柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

知性

2024-11-23 09:17:52 | Weblog

国際刑事裁判所(ICC、オランダに本部)がイスラエルのネタニエフさん、前国防相のガラントさん、ハマスの軍事部門トップに逮捕状を出したとか。それにイスラエルが猛反発し、さらにアメリカも非難同調していると。そもそもこういう国際的な取り決めは批准しているか否かで効力の届く届かないが明確で、イスラエルもアメリカも加盟してないんだそうです。核兵器禁止条約に日本が批准してないのと同じ図式です。何?ポーズ?この裁判所自体には逮捕状なりを出す権限なくあくまで概念上のことのようで、そんな学級会的なことで・・と先にプーチンさんに対して出して何の効果もないことの上塗りです。記事によると、逮捕するしないは加盟国の判断に任せているそうで、実際に逮捕状が出た後にプーチンさんが加盟国のモンゴルを訪問した際にモンゴルは何も対応しなかったんだそうです。プーチンさんにすればやるならやってみぃ!くらいのことだったのでしょうし、モンゴルとしても捕まえた後どうするの?でしょうしね。そうかぁやはり学級会かぁ。そうそう中国が南シナ海での領土領海侵犯で訴えられた時に、あんな紙屑!とやったことでしたね。国際機関の親玉たる国連があの為体ですからね、こうなっても已む無しです。拒否権国の品格のなさではありますが、そんな道理道義が通用する場でもなくなっているのでしょう。

 今次の総選挙の結末を踏んでのことでしょう、「二大政党制へ近づいたか」の標題で朝日新聞が耕論ならぬ交論コーナーで二人の学者に語らせてます(朝日11/23)。どちらも二大政党制を理想とする前提で話してます。いやいや、その前提がおかしいだろうと思うことでした。そもそも今の小選挙区制、比例代表制に変えたのが(小沢さんでしたね)二大政党制を目指しての大義だったでしょう、何年経ってます?少数党の乱立模様こそが日本人気質だとは考えないのでしょうか。55年体制という区分けが本流ですが、あの時代でも社会党(左翼)に政権与えなかったのが歴史です。共産党を別に置いて、自民党(保守、一応の区分けです、今はガタガタですが)とその他の左翼系(リベラルなんて横文字でごまかしますが、平等公平分配の大きな政府指向、あくまで理想空想系の改革革新思考)と大きく二分されていて、左翼系が割れるから自民党が勝ってきた歴史です。割れずに一対一で闘えば勝てるとの踏みで小選挙区制に変えたことでしたが、割れる割れる。これが日本人だと言うことで。今回も野田さんはじめ野党連中に何の用意も準備もないところに政権交代なんてできっこないのでした、野田さんもわかっているから勢いで政権交代を!と言うてはいましたが、自公過半数割れが精々のこと、まさかそれが実現するとも思ってなかったわけです。敵失(2000万円事件を赤旗にすっぱ抜かれて)によるものとはいえ、立憲以外の野党連中もこの好機に最後にまとまらなかったのは野党第一党の立憲の所為にしてる為体、端からそんな気はなかった証拠です。だから早く二大政党制を確立しろ、アメリカや英国のようにです、という理屈なのですが、そうならないからの現実なのです。順番が逆です。政権獲る準備も用意も何もない烏合が与党政策に反対ばかりして好き勝手を言うているのが野党、そしてその立場で居続けたいのが野党の面々というのが現実です。先の民主党政権と同じ轍を踏むしかないですよ勢いだけで進んでも。石破さんが今踏みつつあります、政権の中心になるなんて思いもよらぬことだったのですから。そもそも英米に倣えと言う未だに舶来至上志向から抜けられぬ思考が気に入りません。日本は日本。これも矜持じゃないのでしょうか。

 

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