柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

諦観

2014-08-21 08:20:39 | Weblog
特別警報なく避難遅れ。生かされない教訓。毎日新聞の見出しです。特別警報が出ていたところで深夜の大雨です、現実問題として変わりはなかったでしょうが、安全地帯にいる正義の味方達は必ず非難します。相手が行政ですから言いたい放題です、受ける側も誰の所為でもないことですからあれこれ言い訳しておけばよろしい、われわれはマニュアルに沿って対応していたと。中国新聞がさすがに地元紙です大報道です。しかしあれだけ上の方から山が崩れて来た日には対策などありませぬ。ああいうところに家を建てた、住んでいたことの不運でしかありません。バックビルディング現象と(どうして日本語にしない?横文字で表現すれば、しかもバックもビルディングも殆ど日本語ですから馴染みがあると思ってるのでしょう、上等のように思うこの安直さが気に入りませんが)しきりに天気予報士達がしたり顔で話してます。何?次々と雨雲が湧きたち重なって行く現象のようです。勢いの弱い太平洋高気圧の西縁にあたる豊後水道から湿った空気が前線に向かって吹きこむ、次々に雨雲ができる、大雨を降らす、そういう解説です。丁度その通り道に彼の被害地があったというわけです。これも不運でしかありません。そしてTVではこの手の災害の専門家というのが呼ばれて、どうすればいいんだ?なんて質問に、役にも立たぬ一般論をいうだけです。避難勧告等にはもっと敏感になれ、異変に早く気付け、常に危険に対して意識しておけ。そんなこと今更言われんでも皆わかっている!専門家の言葉ってのがいかに上っ滑りかを示す好例です。現実に即してない、あくまで常識論一般論総論概論です。逃げるしかないのです。逃げられなければ潰される。そこを分けるも運不運です。そこは根源的な諦観です。そう思うばかりです。
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豪雨

2014-08-20 08:19:50 | Weblog
今度は広島です。ゲリラ豪雨と呼ぶのか、予定豪雨、予想通りの豪雨と呼ぶのか、呼び名はどうでもひどい被害です。天気予報通りといえばそうでした、でも、「果たして」との結果は被害地の人々ならずとも天を仰ぐ思いです。新しく山の麓に造成した住宅地域だったそうです、だからどうだではないのですが川は氾濫するもの、山は崩れるものという事実を突きつけられるわけです、治山治水が平安奈良の時代から為政者の最重要事業だったことがよくわかることです。いったん起こると被害が甚大です、そして起こらなければ認識できません。ここです。危ない危ないと警告されていても起こらなければそのままなのですね。もちろん行政も放置はしませんが優先順位とやらで後回し後回しになってガツン。備えていてもその想定を越えれば同じようにガツンです。冠水した街町の排水機能と降雨量の関係、あれです。いかに護岸整備を重ねていても想定を越えればそれまで。ならば、東北津波の後に考えられているように、高さ15mを越える防波堤を何十kmに渡って造るか、景観を犠牲にして、という極端になります。そして如何に極端であっても、それを越える極端が起こりうるわけです。畏るべし。祈るべし。人知の届かぬを知った古人はそうしてきたわけです。単純に天災なのか。人災の関与はないのか。まんま福島の原発事故をなぞることですが、どこの天災も被るばかりなのです。降る雨を止める手立てはありません。ううむ。
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多読

2014-08-19 08:21:03 | Weblog
