柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

理論

2019-05-19 08:30:32 | Weblog
今朝のNHKニュース見てて、へぇ~と驚きました。外国の経済学者が、MMT理論とか呼ぶそうですが、自国の貨幣での借金はいくら嵩んでもそれで経済破綻することはないと言うてるのです。ああ、日本でもこの側面を前から指摘している人は多いのです、三橋貴明とか高橋洋一とかずっと前から読んで知ってます。新聞は(つまり財務省は)日本の借金は赤ん坊も含めた国民一人当たり何十万何百万と表現して不安を煽ります。だから財政健全化が大事なんだ、借金を返せよ早くと。まずプライマリーバランスを正せというのが小泉改革当時の竹中さんの掛け声でしたね。借金を返すには一年一年の収支を黒字にすることだ、入りを量りて出づるを制すの諺どおりです。つまり支出(国の支出が財政出動です)をどんどん抑える方向に進んでしまって(官から民へ、無用の規制緩和)結果はご承知の通り。日本が経済だけでなく文化までガタガタになりましたね。で、この新理論です。きっとこれ考えた学者は日本を見てて論文にしたんでしょうね。自国の貨幣での借金とは国債ですね。アベノミクスは国債の大量発行による景気浮揚策です。日本の累積赤字は何百兆円に上るものだが、現実に悪性インフレも起こらずに経済破綻も起こっていない、この事実から導き出された理論なんでしょうね。どれだけの数の経済学者が危ない危ないと合唱してました(今もしてますよ)?でも景気はなかなかよくなりませんが、悪性インフレどころか2%目標にまでも届きませんし、ましてや破綻をや。をこの事実が根拠なんでしょうが、対する財務省(麻生さん)はそんなのは日本には当てはまらないと反論し、日銀の黒田さんも同様に否定します。ニュースを伝える記者もトンデモ論扱いです。日本の状態から導かれた(だろう)論が日本に当てはまらぬわけないだろう?と嗤うことでしたが、事実を事実として受け入れろという姿勢は大事でしょうね。どの分野業界もそうなのでしょうが特に経済学者は前例からの演繹で判断します、ケインズがシュンペーターがという定型との比較ばかりで、自分の知識の披歴に終始する者が多いです。だから経済学者の多くは財務省の御先棒を担いで不安を煽り金切り声をずっと上げてるのです。が、現実を見据えると日本は30年に亘るデフレを経て、その間国債借金が嵩みに嵩んでいるが、国債の買い手のほとんどが自国民(自国貨幣)で、外国がドル建てユーロ建て人民元建てで買っているのではないから破綻もなく保たれているのだ、という考え方が出てくるのでしょう。アメリカ国債を日本政府は大量に購入してるのです、中国もそうじゃないですか。だからアメリカに対してもっと強気に出ろと、経済摩擦や安全保障の問題が出るたびに石原慎太郎は言ってましたね。アメリカ国債を売るぞと脅せばいいというわけです。でも、日本の国債のほとんどは自国民が買っている。なぜこんなに知っているかと言うと上記の著者たちの反論文をよく読むからです。彼らの論は政府が自国民に借金してるのですから、乱暴なことですが危なくなったら棒引きしてしまえばいい、という理屈です。だから絶対デフォルトしないと。この理論は、だから借金を返そうとして増税や支出縮小するんじゃなくて、もっと財政出動して刺激しろと続きます。今までの日本の来た道をなぞり肯定する論です。財務省の増税、緊縮財政路線の反対論です。緊縮路線敷いてきたからデフレから抜けられなかったという歴史(事実)は明らかです。増税して景気が浮揚するわけがないし、歴史はそう教えてくれてます。この論は安倍さんを利しますが、麻生さんは反対せざるを得ぬところ。面白いなぁと思って聞いてました。タンス預金の多いこと、それこそが日本国民の勤勉さによる財産なのだなぁと感心する、この勤勉質実さが国を救っているのだと感じ入ることです。
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