ダウンライトの位置

2010-06-01 19:33:57 | 建築後悔
もう何年も建築に関する後悔記事なんて書いてませんでしたが、
書いてないだけで、後悔している場所がないわけじゃないんです。

今回取り上げるのはダウンライトの位置。
mercy邸ではトイレやサニタリーをはじめとして、
たくさんの場所にダウンライトを用いています。
最近の住宅では、どのお宅にも多いですよね。

このダウンライト、設置位置については結構悩んだ記憶があります。
インテリアショップまで相談にも行きました。
そこでいただいたヒント。
それは、空間全体を照らすためのダウンライトと、
スポット的に照らすためのダウンライトを区別し、
スポットで照らす場合には、徹底的に必要な場所にこだわるということです。

例えば、mercy邸の照明計画をご覧いただきたいのですが、
トイレの前にダウンライトを設置しています。
これはトイレ前の廊下スペースを明るくする目的でなく、
トイレの出入口を明るくするために、この場所にしたのです。
プランニング当初はこの廊下部分の中央に位置していたものを移動したのです。
結果的にはどちらでもよさそうでしたが(汗)
2箇所のユニバーサルダウンライトも同じく、
照らすべき場所を決めて設置しました。
ユニバーサルというオプションを持たせましたが。。。
一方、玄関や玄関からリビングに入ってすぐのダウンライトは、
その空間を全体的に照らすことを目的に設置しています。
玄関クローゼットやトイレ内に設置したダウンライトも同じです。

こうやってダウンライトの位置を検討していたにもかかわらず、
そのコンセプトに大きく反して位置決めをしてしまったものがあります。
それがキッチンのダウンライト。
よろしければ、再度、照明計画をご覧ください。
ここは何気なしに、ダイニング~キッチン~サニタリーと続く、
mercy邸の大動脈に必要になるかなと保険的に設置したのです。
これが失敗でした。
というのも、この動脈途中にはパントリーがあるのです。
パントリーの扉は両開き。
パントリーから少し外れた場所に設置したダウンライトの光により、
扉が影を作ってしまって、パントリーの中が暗くなってしまうのです。

こんな感じです。
正直ね、リビングの照明やキッチンの主照明が充分に明るいので、
ここにダウンライトなんて必要なかったんです。
それよりも、パントリーの前に設置しておくべきでした。
そうすれば、パントリーが明るく照らされ、
中身も視界良好だったはずです。

恐らくですが、90㎝程度の距離なので、
今からでも移動できないことはないでしょう。
費用もそんなに高くないかも。
でも、そのために尻を上げるほど困っているわけでもないのです。
ただ、好きで綿密に計画したはずの照明の位置に、
このような後悔ポイントがあることが悔しく思います。

教訓。
収納前にはできればダウンライトを設置しましょう。
収納の奥行きが深ければなおさらです。

以上。
パントリーの扉の影で、中のものが探しにくくて困っているmercyでした。
では。