朝日新聞の慰安婦報道に対する告白が掲載されて長く経ちますが、産経読売と保守系新聞は何日か大叩きしてましたが、御本尊はもとよりお仲間の毎日も全くスルーです。報道ステーションやTBSの関口宏の日曜朝番組がそうです。産経新聞が抜いた河野談話の「談合」スキャンダルもそのままです。もちろん都合の悪いことを紙幅を割いて報道するわけもないことですが、マスコミが第四の権力だと言われるのはまさにこういう事象で、新聞やTVで報道されることが真実で現実だ、つまりそれは報道されないことは「ないこと」だとという流れです。大嘘でも何度も何度も繰り返して言い続ければ本当事になる。嘘は大きければ大きいほど騙し易いというヒトの心理です。その逆もまた真なりです。TVで新聞で目にしないことは大事じゃないとなります。朝日新聞しか読まれない方も多いことでしょうが、その方々には知らされぬことが多いというわけですね。もちろんその逆、産経新聞だけ読んでいてもその傾向は生まれましょう、どちらの新聞も公正公平な報道を旨としていると言うに違いないですが。この傾向は週刊誌や月刊誌にも当てはまります、ですから私のようなトンガリの好きなモノ、そうでない人はそうでない好みと分かれます。いつもここで言っているようにいろいろ読んでみないとわかりませんよ、ええ?ということが思わぬ読みものに載ってますよという結論なのですが、しかし中韓がああいう状態でいるときにこういう微妙なことを御本尊が言い出すこと自体が策略めいていて、この一見しての静寂が気味悪いかなとも思います。週刊誌と月刊誌の来月号が楽しみです。
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降雨

2014-08-18 08:17:51 | Weblog
降ればどしゃ降り。英語圏の諺にこんなのがありましたが、まさに昨今の雨はこれです。台風がらみならそれなりに気持ちの抑えようもありましょう、11、12号と続いて来た先日がそうでした、自然には勝てんのう。が、昨日の福知山、飛騨高山の映像は可哀想なことで。何?どうした?だったんでしょうね。堤の切れることの恐ろしさです。川の氾濫。ああならぬ為に古来先人たちは治山治水に骨を折ってきたことなのでした、しかしこれです。護岸工事が如何にハイテクになり堅固なものになっても、想定を越える雨は降るわけです。地の人達の感想はどこでも一緒です、40年50年ここに住んでるけれどこんなことは初めてだ。日本中で史上初のことがあちこちで起こっています。異常気象と呼ばずに何と言う、ですが、それこそ自然の為すことです、降られるがままです。これが我々の生きている環境なのです。科学は万能ですか?自然を制しているのですか?奢り高ぶってはならぬのです。畏れねばならぬのです。
 子宮移植のガイドラインを学会が策定するそうです。心臓腎臓に始まって、肺、肝、膵と臓器移植技術はどんどん発達していきます。こういう技術は文字通り日進月歩ですから。そのうちの一つという位置づけです、臓器の一つには違いないですから。新聞にドナー(与える方)の例を上げていましたが、イの一番に娘の不妊を受けての母親、その下に脳死例とありました。ああ、腎移植や肝移植のような生体移植か・・との驚きです。生体臓器移植は親子間で為されるのが常ですから、これも前例があることと言えばそうなのですが、なんだか違和感の強いことです。移植しなければ死んでしまうから、という前提があってのことでしょうに、という違和感です。いえ技術はすぐに道徳倫理を追い越します。こんなことではあるのですが、さて。いかがでしょうか。
 
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知識

2014-08-17 08:24:31 | Weblog
