柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

新型

2019-06-16 08:06:20 | Weblog
今月の月刊誌、トンガリおやじが読むのは WiLL、Hanada、正論 ですが、どの本も妙に充実していて読み切るのに時間がかかります。面白い記事が多いのです、天安門から30年であり、そこから現在の世界情勢を読み解くものが多いのです。こういうのを読んで素人が素人なりに知識を整理できるというわけですが、もちろんどの文章も著者の主観で書くわけです、これらの雑誌は保守側ですからこっちの人ばかりです、向こう(左翼さん)には向こうの論がありましょう、「世界」を読めば全然違う見立てがあるのでしょう、そのバイアスはわかって読むのですが、年表的な事実は動きませんからそちらの確認が大きいのです。そして中国がこの30年でいかにアメリカと比肩する覇権国家になったかの論考です。国家資本主義という表現がよくなされます。私の理解の限りで言うと、中国は14億人という世界一の巨大マーケットをちらつかせて日米欧州からの投資を招き入れ、そこで技術を盗み、国が巨額を補助金の名のもとにつぎ込んで大量生産してオリジナル製品を凌駕し大儲けする。自由競争、公平公正、人権擁護を旨にする共通の価値観を持つ国々、西側諸国ですね、これらからの批判は今までもあったわけですが蛙の面に何とかで向こうは受け付けない、それでもそれ以上に制裁できずにずるずる引きずられた、それはひとえに14億人の巨大市場が美味しかったからです。月刊誌を読んで知ったことでしたが、あの天安門事件、人権蹂躙(自国民を撃ち殺して鎮圧したんですからね)を大声で非難しながら鎮静後に早々にすり寄ったのはアメリカと日本だったという事実です。中国を異形のまま肥大させたのは日米だったという皮肉です。で、トランプさんが敢然と立ち向かってるの図です。ずるいことするな!です。こっちの技術をパクりにパクって国家予算で大量生産して大儲けする、自由と人権の価値観に悖る、のであるのですが彼はもっと直截に言う、お前らにばかり甘い汁は吸わせない、アメリカファーストだと。でも、ずるいと言われても、それはあなた方の価値観から見ての比較であって、こっちはこういうやり方なのだと、あなた方の言いなりにならねばならぬ理由はない、わけですね。こちら(西側)は自由競争を旨として各企業が切磋琢磨して利益を追求しているのに、そっちはおいしいところを盗み取ってそこに国がドカンと金出して利益を横取りしている、ルール違反だ!とやるわけですが、そもそもそんなルールはそっちが勝手に決めたことだろう?と返してくるわけです。こっちは安く品物を売って儲けてるだけだ。それを買っているのはそっちだろう?と。そうです、日本の百円ショップに並んでいる製品はほとんど中国や東南アジア製です。中国のあのやり方は日本をデフレに沈ませて、日本の製造業界を潰してきたのですね。こっちのルールに従わないからけしからん、言うこと聞かねば仲間(貿易相手)から外すぞと怒って見せても、向こうは向こうで貿易圏を新たに作ろうという魂胆、南シナ海を支配して台湾呑み込んで太平洋に出ていく、一帯一路でパクスアメリカーナ自体に挑んでいく。再び天安門事件のような、経済制裁がどうこうではない、人権絡めての反乱が起らぬ限り、金が潤沢にあるんですから変わらないのでしょうねぇ。資本主義の新たな形なのですからあれは。
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