照明器具紹介7 ~2Fホール~

2009-02-22 15:12:28 | 照明

mercy邸の2Fホールは、梁をあらわして勾配天井を採用しました。

梁は白に塗装し、天井には白のビニールクロスを貼っています。
ここの照明はアソビどころでした。
なんせゴンゴンと梁が露出した勾配天井ですから、
立体感があって奥行きもあります。
普通のシーリングとかつけるのはもったいなさすぎます。

そんな背景があって、梁を照明に利用できないかと考えていました。
梁の横面にレールをつけて、照明をあっちこっちに移動できるようにするとか、
勾配天井に直接明るめの照明をつけて、梁の陰影を楽しむとか。
いろいろ考えた結果、梁の上に蛍光灯をつけて、天井を照らすという間接照明を採用したのです

4本の梁が露出していて、そのうちの2本の上面にこのような蛍光灯をつけています。
これだけで見るとなんやサブいですが、

夜になって実際に明かりをつけると、なかなかいいムードを出してくれます。
画像のように、束の影が出るところが気に入っています。
理想を言えば、梁の上面に照明が入るだけの穴を開けて、
周りから器具が見えないように埋め込んでしまいたかったというのはあります。


もう一種類、ホールに採用した照明です。

2つの器具が一体になっていて、
それぞれが独立して照射方向を変えられるタイプのブラケットライトです。
今はその片方を部屋を直接照射するため、
もう片方を間接照明の効果を期待して、天井を照射しています。

入居以来、ほとんど動かしていないのですが、
可動式なのでこのように両方で天井を照射することも可能です。
写真では暗く感じるかも知れませんが、
ホール部分なので、正直、これだけの光量で充分です。

こうやって両方を下に向けることも。
確かに直接的に明るくなりますが、
ホールをそんなにがんばって照らさなくともね。

これと同じブラケットをあと2箇所配しています。

これはフリースペースに設置したもの。
片方は直接、フリースペースを照らすような角度にしています。

こちらは廊下の上に設置。
下方照射は廊下部分を照らさずに、吹き抜け中心を照らすようにしています。
特に意味はないのですが、
1Fリビングの補助照明的な使い方になります。

 

ブラケットはこんな感じで、
階段を上がったところ、子ども部屋前の廊下、フリースペースに配しています。
これについては照明配置図を見ていただくとわかりやすいかと。
色んな方向から光が当たっているので、
梁や束の陰が、色んな方向に伸びるところが気に入っています。


がんばって考えただけあって、2Fホールの照明の満足度は高いですね。
面白味があってムードもあって、
はじめて点灯したときに最も納得のいったスペースです。
2Fホールのランプはすべて蛍光灯で設計しました。

ちなみに今回の記事を書くに当たって、
ブラケットライトの照射角度を変えたわけですが、
結構高い位置に設置しているので、こんなものが必要になりました。

脚立だけでは足りず、机の上に脚立を置いています。
これがまた危ないんですよね。
廊下での作業なので、ツルッと滑ってバランスを崩して落ちようものなら、
吹き抜けを通過してリビングまで落ちちゃいかねないんです。
横着な僕も、さすがに慎重になりました。
年取ったらランプ交換なんてできないな、と痛感した次第です。
では。