映画雑記10

2006-10-23 23:26:30 | 映画
映画覚書第10弾です。
最近も相変わらず新築に関しての進捗がないんですよねー。だから映画に関する記事が増えて困っちゃいます。ついに№10まで来てしまいました。
今日のメニューは『セルラー』です。
面白いですよ。セルラーとは言わずと知れた携帯電話のことですが、この映画ではその携帯電話をフルに活用してストーリーを展開させます。バッテリー低下や電波状況の悪化など携帯の持つ不便さをもストーリーに絡ませて、95分の上映時間画面に釘付けにさせてくれます。冒頭に登場する携帯電話の動画撮影機能も事件解決に一役買っているため、ネタ振りとなっています。カテゴリ的にはサスペンスになるんでしょうが、コメディの要素もふんだんに盛り込まれていて、とにかく飽きません。嫁さんと一緒に0時頃から見出したのですが途中でやめられず、最後まで見届けてしまいました。おかげで嫁さんは寝不足のため、次の日の晩御飯はコンビニおにぎりという手抜きになったのです。というのは冗談ですが、それほどストーリー展開が早く、シンプルでわかりやすく、気軽に見れる映画です。
何の前触れもなくいきなり乱暴に誘拐されるキムベイシンガーが、拘束された部屋にあった壊された電話を電気通信技術士なみの腕前で復旧させます。たまたまつながったのが尻軽軽薄男のクリスエヴァンスの携帯電話。助けを求めるキムを軽くあしらいますが、誘拐犯の脅しやキムの悲鳴が聞こえるたびに信じ始め、彼女の救出に東奔西走することになります。片側3車線道路の逆行や車・ピストルの窃盗、挙句の果てには充電器を買うために拳銃をぶっ放します。はちゃめちゃですが、それがまた面白い。ドタバタするうちに犯人の身分や目的が明らかになっていき、怒涛のラストシーンへと突入!刑事のウィリアムHメイシーもいい味出してますね~。ジュラシックパーク3の自己チュー親父とは違います。最後の最後まで携帯電話が活躍して見事悪役は捉えられ、エンドロールでもスタッフの紹介が携帯電話の液晶画面でされるのもしゃれてます。
突っ込みどころは山ほどあって、警察が黒幕であったりといった設定も決して新しいものではないのですが、一見の価値はあります。ただ、クリスが空港で盗難車をレッカーされるシーンがあります。それを見たクリスが逃げ出すのですが“なんでそこで警察に助けを求めへんのかなー”と疑問でした。ところが、そのレッカー移動に立ち会っていた刑事が黒幕だということが終盤にわかり、なるほどと思いました。そこで黒幕に事情を説明すればプチッと携帯を切られて万事休すですもんな。だから逃げさせなきゃならないストーリー上の理由かな、ちょっと無理があるけどなと納得しました。ここはちょっといただけないなと考えていたのですが、よくよく考えてみると、これも見る者に犯人のヒントを与えていただけだったのかも知れません。いやぁ、作り手の意図を考えるとキリがないですな。それも映画を見る楽しみのひとつです。
いやぁ、映画ってほんとに楽しいものですね。
では。

ちょっとした挑戦~あっけない結末~

2006-10-22 17:45:27 | 土地さがし

息子がここ2~3日にわたって39℃を超える高熱を出していました。今日、近くの日赤に嫁さんが連れて行ってくれたのですが、短期の入院をすることになりました。診断は風邪による高熱だろうとのことなんですが、念のための入院だそうです。僕らも家でずっと高熱を出しているよりは、入院させてもらって一気に治したほうがいいと思いました。なので手っ取り早く『ちょっとした計画』の結果をお知らせします。

