名もなきアフリカの地でハピネット・ピクチャーズこのアイテムの詳細を見る |
1938年4月、少女レギーナ(幼い頃=レア・クルカ、10代=カロリーネ・エケルツ)と母イエッテル
(ユリアーネ・ケーラー)はナチスの迫害を逃れるため、故郷のドイツを後にし、先にケニアに
渡っていた父ヴァルター(メラーブ・ニニッゼ)のいるロンガイの農場へとやってきた。ドイツでは
弁護士をしていたヴァルターもここでは農場で働く一介の労働者。予想を超える過酷な生活に、
お嬢様育ちのイエッテルは耐えられず不満を漏らす。一方ヴァルターは、欧州情勢の悪化に、
残してきた父や妹の安否が不安でならない。そんな2人を尻目に、レギーナは料理人のオウア
(シデーデ・オンユーロ)やケニアの子どもたちとすぐに仲良くなっていく・・・。
う~~ん、やっぱり子供は順応が早いなぁ~、いいなぁ~と
まずは思いました。母イエッテルとの違いはどうよ、って。
ホロコーストの、そして祖国ドイツでのナチスのユダヤ人迫害のシーンが
なかったし、当初イエッテルは一体今どのような状態にドイツが
なってるのか、ということがちゃんとわかってないので、ここアフリカの地での
生活に不満が募るばかりで、祖国の生活を懐かしんだり、
すぐにでも帰りたがったり。
父ヴァルターは、奥さんほどではないものの、やはり祖国というものに
愛着があるし、ドイツに置いて来た家族は心配だし・・という状況のもと
生活スタイルのあまりの違いに、夫婦間の軋轢が生まれてしまって
崩壊寸前に・・・。
そこから再生を果たすまでの長い道のりが描いてありました。
イエッテルの我がままを映し出していくので、最初は、ほんとにもう・・・
ドイツではすごいことになってるんだよ、あなた幸せなほうなんだよ、って
いいたかったし、状況認識の甘さに腹も立ったりしましたが
そういう彼女の感情の流れを見ながら、これが普通の女の
とる態度だったのかもしれない・・と思ったりもしました。
ある意味とても人間的だったのかも、って。
でも、途中から彼女はガラッと変わる。その急激な変化の
理由が今ひとつちゃんと描いてなかったかな~・・と思いました。
が、彼女は祖国を愛していたわけではなくて、あの生活が
懐かしく、好きだったんだなぁ、と思ったし、反対にアフリカの地に
馴染んでいたかのような態度だった夫ヴァルターの方が
実は祖国ドイツというものに愛着があったんだなぁ、と感じました。
子供だったから・・というのが一番の理由なんでしょうが
娘が一番ユダヤ人っぽかったのかも。私はどこでも暮らせるわ、
というあの何をやっても楽しげな姿が印象に残りました。
オウアと絡んだシーンはみんな良かったです。
その一家の料理人のオウアがたまらなく良い人で、彼あっての
一家だったなぁ、とつくづく思いました。
裁判官の黒いコート、犬、その他もろもろ、彼にまつわるシーンは
しみじみするものが多かったです。
イエッテル、ヴァルター、レギーナ、オウア、それぞれの人が
主人公でもあって、だからって郡象劇じゃないというところで
焦点が定まらない感じもしましたが、全体的に良いなぁ、
と思えた作品でした。
個人的お気に入り度3.5/5
きてしまいました(^^;;)
遅ればせながらコメントバックを(^^;;)
(申し訳ない!m(_ _)m)
で、この映画ですが、ほんとこういう風に
亡命先での生活が詳しく描かれてる映画って
私も初めて見ました。それもアフリカへ・・。
そんなところまで亡命してるなんて全然知らなかったんです~(^^;;)
そういう意味でも新鮮でしたし、アフリカの大地の
自然の景色の素晴らしさと、生活自体は厳しかったことなどが、ジーンと心に染み渡りました。
オウアのあの人柄と存在の大きさ。ほんとにこの
一家には(映画にも)なくてはならない人でしたよね~。
いい映画でした♪
>その一家の料理人のオウアがたまらなく良い人で、彼あっての一家だったなぁ、とつくづく思いました。
そうなんですよね〜。彼が影になり日向になりしてある意味家庭内の要だったのかもしれませんね〜。
一番私がこのコメント書いたりする時間帯、本当は
主婦としては一番忙しい時間なのかもしれませんが(^^;;)
朝の7時過ぎから10時くらいまでなんですが、昨日は9時半までgooのメンテナンスで出来なくて、そうなるともう一気にテンション下がっちゃってね~(^^ゞ
で、この映画ですが、はるはるさんが記事で紹介
してくださってて、いつか見たいなぁと思いつつ
なんだかんだ見るのがこんなに遅くなってしまいました(^^;;)
でも、ほんと、見て良かったです~!
ちょっと突っ込みどころもあったりしたんですが
全体的にすごくいいわ~~~と見終わって満足の
映画でした♪
そうそう、大人と子供が対照的でしたね~。
やっぱり子供は適応する柔軟性に富んでるんですね。
大人はどうしても、それまでの経験やらなんやらが
あって、なかなか適応できなくて・・。
>役の女の子が可愛かったし、芯の強い役を見事に演じていましたよね。逆境に耐えられるかどうかは、年齢は関係ないんだなぁ。
そう!すっごく可愛かった~♪
それに逆境にも、それをかえって楽しんでる風も
ありましたし。
オウアのその後も知りたかったりしました。
>この作品はアカデミー賞外国語映画賞を受賞しているんですね。大いに納得です。
そうなんですよね~。
やっぱりアカデミーの外国語映画賞の作品は
”当たり”が多いです♪
これからも注目です^^
コメント、どうもありがとうございました~
今、遅ればせながら気づいたのですが、この作品はアカデミー賞外国語映画賞を受賞しているんですね。大いに納得です。