ダメ親父とがんばる息子

2009-06-10 19:49:04 | 子育て
先日、知り合いのリフォームのお手伝いをした、という記事を書きました。

実はこの日の朝から、ジャリ男が39℃を超える熱を出していたのです。
お手伝いをキャンセルさせていただこうかとも思ったのですが、
以前から約束していたことですし、
知り合いのご主人は初めてのペンキ塗りということで、
手前味噌ながら僕が参加しないことには始まらない状態だったので、
ジャリ男に座薬を入れて、無理矢理お手伝いしたのです。

座薬が効いたようで、現場に到着した頃には、
ジャリ男の熱もすっかり下がって、36℃台になっていました。
それをいいことに、ジャリ男の面倒を知り合いの奥さんに見てもらって(もちろん、1号と2号も)、
しばらくの間、リフォーム作業に没頭しておりました。

ところが、昼を過ぎた頃からまた、ジャリ男の熱が上がりはじめて、
2時頃には38℃近くになってしまいました。
なので、しばらく家で様子を見ようと、
ジャリ男だけを車に乗せて家に帰ったのです。
移動時間は5分くらい。
その間にジャリ男が寝てしまったので、
家にジャリ男を寝かせて、干していた布団や洗濯物を取り込むと、
自分に少しの間だけと言い聞かせて、再び、リフォーム作業へ赴きました。

普段はね、ジャリ男、起こさないと3時間くらい昼寝するんです。
そこに僕の油断が生じていたのは否定できません。
1時間したら様子を見に帰ってくる予定だったのですが、
1時間半くらいしてから帰ってきたのです。

恐らくは熱のためだと思うのですが、
ジャリ男は1時間くらいで起きていたようです。
どこかに父親がいると思って“パパー、パパー”と不安そうに家の回りをうろついているときに、
お隣のおばちゃんが心配して“どうしたの?”と声をかけてくれたそうです。
するとジャリ男は“パパやみんな、誰もいないねん”と説明したんだとか。
おばちゃんは心配になって、しばらくジャリ男と一緒に玄関先に座って、
2人で僕の帰りを待っていてくれたのです。
すると、しばらくしてジャリ男が、
“ジャリ男、大丈夫やからひとりでお家で待っとくわ”
と、おばちゃんに気をつかってかどうかわからないのですが、
家の中に入っていったんだそうです。
それからちょっとして僕が帰ってきたから安心した、
というのは隣のおばちゃんの話です。

心が痛みました。
もちろん、お隣さんに迷惑をかけたこともあるのですが、
ジャリ男に対して申し訳なくって。。。。
ジャリ男が目覚めたときに誰もいなかった、
家の中を僕を探してうろちょろしたけど誰もいない、
家の外にいるんじゃないかと探したけど誰もいない、
隣のおばちゃんが一緒に待ってくれるって言ってくれたけど、
家の中でひとりで待とうと思った。
そのときのジャリ男の気持ちを想像すると、胸がはち切れそうになりました。
帰ったときに熱を測ると、38.3℃ありました。
つまりジャリ男は高熱の状態で僕を探し回り、
心配してくれるおばちゃんがいるのに、ひとりで家で待つと決断したのです。

とても3歳半の男の子ができることとは思えません。
自分の息子ながら、しっかりしたジャリ男には舌を巻いてしまいます。

知り合いのリフォームと自分の息子、
どちらが大切か、答えは決まっています。
なのに、熱を出して寝ている息子をひとり家に残して、
知人の家のドアを一生懸命に白く塗っていたバカ男。
そうしている間にも、ジャリ男は僕を呼んでいたのです。
そんなことを考えると、泣いてしまいそうになります。

ジャリ男に謝罪しても、謝罪しきれません。
反省しても、反省しきれません。

ダメ親父もいいとこです。
では(涙)