新型コロナの対応するならば

2021-01-17 19:06:16 | リーダー
もしも自分が日本の新型コロナ感染症(以下「コロナ」)対策の責任者(極論すると首相)となったら、自分ならどのように決断し行動するか?
リーダーのはしくれとして考えてみた。

まず大きな方針として、一切の経済を止めない。
その結果の感染拡大は受容する。
生活様式としてマスクの着用や密を避けるという、日常的な習慣をつけるよう個人にお願いする。
持病を持つ人や高齢者でコロナが怖い人の対応として、外出しなくてもその方々が生活できるような対策を取る。
その結果、感染者や重傷者、死者が増加することへの理解を求める
コロナの感染症法における感染症の分類を5類に改めて、保健所や医療機関の逼迫を防止する。

要は社会としてコロナと戦わず、経済を止めない道を選ぶ。
ウィルスが地球上に存在すること、未知のウィルスが発生することがあること、ウィルスが変異することは自然の摂理として当然のことだ。
そんな自然の摂理と戦っても勝てるわけがない。
実際、年末からの感染者数は増加の一方だ。
ウィルスの活動期に中途半端な対策をしても感染拡大を防ぐことはできない。
インフルエンザウィルスと同じだ。

きっと、数字などのエビデンスに基づく客観的事実を集めるとコロナがインフルエンザよりも恐ろしいウィルスであるとは言い切れないと思う。
問題は、ワクチンや治療薬がないことだが、インフルエンザの治療薬の開発には10年以上要している。
治療薬がない中で、我々はインフルエンザと長い間、付き合ってきている。
相応の重傷者や死者を出しながら。
それと同じことだ。
社会として、落ち着いて新型コロナウィルスを受け入れよう、ということだ。

この場合、リーダーとしてなすべきことは、
①コロナと戦わないという方針を立てたこと、これまでと変わらず経済を回していくことを国民に伝える。
②コロナを恐れる人向けの対策(リモートワークなど)を行う。
③コロナを必要以上に恐れず、日常的に各個人ができる対策をしっかりと行うようお願いしする。
④この結果、重傷者や死者が増える可能性が高いことを国民に理解してもらう努力をする。
⑤誰かのコロナ対策が十分でないと非難したり、誰かのコロナ対策がやりすぎだと非難することなく、落ち着いて対応するよう理解を求める。
といったところか。

結局はリーダーの決断した方針を、なぜ、いつまで、どのような方法で実施するのかを説明することに尽きる。
もちろん、原稿を読まず、自分の言葉で感情を表しながら国民に語りかける。
そういう努力をすることがリーダーの責任だと思う。
ウィルスが100%抑えられる対策なんてあり得ない。
国民全員が100%満足する施策なんてあり得ない。
マスコミが権力を非難することがなくなるなんて、民主主義国家ではあり得ない。
これ以外の方策はないと訴え、他人に対して攻撃的にならないよう訴え、差別の気持ちを抑えるよう訴える。
簡単に理解できるとは思わない。
だからできるだけ多くの国民に対して、心を込めたメッセージと強力な発信力を駆使して、理解してもらう努力を重ねる。

それについては、国でも一会社の一組織でも同じではないだろうか
国民が社員になるだけで、リーダーとしてのやるべきことは同じだ

先日、昨年に続き2回目の非常事態宣言が地域を限定して発出された。
テレビやマスコミは相変わらず、コロナの感染者数や犠牲者数を数えることに夢中で、視聴者の不安をあおってばかりだ。
感染症分類を5類に変更することはありえないようだ。
明るいことが何もない。
国民は何を見て希望を持てというのか。。。。