柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

国が悪いですか

2006-05-15 08:41:28 | Weblog
相撲、横綱がいないとこれだけだめなんですねぇ。面白くありませんなぁ。こういう時だからこそ、一勝を得するわけだから、栃東気合いを入れていかんとならんのにこの体たらく。千代大海?まだやってたんですか、なんて。こんな時にしか目立てないのもどうだかなぁ、クンロク大関。
 今度は脳外科医が足りないそうです。ふうむ、どうしてこういうデータを出すですかね、こんな報道になるのはわかっていましょうに。産科、小児科に次いで脳外科もだ、と不安を煽るばかりです。どれもこれも急を要するお産や重病を扱う科ですから。目的は何でしょうか。こういう状態だから国は何とか対策せよという要求でしょうか。それとも、今やこういう状況だから、救急受診や夜間受診、休日受診は控えたまえ、という国民へのメッセージでしょうか。少なくとも公表した側には、自分たちの今までの無策への反省は感じられません。医者側の無策です。大学医局の権力の肥大や腐敗(何処も同じ、賄賂まいない袖の下)が糾弾され、ちょうど過労死判決が出た時期が重なって、改革という名のつまらない現制度ができて、何の抵抗もできず唯々諾々と受け容れた結果、慌てて医者を大学病院に引き上げるという情けなさなのです。地方病院から産婦人科が、小児科がどんどんなくなっているのは、大学病院にも医者がいなくなっているからです、新人医者が大学に残らなくなっているからです、そういう医療の公共性より個人の意向を優先するような誤った政策の所為なのです。私達の頃は、新入り医者は大学から3万円です月給が。おまけにそこから医局費なんてものが天引きされるんです。さらには保険に入れないのですよ、医者になっても親の保険に入ったままです。でも、そんなもんだと思っていましたし、第一そんなことを考えているほどの、不服を並べているほどの暇がないのです、本当に身も心も拘束されて。でも、この拘束、全然いやじゃなかったです。ま、よそ事考える間がなかったからでしょうけれど。でも今は違います、医者も労働者と認められて、ぺーぺーの医者で30万程度の給料が一律保障されているそうです。で、民間病院にすぐ出ていくことも許されて(いや、今までも許されていたのでしょうが、医局の庇護から外れること以上のメリットもなかったのです)、そうなれば条件のいい方へと流れるは人の必定ですから、大学に少なくなりますわね新入りが。で、慌てて、単純に労働力確保のために、そしてより重要な関連病院への人的確保のために、外に出していた連中を呼び戻す。それも確かな一面なのです。前にも言いましたが、医者は毎年何千人も生まれているのです。足りないわけはないんです。ただただ分配に間違いがあるのです。厚生省(厚労省)の読み誤り、そして医師会の無策無力さです。で、迷惑を被るのはいつも決まって一般国民です。ううむ、こういう発表、報道がどう生かされるのか。国が悪い、社会が変わったで終わったのではいけないのですが。ううむ。
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1 コメント

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そうですか・・。 (K)
2006-05-15 21:02:10
どういうきっかけからか忘れちゃったけど、このブログを覗くことになりましたKです。いつも威勢のいい口調できっちり世相を切ってらっしゃる。すごいなと同時にうらやましいと思ってしまいます。「ここまで言って大丈夫なん?」誰かに叱られたりしません?私はよく言いすぎては叱られています。力の差でしょうか。

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