柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

淋し

2007-10-26 08:43:07 | Weblog
ホームページの改装行なっています、ご迷惑をおかけします、申し訳ありません。
 今日は久しぶりに雨が降っています。うむ、雨好きとすれば嬉しいことです。雨、お嫌いですか。許されるならボーっと雨の降るのを見ていたいです。何時間でもできそうです。できれば遠くに山が煙って(海でもいいです)、パーッと目の前広く視野が開けた所で、近くには屋根でも木々でもいいです雨音を立てるものがあって、降ってくる雨粒が見える、そんなシチュエイションがいいんですが。例えば山の中の寂れた寺、大きく張り出した庇、幅広の縁側、お堂の大きな柱に背もたれて雨を見ている聞いている、そんな絵面。雨に煙る山々、濃い緑の匂い、庇を打つ葉を打つ雨音。ううむ、ここで聞いている雨音もいいもんですがね。
 松下村塾で、子供たちに和服着せて昔の寺子屋を経験させるという企画、いつものように白髪の爺さんが講師役、和綴じの紙本、墨書きの縦書きを示して、昔はこうだったんだよと教えているわけです。白髪の爺さんは郷土史家の人、よく歴史を知っている人です。いいんですよ、こんなことにぐじゃぐじゃ言わなくてもいいことなんですが、ううむ、この子達は羽織袴のいでたちで講釈垂れている白髪の爺さんをまるであの時代にいた人のように思っているんだろうなと吹いてしまうことでした。爺さんも見てきたような嘘を言う。いいえ、嘘じゃありませんでしょう郷土史家です、ちゃんと考察されて正しいとされていることを言っているのでしょう。でも、見てきたような嘘ですわ。自分がこの本で学んだような錯覚しているんじゃないでしょうかね、目の前に並んでいるのが孫ん子ばかりですから、気も大きくなって。あの辺の呼吸というか予定調和に吹いてしまうということでした。でも、教育というのは、学校での講義というのは皆こうですわね。正しいとされていることをそのままに伝えるだけ。余分を足すことがいけないと言うのが学問ですからね。なんだか、吹いてやがて淋し、の感でした。
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