お恥ずかしい話なんです。恥ずかしいんですよ、自分がね。
先週に華々しく、Rタウンの土地ゲットのための計画をこの場で発表させていただきました。そのとおりに心の準備をして、気合を入れてK社へ行ってきたんですよ。一見は若い感じの営業が出てきました。よっしゃよっしゃ、若いな、こいつが僕の餌食になるんやな、ヒヒヒ。まず現在販売されている土地の一覧を見せていただきました。もちろん以前にももらっているので必要ないようなものです。販売中の区画が、平面図に丁寧に青色で塗りつぶされています。鉛筆で交渉対象地を指しました。“実はこの土地なんですけど・・・”あれ!?おかしい。その土地が青く塗りつぶされていません。なんや塗り忘れてるやんかと思いながら“この土地も売られてますよね”と確認しました。若い営業は“えーっと、少々お待ちください”と言いながらパーテーションの向こうへ消えます。僕は“すみませーん、塗り忘れでした”と頭を掻きながら再度登場する営業の姿を思い浮かべていたのですが、戻ってきた営業は一言“そこは売れました”と言ったのです。僕はすぐには言葉がみつからず、しばらく絶句した挙句に“売れた?”とつぶやくのが精一杯でした。“はい、先月に売れました”僕の計画を知る由のない営業はさらりと言ってのけます。僕はやっと現実が理解できました。僕が交渉しようと意気込んでいた土地は、先月にすでに売れてしまい、交渉する余地どころか理由もなくなってしまっていたのです。これまで何十年にもわたって売れなかった土地が、僕が交渉しようとした直前に売れていたのです。しかも一区画まるごと(当たり前ですが)400㎡買われたそうです。お金があるところにはあるんですねー。丸ごとあの土地を買って豪邸を建てる計画らしいわよ、奥さん。金持ちは下品で、いやぁねー。
僕は完全に言葉を失ってしまい、身の引きどころをさがすだけになりました。その近辺にある土地の現状や単価についてちらりと話していましたが、そんなこと聞くために来たわけじゃありません。もういいんです。僕の挑戦は若い営業の一言で終焉を迎えたのです。絶望的な喪失感の中“わかりました、現地を見てからまた来ます”と言って営業所を出るのが精一杯でした。所要時間10分。先週のブログ(ちょっとした挑戦)を書くのに30分。書くための計画を練るのに1時間。なんと実りのない時間の使い方をしたことでしょうか。
いやぁ、お恥ずかしい。こんなことで、ぼくの『ちょっとした挑戦』は挑戦する前に終わってしまいました。あはははははははは・・・・笑うしかありません。皆さんもこんなタイミングの悪い僕を笑ってやってください。僕の事前の調査不足を。でもね、何十年も売れてない土地が、僕が交渉を考えるちょっと前に売れてしまってるなんて、誰が予想できたでしょうか。そんなことを予言できるのは、せいぜい火星人くらいのもんです。チッ。
では。


北海道を食べ尽くせ(試食)

