気を取り直して、再度、実験に挑んでいます。今回は塗料も豊富に用意しました。
実験の条件は以下の通り。
無垢フローリングはmercy邸に納品された“さくら”をサンプルにしています。
さくらは広葉樹の一種、樺桜です。
用意した塗料は全部で5種類。
○未晒し(みざらし)蜜蝋ワックスCタイプ(小川耕太郎百合子社)
○ユーロ(蜜蝋ワックス)
○ユーロ(オイル)
○オスモ(フローリングクリア)
○リボス(メルドス)
自然塗料オールスターズ
手順説明
失敗したなぁと思うのはリボスのメルドスは針葉樹用の塗料であり、さくらには馴染まないんですよね。
なので、今回の実験に関してはあくまで参考程度として捉えてください。
条件を同じにするため、塗装方法はすべて統一しました。
①フローリングの表面を♯180のサンドペーパーで、スベスベになるよう研磨する。
↓
②塗料をムラにならないよう塗装する。
↓
③10分ほどしてから余分な塗料を乾いた布でふき取る。
↓
④24時間、乾燥させる
↓
⑤再度、上塗りとして再度塗装する
↓
⑥10分ほどしてから余分な塗料を乾いた布でふき取る。
↓
⑦48時間、乾燥させる
↓
⑧色々な液体を少量ずつ垂らす
↓
⑨24時間、ほったらかしにする
↓
⑩垂らした液体をふき取る
↓
⑪再度、一度塗りの塗装をする
↓
⑫24時間、乾燥させる
塗料によっては2度塗りは不要とかあるのですが、面倒なので。。。
また、小さなカットサンプルに塗装するのは、どうしても塗りすぎになってしまいます。
そのへんはご容赦ください。
我が家の評価ポイントとして、以下のことを中心に検証しています。
①塗装の容易性(要は簡単に塗れなきゃイヤよということです)
②塗装後の触感、質感(せっかくの無垢なんでねぇ)
③防汚力(たいそうな表現ですが、どれだけ汚れに強いかってことです)
では、いってみましょう!
塗装前研磨後
無塗装の状態です。現場で、赤みが強いため使われなかった端材をウィッキーにカットしてもらいました。
ピンクがかった表面はサンドペーパーの研磨によりツルツルで素敵です。
実験協力者には嫁さんはもちろん、我が家のチビ軍団3人衆も研磨作業で協力してくれました。
これにハケやスポンジを使って塗装していきます。
塗装後
赤みがグッと増して、さくらじゃないみたい。
パッと見、チークかと見まがうほどですね。
部分的にはこのような色合いがチラホラ出てくることでしょう。
それも無垢材の長所であり短所です。
僕個人的にはこういう色合いや質感は好きなんですが、白が好きな嫁さんは戦々恐々としておりました。
なので、安心させるために追加でもらってきたさくらです。
違う樹種みたい
同様に塗装したのですが、まったく色合いが違います。
同じ樹種でも木の中心材と周辺材とではここまで色が異なるものなんですね。
さて、このまま24時間をおいて、2度目の塗装を施します。
再塗装後
上から順に、小川社蜜蝋ワックス、ユーロ(ワックス)→ユーロ(オイル)→オスモ→リボスです。
色的には最初の塗装時とほとんど変わらないですね。
このままさらに48時間、塗料を乾燥させます。
どの塗料もよく木に染み込んでいきました。
クリア塗装ばかりなので、塗料によって色合いに違いは出ません。
と、思っていたら、一種類だけだんだんと赤みが増した塗料がありました。
これについては結果検証にて。
さて、ここまでで検証できることは①塗装の容易性と②塗装後の触感・質感ですが、
長くなりましたので、次回に検証させていただきます。
では。