心の栄養♪映画と英語のジョーク

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「ひかりごけ」

2009-11-01 | 映画「は」行
太平洋戦争最中の昭和18年12月。北海道知床半島の沖合で4人の漁師を乗せた船が
悪天候に遭遇、そのまま消息を絶ってしまう。3ヵ月後、ただ一人、船長(三國連太郎)だけは
飢えと寒さを耐え忍び無事に生還した。村は喜びに沸き返るが、それから数ヵ月後、船長が
仲間の死肉を食べて生き延びた事実が明らかとなる・・。


実話が基になっているこのお話ですが、原作があり、その原作になるべく沿うような形で
作られてるらしいです。原作は未読ですが、読んでから見られた方みなさんが、
驚くほど原作に忠実・・とのことなので、そうなんでしょうね。
それにしても、私は難解・・と思うところが多々ありました。

それにしても三國連太郎です!彼は本当に素晴らしい演技をしてました。
これは怪演だなぁという感じ。ぎょろつかせる目、淡々と人肉を食べる彼、
方言を巧みに使い、これでもか~!ってくらいの存在感でした。
前半は、乗組員4人がたどり着いた、ある洞窟の中のシーンなんですが、
そこでの4人の生と死。彼らの考え方の違いや、死後喰われたくないという
心からの叫びや、生きて行くことに淡々として人肉をも食べる船長・三國連太郎。
彼が初めて人肉を口にする表情が・・・。

三國連太郎は、その船長と現在の校長先生の二役を演じていたんですが、
原作を読んでない私は、この校長先生と彼の下へやってきた作家が
この作品にどんな風に関連していたのかってところが良くわからなかったです。

遭難した船から、洞窟の中に逃れてきた人は、船長を含め4人で、
船長以外の3人を、杉本哲太、田中邦衛、奥田瑛二が演じていたんですが、
彼らも好演。特に奥田瑛二は原作だと美少年という設定の役だった
らしいんですが、最後には美しい裸体を見せてくださいましたわ。
でも、美少年というにはちょっと年がいき過ぎてたかなぁって思いましたけど(^^ゞ

で、後半は船長の裁判の場面になるんですが、この裁判のセットが
なんだかちゃっちい。それに、ここからよくわらかないことが
起こるんですよね~・・。人肉を食べた人には緑の光の輪が頭の周りに出来る・・
ということなんですが、その光り方がどうも取って付けたような光りでガッカリ。
それにその裁判のシーンで船長が言う言葉、「私はただ我慢してるんです」と
繰り返すシーンがあるんですが、それがもうしつこいくらい何度も繰り返されて、
もうわかったから止めて・・・と思ってしまいました。

この裁判のシーンでの検事と船長のやりとりが、どうも長ったらしく
感じられたんですよね。船長はただただ生き延びることを考え、
そして生きていることすら我慢して生き延びていたんでしょうか。
そして裁判でなんて彼がしたことを裁くことはできない。
裁くことが出来るのは、死亡し彼に食されてしまった、あの3人・・と
いうことなんでしょう。
でも、わかったようなわからなかったような・・・。

前半の人間が極限状態になったときの心理状態を表した部分は見応えも
あったんですが、後半の裁判シーンから、どうもついていけない状態に
なってしまった私。やはりこれは原作を読んでみないことには、
ちゃんとわからないのかもしれないなぁって思いました。
音楽もちょっと仰々しくて・・。でも、この映画の作りには合ってたのかな。

個人的お気に入り度2/5

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