今朝一番にT女史から連絡がありました。
現場で惨状を目にして驚いているようです。
“昨日のクリーニングの内容は、強力な掃除機での吸引と、固く絞った水ぶきだけなんです”
僕は努めて冷静に受け答えします。
“掃除屋さんには否がなかったということですか。
でも、無垢フローリングに水ぶきしても大丈夫なんでしょうか。
フローリングはなんであんなことになってしまったのでしょうか?”
“これまでにも無垢フローリングには水ふきした経験があり、大丈夫でした。
至急に調べますので少し時間をください”
それから、現場に残ったフローリングの端材で色々実験してくれていたようです。
さくらの納品元であるMA企画のU氏にも連絡があったとか。
で、T女史から連絡があり結論が出たとのこと。
“大変、申しわけありません。
無塗装のさくら無垢フローリングは固く絞った雑巾でも、水分を含むと毛羽立ちます。
実験してみて、同じ結果が出ました。
今回の件はこちらの無知による指示の誤りであり、mercyさんにはお詫びする言葉もありません。
木曜に再度、サンダーがけを行って元通りにさせていただきます。それでよろしいでしょうか”
予想していた回答だったので、心構えはしていました。
“そうですか。起こってしまったことはどうしようもありません。
原状回復していただけるとのこと、ありがとうございます。
でも、元に戻してもらっても、それは僕が2日かけて腰や膝を痛めながらも、
それでも家族のためだからとがんばったサンダーではありません。
それは、わかってもらえないかも知れないですが、ものすごく悲しいことなんです。”
どうしてかわからないのですが、怒る気にはなれませんでした。
ましてや、それをネタに値引きを迫ったりサービスを迫ったりなんてできませんでした。
かといって、許してなんていません。
ただただ、悲しい。。。それだけです。
話を聞いていると、過去にさくら無垢フローリングを水ぶきしたことがある、
というのは、ウレタン塗装された無垢のことだったようです。
力が抜けますわ。
建築業者がウレタン塗装と無塗装の区別もつかないのでしょうか。。。
誰が悪い、と言えば正しい指示を出せなかったビルダーが悪い、ということになるのでしょう。
でも、そんなことはどうでもいいのです。
僕の2日間の労力は無駄でした。
嫁さんや子ども達が喜ぶ顔が見たくてがんばった2日間は無駄だったのです。
いや、その2日間の労力の無駄すらどうでもいいことなんです。
一番悲しいのは、ツルツルスベスベフローリングで家族が喜んでくれても、
それは僕ががんばった結果なんじゃないということ。
僕が精魂込めて磨いたフローリングではないということ。
それだけです。
たくさんの励ましや応援コメントをいただきまして、本当にありがとうございます。
元気が出ます。