柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

神話

2019-02-28 08:21:48 | Weblog
母親なのだから命に代えても子供を守るべきだという神話。先の千葉野田の少女虐殺事件、鬼畜の父親だけでなく何度も何度も「母親も共犯だった、再逮捕」なんて報道が続いてますが、それを受けてDV被害者を支援する全国シェルターネットが反対声明を出したと、中国新聞の記事です。そうじゃなぁと頷くことでした。母親とは斯くあるべしという社会規範固定観念が強いわけですね。食育の話になるとこうでしたね、母親の手作り料理が一番なのだという神話。おふくろの味なるものを至上に置く観念。つまりデパ地下の惣菜や冷凍食品、インスタント食品を蔑視する思考。女は弱し、されど母は強し。これも固定観念です。母は身を挺して子を守るものだという先入観。でも、その母親がDVを受けていて、その相手を止められるか?という話です。マスコミは新たな事実を単に報道しているだけと言いましょうが、しつこいのうと思うことではありました。妻もDVを受けていたと併せ報道してましたが、彼女を擁護する論調はなかったです。警察は(検察は)調べの進むに沿ってに母親の共犯性を指摘していく、犯罪性があれば逮捕となる、それを順次報道する。何が悪い?と居直るでしょうが、出るべくして反論が出てくるわけですね。そうじゃろうなぁと同情します。それだけこの鬼畜オヤジへの憤りが高まります。子を守ろうという意欲すら湧かぬほどにDV夫に潰されていたのだろうと。繰り返される暴力は思考力を奪い去る。これは洗脳のメカニズムです。いえ、妙に勘繰るのではないですが、母親が我が子を殺す事例はこれも多いことで、彼女が元々どうだったのかは紙面からは窺えません、そこは保留ですが。それこそ今流行の多様性の尊重という流れでしょうが、いいえ、こういう文化民度は必ず尊重せねばならぬことではあります。社会規範、常識、世間体。こういう緩い(緩いどころか面倒なことも多いですが)縛りは必要でしょう。でも、確かに神話ではありましょうね。そうできない人もいるわけです、そこを認めねばならぬという多様性です。うむ。
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