最近も相変わらず新築に関しての進捗がないんですよねー。だから映画に関する記事が増えて困っちゃいます。ついに№10まで来てしまいました。
今日のメニューは『セルラー』です。
面白いですよ。セルラーとは言わずと知れた携帯電話のことですが、この映画ではその携帯電話をフルに活用してストーリーを展開させます。バッテリー低下や電波状況の悪化など携帯の持つ不便さをもストーリーに絡ませて、95分の上映時間画面に釘付けにさせてくれます。冒頭に登場する携帯電話の動画撮影機能も事件解決に一役買っているため、ネタ振りとなっています。カテゴリ的にはサスペンスになるんでしょうが、コメディの要素もふんだんに盛り込まれていて、とにかく飽きません。嫁さんと一緒に0時頃から見出したのですが途中でやめられず、最後まで見届けてしまいました。おかげで嫁さんは寝不足のため、次の日の晩御飯はコンビニおにぎりという手抜きになったのです。というのは冗談ですが、それほどストーリー展開が早く、シンプルでわかりやすく、気軽に見れる映画です。
何の前触れもなくいきなり乱暴に誘拐されるキムベイシンガーが、拘束された部屋にあった壊された電話を電気通信技術士なみの腕前で復旧させます。たまたまつながったのが尻軽軽薄男のクリスエヴァンスの携帯電話。助けを求めるキムを軽くあしらいますが、誘拐犯の脅しやキムの悲鳴が聞こえるたびに信じ始め、彼女の救出に東奔西走することになります。片側3車線道路の逆行や車・ピストルの窃盗、挙句の果てには充電器を買うために拳銃をぶっ放します。はちゃめちゃですが、それがまた面白い。ドタバタするうちに犯人の身分や目的が明らかになっていき、怒涛のラストシーンへと突入!刑事のウィリアムHメイシーもいい味出してますね~。ジュラシックパーク3の自己チュー親父とは違います。最後の最後まで携帯電話が活躍して見事悪役は捉えられ、エンドロールでもスタッフの紹介が携帯電話の液晶画面でされるのもしゃれてます。
突っ込みどころは山ほどあって、警察が黒幕であったりといった設定も決して新しいものではないのですが、一見の価値はあります。ただ、クリスが空港で盗難車をレッカーされるシーンがあります。それを見たクリスが逃げ出すのですが“なんでそこで警察に助けを求めへんのかなー”と疑問でした。ところが、そのレッカー移動に立ち会っていた刑事が黒幕だということが終盤にわかり、なるほどと思いました。そこで黒幕に事情を説明すればプチッと携帯を切られて万事休すですもんな。だから逃げさせなきゃならないストーリー上の理由かな、ちょっと無理があるけどなと納得しました。ここはちょっといただけないなと考えていたのですが、よくよく考えてみると、これも見る者に犯人のヒントを与えていただけだったのかも知れません。いやぁ、作り手の意図を考えるとキリがないですな。それも映画を見る楽しみのひとつです。
いやぁ、映画ってほんとに楽しいものですね。
では。