柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

脚光

2014-01-30 08:24:49 | Weblog
STAP細胞。各紙一面トップです。証明したのが30歳の見た目カワイイ系の女子だったことも興味を倍加させてます。stimulus-triggered acquisition of puluripotency、直訳して「刺激に惹起(誘発)されて万能性を獲得した」細胞です。細胞を初期化すると表現されますが、皮膚や神経やに分化成長した細胞を受精卵が発生していく初期のような万能性(どの器官にも分化しうる能力)を持つ状態に「戻す」ことです。今まではES細胞と言って、受精卵を利用してとりだす方法と、これは受精卵から採るわけですから倫理上の問題が大きいですわね、山中さんのiPS細胞、これはウイルスを使って特別の遺伝子を組み込んでの方法、があったのですが、この方法は新聞の見出しじゃないですが、液に浸して25分、です。まるでレトルトカレーのような。この分野では、成熟した細胞が幹細胞に戻る(初期化する)のは自然界でも起こっているのだという仮説があったそうで、それが証明されたとの評価もあるそうです。まだマウスのリンパ球での実験結果です、これがヒトの細胞でも成立するか否かは今後の実験に負うことですが、これだけ騒ぐのは大発見なんでしょうね。液に浸して25分(これが本当ならですよ)という簡便さは再生技術、創薬技術をうんとスピードアップさせることでしょうし、大発見と素人も思います。どうかチャンピオンデータでないことを、どこの研究室でも再現できる真実であることを祈ります。何年も同じ格好(割烹着)で、同じラボ(黄色やピンクの壁紙の、ムーミンの絵が張ってある、女性ばかりの研究室)で仕事していたのでしょうに、一旦業績を上げると一気にスポットが当たり、カワイイ系の女子であることが強調されます。女がぁ!と何度となく嫌な思いもしてきた人でしょうけれど、それとも今時は本当に男女の差別はないのでしょうか、この業界。どうか真実でありますように。祈るばかりですが。
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