全国紙全紙に政府広報です、一面広告です、「放射線についての正しい知識を」。御用学者と呼ばれることの多い中川恵一医師、もう一人、IAEAの幹部の寄稿です。中川さんは週刊新潮や日経新聞をはじめとして多くの連載モノを持っている、原発推進派というより反放射線禍派と呼ぶべきか、過剰過大ばかりか妄言、流言飛語の類の放射線被害の言い立て、恐怖の煽りに対してきちんと数字を並べて科学的に反論している人です。放射線禍の象徴は癌化と障害児の出産でしょうが、それを数字で理屈で論破していく手法です。美味んぼの鼻血記載も、子どもの甲状腺癌問題も、そんなことはないんだよと。この人の論法は、もともとがん治療専門医ですから、癌発生の危険因子(こういうことしてると癌になりますよという日常生活上のあれこれです)と比較します、喫煙、飲酒、肥満、飽食、生活習慣病と呼ばれている状態、そしてこの人が特に強調するのは生活環境の影響です。強制的に避難させられて、仕事もなく、やることもなく、何もせずとも衣食住は与えられ補助金とやらで普通の暮らしが保ててる(ここまではっきりは言いませんが)この状態こそがいけないと。つまり強制避難がいけない、早く自宅へ帰せという論です(ここもはっきりは言いませんが、行間に明らかです)仮に避難している人、それは多少なりとも放射線を浴びた人達ですが、その人達に癌が多発したとしても、生活環境の変化が発癌リスクを上げた結果だろうというわけです。今までと違う不自由な暮らし(いつもと違う環境での不自由さが表立ったものですが、働かなくても金をもらえる状況、あるいは補助金の方が今までの給料よりいい人も多いでしょう、そんな人が新たな生活に向かうわけもないし、怠惰に流れて今まで通りの体調を保てるはずもないことです)こそが元凶のはずだ、だから早く自宅に帰って元通りの暮らしをなさいという論陣なのですが、もちろん、だからそういう環境を強いられたこと自体が元凶に違いないのだから、安全に対する補償を受けるは当然、完全な除染、測定線量が0ミリシーベルトにならねば帰らない、こうなったのは誰の所為なんだ?との勢力が強いわけです。理屈なんかは知らない、お前達が悪いんだ、こっちには罪はないというすれ違いです。だからこういう広告を打つのです。そんなに危なくないのですよ。世界のスタンダード(IAEA)に沿って対応しているのですよ。権威に弱い日本人にはこういう反論が効果的なのかもしれませんが、もう3年が経ってどんな推論よりも事実が教えてくれているでしょう。故郷が荒廃して行くとの嘆きも、誰も帰らないから当然でしょう。その町その村に何の縁もない他人がどれだけ「救援」しても故郷は戻りません。自衛隊員が、東電の社員が、全国各地からのボランティアがどれだけ入って来ても、住民が戻らねば故郷は戻りません。低線量を怖れるばかりに失っていることが多すぎるように思います。広島長崎の経験は何だったんでしょうか。広島長崎からもっともっと発信があっていいと思いますが、どちらの市長も核兵器や原発廃棄ばかりに熱心です。あなた方が、あなた方の父母祖父母がどう対応して来たのかどう生きていたのかをどうして発信しないかなと思うことです。そしてこういう話題は週刊誌にもトンガリ月刊誌にも載りません、不思議に感じてもいますがここの辺りはひょっとしたらタブーの一つなのかプレスコードに引っかかるのか。原爆被害からの復興物語は、あるいは核兵器廃棄、原発反対論に都合が悪いのでしょうね。弱者でい続けることが得なのでしょう今の世の中。原発推進ではなく、反・反原発イデオロギーの立場。低線量被曝、低線量内部被曝よりも癌の発生リスクは煙草や飲酒の方が高いのですよという比較を、どうだかなぁと眇めつ観ているのですが、一方的に被曝させられたという被害者意識をどんどん増長させる反(でも脱でも卒でもどれでもいいのですが)原発イデオロギーをこそ憎むべきなのでしょうね。どの全国紙にも載っています、ご一読いただいてお考えいただきたく思います。
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哀悼

2014-08-16 08:06:49 | Weblog
