銀の人魚の海

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クライマーズ・ハイ~この日から3日後に

2008-07-16 | 2008年鑑賞新作映画
2週間ぶりの新作。夏の間は毎週は見ないと思うので
新作感想もたぶん間があきます。

映画は可もなく不可もなくという感じ、
見なくてもいい映画かもしれない。

余談から。

この映画をなぜ見たか?邦画はめったに見ないし、
それほど好きな男優も出ないのに・・

1985年8月12日は初出産日の3日前。
とても印象が強い事故だった。
予定日は8月初めで2週間も過ぎ、体重は15キロも太り(^_^)
当時○高出産だった私は、医師に「子供が大きい!双子みたいに」
とのんきに言われ、
「レントゲン撮りましょう、頭が通らない大きさなら
帝王切開になるか・・」
「ぎりぎり通るかな?」と曖昧な言葉で、
「もう生んだ方がいいので、念のため前日に入院し
検査し誘発をかけ普通分娩で~」ということになり
不安だらけで14日の朝入院した。

12日からTVは事故のニュースしか流れないくらい
ずっと放映していて個室に入れたので
TVをみつつ、とても痛い子宮口を広げる器具を
入れられた夜。
その日もあまり寝られずTVを見てたと思う。
15日、朝、誘発剤を入れ午後3時過ぎ、
不安をよそに、お昼まで少しは食べられ安産で生まれた。
4キロ弱で大きく
「初産で大きい!よく頑張ったね」と言われた夏から
もう23年が経った。

その子も4月から働くまでに成長。
おなかにいたのに何故か、この事故にはとても興味を
持ち、新聞記事なども熱心に読んでいるし、
いつか御巣鷹山へも行ってみたいだなんて~
関係ないのに・・
初めて出た遺族の本「茜雲」も買って読んだ。

という余談。

感想として一番感じたのは地方の新聞のオーナーの
暴君ぶり。(^_^)
とっている食材宅配箱に埼玉新聞などが入っているが、
群馬のこの新聞社もモデルがあるのだろう。
300名くらい?

この映画は事故よりも記者のぶつかり合い、
メディアとはどういうスタンスを?だろう。
まだPC、携帯がない時代に、あの山まで記者として登り
どんな気持で取り組んだかなど、彼らの心の映画だと感じた。
だから、別にあの事故でなくても、よかったかもしれない。
原作があるから、そうなだけで。

それにしても、山崎扮する社長の成金部屋には笑える。
動物の置物など、なんかやくざの部屋みたい・・
現実に地方の小さな新聞社ってこうなのかな?
ちょっと疑問。

堤、堺ともに好演。
堤の家が和風なのにベッドが、どんとありで面白い
インテリア。

私生活の事も入るが彼の妻のことが
わからず離婚したの?
ラスト、孫に会うのも、とってつけたようでいらないかも。

高島も急に倒れるほど働いていても山へなんて
子供が小さいのにむちゃだなと思う。
もっと父として自覚をもってね。

それは堤にも言えるのか・・

誕生日の新聞は毎年とってあるので、
1985年8月15日の新聞を探してみた。
当時も都内に住んでいて読売新聞だった。

一面トップ。
「尾翼接続部に疑い」
日航全機を点検、整備に焦点、とある。

遺体に手を合わせる遺族の15センチ四方の写真、
生存者、CAの落合由美さんの証言も掲載。

映画でも議論していた靖国公式参拝は、一面左に小さく掲載され、
残りすべては事故記事だった。

一面以外でも4ページがほぼ、事故関連。
坂元九夫人の言葉ものり、
15日で67遺体の身元が確認とあるので
かなり捜索ピッチは早いと思う。

「取材記者5人、山中で迷う」とあり、地元の消防団が救助に
向かったという馬鹿な話が起こったほど、
ふつうは行かないところなのだろう。

今年の慰霊登山は高齢になった遺族のために
さらに工夫、整備をしたと先日読んだ。

この映画は、私には23になる子供の成長と
当時のTVを思い、初めての育児をしつつ
死を感じた8月を思い出させる。
ある意味で個人的感慨をもつ映画でもある。

最後に就職四季報で地方新聞社を調べてみた。
全国2位の大手地方紙、北海道新聞、1577名、多い。
130年の名門、信濃毎日新聞(イラクで誘拐された方の元
勤務先だった)441名、
東北最大の100年の歴史、河北新聞、620名、
関東の地方新聞社は載っていなかった。

映画での感じだと、もっと小規模だろう。

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