トラウマ払いのデジカメ購入

2009-01-06 22:44:12 | 家電
ちょっと前になりますが家族旅行のために購入したデジカメ。

canonのIXYです。
大きさ、レンズの明るさ、値段で選びました。
期待通り、携帯性の高さゆえ旅行のときは大活躍。
僕がえっちらおっちら一眼レフを取り出している横で、
嫁さんはパシャパシャと撮りまくってました。

IXYと言えばこんな思い出があります。
あれは確か6年半ほど前。
1号が1歳半の夏にグアム旅行を企画したのです。
そのグアム旅行の前日に新しいデジカメを購入しました。
それがIXYです。
当時、コンデジと言えばIXYの独り舞台状態です。
僕もIXYに軽い憧れのようなものを持っており、
遂に手にすることができたのです。
その日の夜、午前0時を少し回った頃。
1号を寝させて、旅行の準備を終えて、やっとIXYを触り始めたのです。
ところが・・・・動きません。
電源は入るのですが、写真を撮れる状態になりません。
充電が足りないのか?
使い方が誤っているのか?
散々、マニュアルを読み漁りました。
いわゆるトラブルシューティングってやつですね。
でも、直面している事象は載っていません。
“トラブルシューティングってそういうものだよね。
心底欲しい情報なんて載ってたためしがないよねぇ”
などと達観したことを言っている場合ではありません。
9時間後には日本を後にしなきゃならないのです。
一方では、深夜1時に打つ手はない状況です。
僕は覚悟を決めました。
関西空港に着いてから、出発までの間にcanonのカスタマサポートに連絡して、
すぐに解決するだろう、に賭けたのです。

関西空港。
空港って、大好きです。
特に空港の出発便のロビー。
閑散としていても、今から待っているであろう楽しみが、胸を躍らせてくれます。
構内アナウンスでさえも、ノリノリに聞こえちゃいます。

そんな大好きな空港のロビーから、電話しました。
canonのカスタマセンターが開く9時を時計が指すと同時に。
一番乗りだったのか、すぐに優しい声のお姉さんが出てくれました。
僕は一生懸命に事象を説明します。
デジカメの電源は入るけど、撮影ができないこと。
昨日買ったばかりであること。
ちゃんと記憶媒体は入れたこと。
グアムへ飛び立つ1時間前であること。
グアムの記念写真はIXYで撮影するつもりであること。
こんな展開を期待していたのです。
“そのボタンをあのボタンを押して、このレバーをクルッと回転したら直りますよ”
“ポチッ、ポチッ、クルッ。。。あ!直った!!お姉さん、ありがとう♪”

・・・・・現実は甘くありません。
“大変申し訳ございませんが、初期不良です”
あきれるくらいにあっさりと、お姉さんは言いました。
“しょ・・・初期不良?”
耳を疑いました。
天下のIXYに初期不良って。。。
“はい。本当に申し訳ありません”
お姉さん、一生懸命謝ってくれます。
“ということは、今からできることはないということですか?”
“・・・・・そういうことになります。”
“じゃあ、僕はIXYを荷物として持って行って、持って帰ってくるだけになるんですか?”
“・・・・・・すみません”
目の前が真っ暗になりましたよ、ほんと。
まさか初期不良なんて考えてもいませんでした。

結果、楽しいグアム旅行の写真はすべて写ルンですでパシャパシャ。
当時はもちろん、携帯電話にカメラなんてシロモノは付属していないため、
いわゆるデジタルデータは一切ナシの旅行になってしまいました。
IXYはスーツケースの底のほうで、荒っぽい扱いを受け、
不要な荷物として、忌み嫌われる存在以外の何者でもありませんでした。

旅行から帰って、すぐに購入した店に電話して事情を説明しました。
次の日、店長さんが菓子折りとデジカメ写真無料プリント券100枚と、
IXYの代金を持って謝罪に来てくれました。
そういえば、あの無料プリント券、使ってないな(汗)

こんなことがトラウマとなって、以降、IXYに手を出すことはありませんでした。
家電量販店で遂にそのトラウマを振り払うべく、IXYを買おうかと決めかけたとき、
店員さんにこのトラウマについて、どうしても聞いてほしくて5分近くも語りました。
僕なりに、話をおもしろくするための脚色も施して。
それは僕にとっての禊でもあったわけです。
すると店員さんは・・・・・苦笑いを浮かべるだけで、
一切、話が盛り上がることなく終わっちゃいました(涙)
あぁ・・・・無情・・・・・。

・・・・・・・。

何の話でしたっけ?
あぁそうそう。デジカメを買ったってことです。
そんなシンプルで1行で終わりそうな話題を、こんなに長々と・・・・。
どうでもいいような話題で、新年早々大変失礼しました。
では。