M文藝春秋から。月間はあまり読まない、久しぶり。
昭和100年の100人、タイトルで。
クロネコヤマトの創業者、小倉昌男。1924~2005年。
76年、郵便局しかない、個人宅配を開始した。
当時は長距離輸送が花形でヤマトは出遅れていた。
そんな中で個人の荷物を運ぶサービスを始めた。
私も留守のお隣の荷物をヤマトから受け取り、
後で渡したことを思い出す。お隣に渡す、は普通だった。
宅急便、関東圏からサービス開始。
大企業に成長するが、初めは運輸省が路線免許の許可をださず、
提訴したこともある。
小倉は創業者の次男として誕生。
物流では珍しい経歴のエリート。
東大経済学部卒。学徒出陣した。入社後には経営スキルを研究した。
米国へ行き視察。離島を除く全国ネットワークを完成後、
会長退任は95年。その後・・
スワンベーカリーという名前を知っている人?
障碍者雇用のパンやさん。
小倉は私財を投じヤマト福祉財団を、93年にたちあげた。
93年、とても早い時期の障碍者の雇用組織に驚く。
このパン屋は知っていた。98年銀座店からスタート。
先を見る視点。30年以上前から、障碍者雇用を考えていた。
政治家たちは、驚いただろう。
赤坂店オープンには小泉もかけつけたという。
立派な業績。今このパン屋はどのくらいあるか?
なぜ障碍者かは、疾患がある家族がいたと、これを読み知った。
そうか~働く場を作ろうだったんだ。
気が弱く、穏やかな方が裁判を起こし成功させた宅配便。
運送業主と障碍者雇用のパン屋、日本では珍しい。
調べた。関東圏、大阪、西日本にも店舗がある。
本も出版、読んでみよう。
〇スワンベーカリー
パン製造販売を行うフランチャイズチェーンである。
一部では軽食も提供する喫茶店を併設している店舗もある。
株式会社スワンが運営する。
一部のフランチャイズ店(十条、赤羽、霞ヶ関)は、「ANAウィングフェローズ・ヴイ王子株式会社」が運営する。
(霞が関は販売のみで、製造は十条で対応[2]。)
運営目的の主旨は、障害者の雇用と自立支援(従業員の過半数は軽度の障害がある)。
健常者の得る最低賃金支給額より、大幅に安く賃金を支払われることの多い障害者雇用の現状を憂いた
「公益財団法人ヤマト福祉財団」理事長に就任していた小倉昌男が、障害者が適正な収入の確保を得られる技術や、環境を得られるように
ヤマト運輸(現在のヤマトホールディングス)とヤマト福祉財団に働きかけ、「株式会社スワン」を設立。1998年、スワンカフェ銀座店を第1号店として開店した。
1999年、王子養護学校の教員であった小島靖子と卒業生の親の会により「ヴィ王子」が設立され、
十条店としてオープンした。2013年、「ヴィ王子」の一部がANAの特例会社(エーエヌエー・ウィング・フェローズ)と合併し2024年現在
「ANAウィングフェローズ・ヴイ王子株式会社 ベーカリー事業部」となった。(一部は障害者B型支援施設「スワンカフェ&パン工房」として存在。)
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2010年6月からローソンと提携し、都内一部店舗のナチュラルローソンでスワンベーカリーのパンを販売している。
また2011年には、ナチュラルローソン芝浦海岸通店内に「スワンベーカリー共働店」をオープンし、障害者スタッフにより焼き立てパンを販売している。