尊崇の念、哀悼の誠。安倍さんの好きな言葉、靖国話題時の常套句になってしまった感があります。何の不自然もないのです、国のために命を捧げて散って行った一介の兵士、もっと広げれば無差別の爆撃でただ命を奪われるしかなかった市井の人々、老いも若きも軍籍私人の区別なくあの時代に生きておられた人達のお陰で今の私たちがあるのです、その事実に対する感謝です祈りです。今この歳になって思えば息子娘の年格好の若い者達が人生の楽しみも知らず死んでいったのです、そこに思いを致すことは大事なことだと思うのです。平和な戦争のない暮らしの有難さ、幸せに感謝すべきなのです。そしてそれは靖国でまた会おうと教えられまた気持ちを作って(無理やりにでも、です)戦地に赴いた全国あちこちから集められた若人たちの死や負傷によってやっともたらされたものなのです。結果は敗戦占領という最悪のものにはなりましたが、だからといって戦勝国の都合のいいように作り変えられた歴史に諾々とすべきことではないのです。私にとれば祖父母の世代の日本をどうして否定できましょうや。権利がどうのこうのじゃありません、結果からの遡及では不十分です、あの時代に生きていた人々、あの時代の暮らしをどうして否定できるのかという根源的な問いです、憤りです。中韓の言いがかりのままに、アメリカの掣肘のままに、いつまであの時代の日本を日本人を貶め続けるのでしょうか。くどいですが私たちの祖父母の世代の日本です、遠いご先祖様の話じゃありません。安倍さんに課せられた使命は斯くも大きいのです。これを戦後レジームと表現しているのですよ、この言葉は世の中のこと事を深く広く包摂するのです。皮相的な考え方、感情論で戦前戦中の日本を全否定する勢力の物言いは物事を一面しか見ようとしない偏向です。昨日の武道館での式典、年々天皇陛下のお言葉が短くなって行くように思うのは私だけでしょうか。戦後10年を過ぎて生まれた私がもうすぐ還暦です。戦争は彼方の出来事に風化して行きましょうか、否応なくです。
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超克

2014-08-15 07:58:49 | Weblog
69回目の終戦記念日です。終戦ではなく敗戦と呼ばないからいつまでたっても戦争の総括できないのだという意見、この日は敗戦が決まった(玉音放送があった)日であって終戦ではない、これから連合軍(アメリカ)による占領が始まったのだ、本当の終戦はサンフランシスコ講和条約で独立が認められた昭和27年4月27日なのだ、日本人はこの日を蔑にし過ぎているという意見等々、この時期になると毎年その筋の勢力が蒸し返す、三木さんが公人私人の別を言い出してから朝日が焚きつけた、ある説によればA級戦犯を宮司が勝手に合祀したから天皇陛下の参詣が途絶えてしまった靖国問題の傍で、これらも毎年毎年誰かが言い続けている話題です。武道館での式典に参列する戦争未亡人の数が今年は19人の予定なんだそうです、10年前の十分の一だそうです。当然ですね69年です、戦争当時結婚されていたのですから若くて10代後半です、すれば少なくとも85歳以上です。当然です。私事ですが、先日90歳超のお婆さんの診療にあたりまして、お話伺うに戦争未亡人だ、3人の子を育てた、幸い教職を持っていたので何とかやってきたとにこにこ笑いながら穏やかに話されました。ああ、と感動したというか、こんなに穏やかに私のような者にさらりと話されるところ、如何にあの時代同じような境遇の家庭が多かったであろうにしても、女手一つで3人の子を育てるなんてのは大変なことだったに違いないのにと息を呑んで聞き入る態でした。にこにこと飄々と笑いながら話して下さいました、もちろん病を得られて私がお会いできたといういきさつですが、その応対や所作は凛として誇り高さまで感じたことでした。立派に生きて来られたという後光が差すと言いますか。再婚された方も多いことでしょうが、この方のように以来孤閨を守る(この表現もいいやら悪いやらですが)場合も多いことでしょう。戦争を起こすのは政治家だが苦しむのは国民だとはよく非難に使われるフレーズですが、全国全国民であの不幸に戦い、そしてあの復興を遂げたのは、これも為政者の導きではありますが、日本人の国民性だったわけです。その気高さのようなものを私はこのお婆さんに感じていました、勢いこちらの言葉遣いも改まります、タメ口を叩く雰囲気ではなくなります。