回も言われた!という日がありましたもん。
ほっといてくれ!と言いたくなりましたが
あちらは社交辞令で言ってる場合もあるし、悪気はないんだろうから、なんとか抑えてましたが、やっぱり身内から言われるのは堪えましたねぇ・・・。

今でもこの問題は生き続けてますよね。
そうそう、皇太子、側室論もありましたよね。
酷い!

チャールズ・グレイ、私ももうちょっと
素敵な人が良かったかなぁって思いました(^ー^* )フフ♪
事実のほうが‥ (はるはる)
2009-10-25 09:49:45
この映画、衣装も凄いし配役もよかったけど、メルさんがおっしゃるように、もう少し掘り下げて欲しかったですよね。

たとえば、ようやく苦労して生まれた男の子は生涯独身だった(跡継ぎができなかった)、公爵とエリザベスの間にも子どもがいた、ジョージアナが亡くなった時、ギャンブルで莫大な借金が残っていた、紅茶のアールグレイの名前は、チャールズ・グレイの名前からとった等、物足りなくて見に行ったウィキペディアのほうが、ずっと面白かったですわ~。

私は2人の娘の母だけど、メルさんは男の子のお母さんだから偉い~(笑)。
はるはるさんへ♪ (メル)
2009-10-25 19:18:55
そうなんですよね~、もうちょっと掘り下げて欲しかったですよね。
私もはるはるさんと同じく、見終わった後で、いろいろジョージアナのことや公爵さんのことを調べたんですが、そっちの方がずっと興味深かったです。
まぁこの映画のお陰でWikiに行って、いろいろ知ったと思えば、そのきっかけにはなってくれたかなぁとは思いますが、やっぱり物足りなかったですよね~。

はるはるさん、現代では、男の子よりも女の子の方が良いですよ、絶対。
心の底からそう思ってる人、たくさんいますよ。
私も息子がいて嬉しいけど、やっぱり女の子も欲しかったですもん(^^ゞ
いつまでも話ができるし、孫が出来ても(笑)娘の孫の方が楽しめると思います^^
息子の子供って、結局お嫁さんであるお母さんのものって感じがしちゃうし(笑)
友達の中にも、何人も、女の子産むまで頑張る・・・といって3人4人と産んだ人いますよ~!3人息子ばっかりでリタイアした子もいますけど(^_^;)
頑張って4人産んで、4人目にやっと女の子で狂喜乱舞してた友達もいますし。
やっぱり今は女の子ですよ(^ー^* )フフ♪
まぁ男の子でも、4人5人と産めば、一人くらいは頼りになる奴が出来るかも・・ですけどね。
今は少子化ですからねぇ~。それも無理かと(^^ゞ
こんばんは (デイヴィッド・ギルモア)
2009-10-26 00:53:05
ほんとに、この映画は、見どころや盛り上がるところがなかったですよね。監督がドキュメンタリー出身で、これが2作目ということで、ある程度、仕方がないのかも。
でも、あとからネット資料で気がついたのだけれども、ジョージアナの母親役が、ヴィスコンティ映画や、「愛の嵐」に出演していた、あの大女優、シャーロット・ランプリングだったんですね。どこかで見た顔と思いつつも全然、気づきませんでした。
それにしても、キーラ・ナイトレイちゃんが、歴史劇に、はまってきましたよね。
デヴィッド・ギルモアさんへ♪ (メル)
2009-10-26 11:00:24
こんにちは~☆^^

そうなんですよね~。。盛り上がりに欠けてましたし、実話を基にってことにおいても、描ききれて無かった部分が多かったように感じたし、ちょっと物足りなかったです。
そうか、監督さんこれがまだ2作目だったんですね、それももともとドキュメンタリー出身で・・。
次回に期待・・ですかね?!(笑)
でも、衣装や美術が本当に綺麗で、そこを見てるのは楽しかったです。
こういうコスプレ好きなので(^ー^* )フフ♪

そうそう、お母さん役はシャーロット・ランプリングでしたね~。
彼女は本当に様々な役で出てますが、
どの映画で見ても、威厳というか、存在感がすごくあって、好きな女優さんの一人です。

>キーラ・ナイトレイちゃんが、歴史劇に、はまってきましたよね。

ほんと、最近歴史物付いてますよね~!
こういうコスプレが似合う女優さんではありますが、そればっかりになっちゃうのもちょっと勿体ない気もしますよね。
現代劇でも見てみたいです♪
今日は~ (小米花)
2009-12-08 14:56:07
男女の身体の構造上の違いは、やっぱり男女のあり方の違いになっちゃうのでしょうね。

古今東西、産むことで女は価値を決められてる、って思うと遺伝子操作の時代にはどんなになっちゃうのでしょう(笑)。

男性は要らなくなる?
それとも男性の遺伝子争奪戦~なんてね(笑)。
小米花さんへ♪ (メル)
2009-12-09 08:16:07
小米花さん、こんにちは☆^^

ほんとにね~、男女の構造上の違いというのは、それぞれのあり方にも影響してますよね。

女性は産む性なので、こういうことも
あるかと思いますが、古今東西、今も昔も、こういうことで悩まなくてはならない女性もたくさんいますよね~。
男が生まれないのは男のせい・・というのをどっかで読んだような記憶もありますが(^^ゞ

遺伝子操作の時代が来たら、男も女も産み分けバッチリですよね。
でも、結局は女性の体がないと育たないわけで・・って、それも代りができちゃうのかなぁ?(^_^;)

男の遺伝子争奪戦・・あるかもしれませんね(^_^;