外壁工事一回休み(工事52日目)

2007-08-30 23:54:32 | 建築工事
今日は外壁工事がお休みでした。拍子抜けです。雨のためのようですが、降ったのは一時的でしたね。

内部の工事は進んでおります。
現在の主な工事は天井と内壁の下地施工。
これで完全に家の輪郭が固まります。
下地が施工されてしまうと、照明の位置の変更はもちろん、
壁や天井の出っ張りやへこみを検討する余地もなくなりますから。

下地施工においてひとつ注意しておきたいのは、下地の補強ですね。
通常ですと、下地は石膏ボードで貼られることになります。
ところが、石膏ボードは通常の使用では問題ないのですが、
竣工後に壁や天井にビスを打つようなことがある場合、
例えば、棚をつけたり鏡をつけたり、細かく言うとタオルハンガーや手すりなどをつけることを意味しているのですが、
この場合に必要になるビス打ちに対して、十分な強度がありません。
軽いものなら大丈夫とのことですが、念には念を入れておきたいですし、棚レベルになると間違いなくアウトでしょう。
なので、将来的にビスを打つかもと考えられる場所には、すべてコンパネの下地を入れてもらうのが得策でしょう。
コンパネを下地にする場合の物理的なデメリットはないそうです。

寝室です

ポチっと見えている穴は右が吸気口、左がエアコンスリーブです。
これまでは柱はあるものの、各階が大きなワンフロアー同然でしたが、
下地が貼られるというのは各部屋の仕切りができるということなので、
実際の部屋の広さ(狭さとも)が体感できるようになります。
mercy邸の寝室は6.7畳なので、もちろん狭いです。
プライベートスペースは狭く、というコンセプトで設計したので当然といえば当然ですね。

火打ち

こちらは火打ちと呼ばれる躯体の一部です。
勾配天井の場合は必ず、この火打ちが露出することになります。
mercy邸は勾配天井だらけなので、2階は火打ちだらけです。
ちなみに火打ちは化粧材を使って木をさらけだします。
これをクロスで巻くという手もあるのですが、2Fはちょびっとナチュラルカラーを見せるつもりです。
2Fの天井及び内壁下地は6割程度の完成具合です。

キッチン部分天井

1Fに目を移すと下地を打ち付けるための木材(正式名称がわかりません)が施工されています。
やっぱりこういう木組みってきれいですね。
大工工事はひとまず来週頭には完了するようです。
僕お待ちかねのさくらフローリングは最後の方に施工されます。

さて、まったく進んでいない外壁ですが、これに絡んで理屈をちょっと。

ピンクが断熱材、木が胴縁

施工途中の外壁材です。
黒いのが窯業系サイディングなんですが、そのサイディングとピンクの断熱材の間に空間があるのをおわかりでしょうか?
胴縁とそれに打ち付けてある金具にサイディングを張っているのですから、当然です。
これがよく言われる二重通気層のうちの外側通気層なんです。

もう少し拡大 断熱材とサイディングの間に50㎜程度の空気層

といってもイサットハウスの住宅理論では、外側通気層は不要だとの見解です。
断熱材の外側で通気しても意味がないということなんですね。
胴縁を施工した結果、どうしてもできてしまう隙間を空気層と呼んでいるだけだと。
でも、僕はこの通気層(イサットでは発散層と表示していますが)、あったほうがいいように思えてなりません。
建築雑誌(名称は忘れました)において、通気層を設けることにより断熱材に伝わる熱が3℃程度変わるとありました。
つまり、室外の熱が室内に伝わる程度をやわらげてくれるということなんです。
空気も断熱材の一種なんですよね。
個人的な結論としては“外側通気層はあるに越したことはない”というものに落ち着いています。

ちなみに内側通気層とは柱と柱の間にできる空間です。
充填断熱の場合、柱間は断熱材で埋まるのでこのような通気層はありません。

明日は外壁施工されるのでしょうか。
現場監理T女史から聞いているスケジュールでは、足場が外れるのが来週末とのことでしたので、のんびり待ちます。
では。


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