あの時代を生きておられた先達(そんな遠いご先祖様じゃありません、爺さん婆さん達です)のお陰で今の私たちがあるとしみじみ思うわけです。戦争は二度と手段として選んではならぬと思います。それは日本人の誰もが思っていることでしょう、安倍さんもそうです、集団的自衛権が戦争する道を開くなんて言うのは大嘘ですよ。で、あの戦争を憎む、時の為政者を憎むばかりにあろうことか特攻で死んでいった(散華と言いますね)若い兵士たちを犬死なんて言う。もちろんそう言うてる者達は兵士たちを蔑んでいるのではない、この施策の実行した為政者軍部を非難にしているのだと言い訳しましょうが、この言葉聞いた若い時にも(今のようにトンガっていない時分にも)腹立たしい思いになったものです。あの時代、日本は戦争していたのです、だから国民は国のために死んでいったのです。国あらばこその国民です、そういう順番である筈です。そういう気持ちをまで否定するは間違いと思います。何故あんな無謀な戦争仕掛けた?負けるとわかっていた戦争した?何故もっと早くにやめられなかった?この諸点には常に両論があって、しかしいつまでも両論併記しているから統括できない、戦争を(敗戦を)超克できないという非難に繋がるわけですが、仮に無茶な施策政策であったとしても日本を守るために戦った、死んでいった人達に対する敬意、感謝の念までを否定しようとする排除しようとするイデオロギーには反対します。69年前、日本は敗戦し、そこから7年間占領されていた(occupied Japan)という事実はきちんと教育されるべきだと思います。ここら辺りも安倍さんの使命でしょうか。
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惻隠

2014-08-14 07:59:14 | Weblog
当地山口から、昨年今年と春夏ともに岩国勢が甲子園に出ました、そして一回戦で負けてしまいます。岩国勢は結構ジンクス化していて我々周りもそういう目で見てしまっていますが、果たしてあっさりと。ううむ、母校じゃないのでそういうやっかみ僻みを許していただいて、えらくあっさりと負けるのです。強いチーム、逆転してひっくり返して行くチームのあの迫力に欠けます。いえ、だから負けるんだという順番なのでしょうが、爽やかに過ぎるのももの足りません。新聞は例によって敗者を讃える見出しだけです、胸張れ、貫いた全員野球、健闘へ拍手。こうしか書けぬとは知りつつ、これもマニュアルに過ぎます、綺麗事に過ぎます、目を逸らしたくなります。広陵高校がサヨナラ四球で負け、その時のバッターが大喜びのガッツポーズです、踊りながら一塁へ走ります。少し前ならすぐ翌日の新聞に咎める記事が載ったことでしょうが、ありません。敗者への思いやりというか、惻隠の情と呼ぶ若い子たちにこそ教えてやらねばならぬこと事があるはずで、高校野球というのは礼儀を教えるのが目的なんてよく監督連中が口にしてますね、これはどうなんでしょうね。横綱の所作動作によくクレームがつきます、強くて当然の人間の示すべき行為,双葉山の言う木鶏たるべき心根、日本の文化はこうであった筈です。週刊誌やスポーツ雑誌や月刊誌に向けての、甲子園のシーズンには必ず否定批判的な記事が載るものですが、格好の話題であったろうなと思い遣ることでした。
 シンクロスイミングの代表監督に返り咲いてる(というか、きっと頑固で硬直した協会幹部たちとぶつかって中国に出て行ったといういきさつだったのでしょうが)井村さんが産経新聞に連載してます。強いチームには必ず有能な監督なりコーチなりがいるものですが、この人もまさにそういう存在です、その人が書いてます、練習や試合で頑張ったどうかは私が決める、自己申告するものではないと常に選手に言っていると。なるほどねぇ、これは正しいですね。世の中の緩さ甘さ、ひいては抑制のなさ幼稚さの根源の一つはここでしょう、自己申告し過ぎです。僕は一生懸命やってます、努力を認めて下さい、結果は二の次の筈です。頑張ったらいいんじゃない?で済ませ過ぎ。世の中は結果を出してなんぼです。他人の下すべき評価を自分で言うてどうする?もっとも、ここに関しては先人の痛烈な反論があります、行蔵は我にあり。勝海舟です。あんたらがどう評価しようと知らん、行くも行かぬも我がことであると。ま、勝海舟だから言えたセリフ、余人が認めた反論でしたが。