2006-10-21 19:11:50 | 家族

大地工務店さんの新築見学会に行ってきました。またこの場で報告させていただきますのでお楽しみに。

北海道物産展ってのを最寄の百貨店でやっていました。たまたま先日、子どもたちと映画を見に行った際に立ち寄ってみまたのです。たくさんの人でにぎわっていて、まさに芋の子洗いの状態です。僕はあまりこういうのは得意ではありませんが、北海道はやっぱり魅力ですよね。入り口付近に展示してあった蟹工船弁当を見たとたんに、いち芋の子として率先して洗われに入っていました。蟹工船弁当は、蟹のほぐし身とウニとイクラが酢飯に乗せられた弁当で、三色に彩られたその絶妙の色合いはよだれを禁じ得ません。ちょうど腹が減っていたこともあり、嫁さんと娘2人で物産展試食巡りを敢行することになりました。どうでもいいことですが、娘1号の頭にはこの“試食”が“離乳食”とインプットされてしまっていて、店先に並ぶ試食スペースをみつけては“離乳食や、離乳食や”と叫び、僕と嫁さんから試食や!と突っ込まれていました。さらに“イクラ”を“おくら”とインプットされたようで“おくら食べたい!”とも叫んでいました。おくらは売っていません。
さて、まず初めの試食はイクラです。娘2人が大好きなのでいきなり試食をおかわりしています。お店のおっちゃんも気前よくイクラをおかわりしてやってくれています。2回目のおかわりをする前に次へ進みます。お好みに海の幸で弁当を作ってくれる弁当屋さんをよだれを飲み込みながら通り過ぎて、次は海の幸ふりかけ(わかめ、こんぶ、たらこ、じゃこ等々)をごはんにまぜて小さなおにぎりを作り、試食させてもらえる魚屋さんです。これは僕も食べましたが、これがおいしいんですよ。ほのかな潮の香りと、わかめ独特の香りがたまりません。目ん玉が飛び出るくらいおいしかったのですが、値段を聞いてほんとに目ん玉が飛び出ました。何と300g程度で1,600円!なんちゅうボランティア精神の伺えない値段設定や!ところがこのブルジョワジー価格にも負けず、嫁さんは一袋買ってしまいました。後で聞くと、娘2人で6個くらいの小さなおにぎりを食べてしまったそうです。そら買わなしゃあないかな。
続いては即席札幌ラーメンです。これも娘2人は食べまくってました。見てた限りはそんなにおいしそうではなかったのですけど、ズルズルとやってましたね。次はせんべい。チョコレート味やらたまねぎ味やら8種類くらいの味付けせんべいがありました。娘2人はすべての味を試食し切りました。続いてヨーグルト。ブルーベリーソースをかけたヨーグルトを一皿ずつ。次は牛乳。これも小さなコップにいっぱいずつ。娘たちの怒涛の試食タイムはまだまだ続きます。次はコロッケ屋さんで売っていた蟹すり身と明太子を練ったてんぷら。これは3切れずつくらい。続いてチーズケーキ。これは僕も食べました。素朴なチーズの味を大切にしていて、しつこくなくといってあっさりしすぎてもいなく、ほどよいまったり加減がおいしいです。ここでも娘たちはペロペロ。続いて干物屋でもパクパクカリカリ。いやぁ、食べも食べたり。たいしたもんです。おかげさまで娘たちのお腹は試食だけで満たされ、昼飯代がうきました。あーセコ。
僕と嫁さんは好きに弁当を作ってもらえる店で、よだれ弁当・・・じゃなくてよだれが出そうな蟹工船弁当と子どもたちのためにイクラ、あとコロッケ1個、即席ラーメン4袋、チーズケーキ1個を買って北海道物産展を後にしました。近くの琵琶湖畔の公園でベンチに座ってよだれ弁当・・・じゃなくて蟹工船弁当を食べました。おいしかった~。新鮮なイクラはまるで娘2号のお尻のようにプリプリしていて、噛んだときの程よい弾力とはじけ飛ぶ中身のトロトロが酢飯と混ざり合って、サイコー!毛がにのほぐし身は口の中で盛り上がってくるような食感と、キュッと出てくる蟹エキスにほっぺたが痛くなるくらいに落ちそうです。懐石の菊花のように弁当に彩りを与えてくれるウニは・・・パサパサでした。残念!でも、秋の昼下がりにはしゃぐ子どもたちを見ながら食す北海道の味覚は最高ですね。嫁さんはマルセイバターサンドを買い込み、一昨日の夜にみんなに内緒でむさぼったそうです。お腹まわりの肉を気にしてる人のすることとは思えませんねー。
では。


見学会へ行ってきます

2006-10-21 08:06:13 | 家のこと(土地決定まで)
以前に間取りの希望を記録していますが、これに沿って間取り作成に精を出しています。その中で思うのが、うちは1Fを重視した間取りになっているので、どう考えても1Fの床面積が80㎡近くなってくるんです。家族が5人なので延べ床面積としては135~140㎡(吹き抜けはもちろん除外)は必要な中での80㎡です。1FにWICや大き目のお風呂や畳スペースや玄関クロークを詰め込みますので仕方ないですよね。ここで問題になるのが、もちろんお金のこともあるのですが、いわゆる総2階にならないことなんです。吹き抜けを大きく作れば外壁としては総2階になるでしょうが、それだけやはり施工面積としては増えるわけで、そこまでお金に余裕があるかというと疑問です。見積もりも何も出してない状態でとやかく言っても仕方ないのかもしれませんが、僕の希望する外断熱住宅の場合は、できるだけ正形に近く総2階であることが理想的です。機密も確保しやすいですし、施工も凸凹した家に比べると簡単なので金額的にも安くなります。にもかかわらず僕の書く間取りはいつも1Fが大きく2階には必要最小限しか考えないため、吹き抜けがやたらでかいか総2階にならないか。。。になってしまいます。ひょっとするとこれは大きな問題ではないのかと危惧しています。総2階でない外断熱の住宅はどのようにして断熱材の連続性を確保するのか。素人的に考えると1Fと2Fのズレる部分には屋根やバルコニーなんかがあり、その野地板やバルコニーの床に断熱材を施工するのでしょうか。でも人が歩くバルコニーの床に発包系断熱材をひくと、劣化が激しそうです。バルコニーからの水漏れも心配です。施工が難しいでしょうね。
僕自身、工法もさることながら間取りも負けず劣らずのこだわりを持っています。だから今考えている希望はできるだけ反映したい!でもそれができるのかどうかわからない・・・。今日は工務店さんの現地見学会なので、その辺も聞いてみよう。
では。