 TVや新聞が鬼の首獲ったように報じてます。増税後3カ月(4~6月期)のGDPが前期と比べて1.7%減、年率にして6.8%の減だ、増税の影響は大きい、景気は回復してない!と騒ぎます。増税前の駆け込み需要の反動を示していると鼻の穴を膨らませて、どうだ?言った通りだろうが!の態です。いやいや、増税前の駆け込みをあれだけ煽ったのはあんた達だろうに。あの手この手で人々を買い物に走らせて、挙げ句にこれかい?大買い物した後には暫く買い控えするもんです普通は。反動?当たり前でしょうに。駆け込み買いしなかった人々もそうでなかった人達も、普段通りに過ごしているだけです。お祭り騒ぎの3カ月と比べてどうするんだ?前年の同期と比べたらどうなの?東北大震災の後の減少率と同じだと嘆いても見せます。1.7%減で?そんなに大変なことなんですかね。学者や役人、マスコミの煽り手法そのままに年率なんて項目です、掛け算割り算して必要以上に数字を大きくしたり小さくしたりして不安を煽るアレです。三か月毎の集計ですからそれを単純に4倍すれば年率だというバカな計算です、1.7X4=6.8です、それってマジで言ってるの?こんな皮相的な揚げ足取りするマスコミ相手に、安倍さんも大変なことですわと改めて思います。
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蔓延

2014-08-13 08:16:13 | Weblog
エボラ出血熱感染が世界に蔓延しそうです。WHOのあのおばちゃん、確か新型インフルエンザが拡がったときにも登場してましたね。今回は致死率の高い感染症ですから話しぶりも重々しい気がしますが、言うところの後進国(アフリカ)に拡がって、ヨーロッパにも伝わりつつあるという話です。逃げ帰ったり連れて帰ったりすることで拡がるんでしょうね。ものものしく報道してましたね、アメリカに連れ帰る報道でした。封じ込めるなら動かさぬが原則でしょうにね。医療環境は文字通り雲泥の差でしょう。から本人やその家族は帰りたいでしょう、国としても威信があります体面があります、医療の足りぬところで自国民をミスミス死なせるわけにはいきません。から、連れて帰ります、防疫態勢をこれでもかと示しながら。ヨーロッパも同じことです、先進国の威信をかけてです。でもそこで拡がったのでは感染症対策のイロハが問われませんか。先の新型インフルエンザの時のあの大騒ぎを思い出してもらいたいですが、水際作戦と称して空港や各保健所で「入る」を防ぐ手立てを講じましたが、全くの無効でした。地域内での人の出入りにも注意してましたが、一旦内に入れると後は拡がるだけです。そういう経験でしたね。風邪に毛が生えたような軽い症状でしたから、どんな医療行政上の失敗も笑い話でしたが、今回は死んでしまいますからね。が、感染拡大するだけで欧米では死者が出ぬとなればそんな致死的な恐怖ではないことになりますから、拡散して薄まっていく(終息する)のを待つばかりです。感染症対策として評価するにあれこれポイントがあるのでしょうが、ちょうど今朝のNHKの朝ドラで大正時代の設定、小児が疫痢で亡くなるシーンをやってましたが、中世期のペストや1900年代初頭のスペイン風邪等の感染症の猛威(高い致死率)は現在の医療環境と大きく違うことがその理由です。感染の仕方、拡がり方は当時と現代と違わないことでしょうが、点滴や抗生物質などの薬剤の発達、なかでも点滴補液がどんな末端施設でもできることが当時との大きな違いです、が救命率を上げています。感染症そのものが命を奪うというのは実は少なくて(心臓や肝臓やどこかの臓器を傷めるという特徴がなければ、免疫反応を過剰に惹起するという病原性の強さがなければ)、高熱や下痢、嘔吐による体力減退、脱水状態から二次的に引き起こされる多臓器不全がその死因です、ですから早めに点滴補液して対症的に応じて体力を保持すれば死亡率は下がるのです。