映画雑記9

2006-10-19 22:33:45 | 映画
映画覚書第9弾です。
今回の作品はすごいですよー。『0:34』です。レイジサンジュウヨンフンと読むそうです。これは恐らく邦題で、原題は『CREEP』だと思われます。この単語には色々な意味があるようです。這う、忍び寄る、虫唾といったネガティブなイメージのある単語です。どの日本語訳がこの映画に正しいのかはわかりません。
さて、この映画、何がすごいかというとA級ホラーの宣伝や前評判で鳴り物入りで公開されたらしいのですが、中身は丸きりB級なんですよねー。B級映画(特にホラー)ファンの私としてはうれしい限りです。
舞台はロンドンの地下鉄。最終電車待ちで椅子に腰掛けながらウトウトしてしまった主人公(女性)は、そのまま誰に起こされることもなく完全閉鎖された駅構内でハッと目覚めます。するとそこには来るはずのない電車が来て、主人公は恐る恐る乗り込みます。いきなり“ありえねー!”設定で笑ってしまいます。やがて見えない何者かが主人公の周りの人物(締め切った駅の構内なのに3人ほど出てくるんですよね)を次々に惨殺していきます。下水道管や地下鉄をひたすら逃げる主人公。ところがそれをあざ笑うかのようにその何者かは主人公を追い詰め、やがて生け捕りにします。真っ暗な部屋に追い込まれた主人公が懐中電灯をつけると目の前に、その何者かが顔を近づけている。このシーンはびっくりしました。いきなり画面全体にロードオブザリングのゴラムのような怪物の顔が浮かびます。後はお察しのとおり、生け捕りにされた主人公のドタバタ脱走劇が繰り広げられ、ゴラムもどきは主人公にやられます。ゴラムもどきとの激闘に疲れきった主人公が、動き出した駅のホームで放心状態で座っていると、始発に乗る客のひとりが主人公を物乞いと勘違いし、小銭を膝元に置くというのがラストシーンです。
この映画のB級ぶりですが、つっこみどころが多すぎます。最初からエンジン全開でつっこまなければならないほど矛盾や疑問が散りばめられています。これはもう疑惑の総合商社ですね。特に謎なのはゴラムもどきです。その出生、殺人目的、ねずみとの共生、どれをとってもさっぱり理由や意味がわかりません。そのくせ俊敏で強靭かといえばそうではなく、主人公と一緒に脱走を試みた黒人男性にあっさりとボコボコにされます。そこでとどめをさせばいいのに、迷った主人公のせいで取り逃がす。そんなことの繰り返しで恐怖とはかけ離れたコントみたいです。でもこれでいいんです。この映画はB級映画なのですから。問題はB級映画をさもA級のごとく宣伝したことにあり、そのせいで期待してお金を支払って鑑賞した人々の怨念が浮かばれずに、今も映画館に渦巻いているそうですね。ご愁傷様です。
B級映画は謙虚さがなければいけません。“えへへ、わたいB級ですねん。そやさかいにあんまり期待せんとくれやっしゃ”という雰囲気を漂わせた宣伝をしなければなりません。A級と認められる映画では少々のつっこみどころは見過ごしてもらえます。映画ってそんなもんやなってね。B級映画も矛盾や説明不足は許されます。ハナからそれを期待して鑑賞しますから。でもA級を標榜したB級映画では絶対に許されません。この手の映画は格好の餌食になって酷評され、さげすまれ、軽蔑されるのです。そういう意味で『CUBE』なんかは宣伝はどうだったか知りませんが、A級として消化されたためあらゆる矛盾や説明不足もその作品の雰囲気を醸しだすためのツールとして見られたりするんですねぇ。なんて不公平な世界なんでしょう。
では。