ついこの前、昭和30年代までは感染症が死亡率を大きく上げていました、結核を筆頭に赤痢、疫痢、腸チフス、パラチフス、猩紅熱等々。抗生物質の登場を待って云々のストーリーに帰結して行くのですが、医療環境の整備(病院での入院加療の普遍化、そして点滴加療の一般化です)も大きい要素です。それがないのがアフリカです。感染の終息がもちろん喫緊の課題でしょうが、(先進国では)死ななくていい人が死んでいくわけです。死人が1000人を越えたとTVは煽情的に報道してますが、感染症の強さではなくきっと医療環境の不備不十分さに負うところが大きい筈です。そしてもう一つ、日本に来ても医療状態がいいから大丈夫だろうというこれまた安直安易な誰か医療関係者か厚生役人かのコメントを紹介してますが、来たら来たでテーブルひっくり返すような非難批判大騒ぎするくせに、マスコミってのは本当にマッチポンプ野郎どもです。世界への蔓延を危惧しながら、感染の場から感染者をどんどん世界中に撒き散らかしているのが現状です。人の世の、人の住む世界の凸凹さを均すことが正しい行為なのでしょうかね。正義の味方の多いことは十分認めますし、私如き凡人には思いもよらぬ博愛慈愛に満ちた本物の聖人達が世界の端々で生きておられること垣間見ておることですが、この凸凹ばかりはどうにもならぬことともいつも思ってます。
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生殖

2014-08-12 08:11:53 | Weblog
代理出産ビジネス。出産を巡るビジネス、それはもちろん生殖技術の進歩発達に沿うことです、技術は道徳倫理をすぐに追い越します。日本でのそのパイオニア、諏訪マタニティークリニックの根津さんが好例です、ガンガン先走って先進技術を次々に施して行く、それを新聞やTVが「いかがなものか」と見咎めて、やっと学会が動いて「それはいかんじゃろう」と勧告する、でも聞く耳持たない。こっちは不妊に苦しんでいる人のためじゃという大義がありますから知らん顔です。そして結果が積み上げられて行く。そのうちに「仕方ないのう、気をつけてやれよ」と学会も譲歩する。その繰り返しです。代理出産、つまり借り腹です、何らかの理由で妊娠できなくなった夫婦の為の代替案です、理屈はよくわかります。以前に日本でもプロレスラーと芸能人の夫婦がアメリカ人に代理出産させたはいいけれど、その子は誰の子だ?について法律が立ちはだかって、話題になりましたよね。倫理観だけでなく法律もついていけないのです。先日にはその根津さん、無精子症の夫の代わりに夫の実父(義父)の精子の提供を受けて人工授精、出産させたケースが120例弱あると公表しましたね。これもううむでしたが、技術的には古典的で容易なことです。でもやっていいことといけないことがあろう?という声は消えますまい。タイの事件は双子を代理出産して、一人がダウン症で依頼主の夫婦が健常な子しか連れ帰らなかったというので正義の味方達が義憤に駆られて叫んだものでした。その後どちらもそれぞれ言い訳してますが、代理出産というのが立派に世界的なビジネス化しているという事実です。相場がいくらなのか、その辺りは知りませんが、うんと前から中国や東南アジアで若い娘にむりやり(誘拐拉致して薬で眠らせてあと監禁して)妊娠出産させるという記事を見ましたし、フィリピンだかどこかで若い男達がずらりと並んで背中を見せている写真があって、皆左だか右だかの腰のあたりに大きな切り傷があるんです、腎臓を売った痕なんだそうでした。移植、生殖ビジネスも弱い所を抉って行きます、強欲資本主義にルールなどありません。倫理?バカな。そんな世界ですよ現場は。金になるものなら何でも安く買い叩いて高く売る。人の命だ?それもまとめて安くに買い集めろ。改めて目を見開かされる思いです。
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