酔っ払いのゴリ押し

2006-11-22 23:30:48 | 雑記
こないだ家族をほったらかしにしてボーリングに行ってきたわけですが“ボーリングがんばるから許してくれ”と言っていたわりには1回目158、2回目138と可もなく不可もなくといったスコアでした。その後、焼肉で一杯やったのですが、実は僕、あまり焼肉は好きではありません。だから焼肉に行くといつもサラダやキムチばっかり食べています。キムチっておいしいですよね。おかげでビールと焼酎が進みます。その日は飲みすぎるほどではなく、かといって平常心でいられるほど酔っていないわけでもなく、ちょうどよい加減に酔うことができました。
んで、勢いがついてしまうんですよねぇ。いいこんころもちで店を出たときにはもう、0時20分くらいだったのですが、焼肉の近所にあるツタヤの電気がまだついているのを見つけたのです。僕はてっきりまだ営業していると思って堂々と店内に入っていきました。先日の読書感想文で書いたように『レディジョーカー』を買うことで頭はいっぱいでした。単行本は高いからどうしようかな~とか言っていたのですが、酔っている僕にはそんなこと関係ありません。とりあえず財布には単行本を買うだけのお金が入っていたので、後先考えることなく買ってやるの一念だったのでしょう。でも、ツタヤの営業時間は0時までだったらしく、店の人たちはセコセコと後片付けをされていたのです。でも酔ってる僕にはまだ店が開いていて熱心に仕事してはるんやなぁとしか映らず、お目当ての小説を探し始めたのです。すると店の人が飛んできて“もう閉店したんです”と困った表情で言いました。普段なら素直な僕は“あ、そうですか、すみません”とそそくさと店を後にするところなんですが、酔ってます。勢いがついてます。“もう買う本は決まってるんです。ダメですか?”と恐らく酒臭い息を吐きながら一押ししたんです。するとますます困った表情で店員さんは店長とおぼしき人に相談すると、店長とおぼしき人は“お探しの本の題名を教えてください”と困った顔で聞いてきはりました。僕はすっかり調子に乗って“レディジョーカーです。レディファーストとちゃいまっせ”と酔っ払っていても許されない低脳ギャグをかましました。店長とおぼしき人は無理な愛想笑いを浮かべながら探しに行ってくれました。自分の言葉に根拠のない満足に浸った僕は眠い目をこすりながら待っていました。
いつも思うのですが酔っ払った者勝ちですよね。酔っ払った者のまわりは振り回されるばかりで、酔っ払った本人は自分がまわりを振り回していることに気づかない。今、冷静に考えればほんと迷惑な客やなぁと我ながら恥ずかしくなったりするのですが、その時は酔いの心地よさと、欲しい本を探してもらえる喜びに満足していたんです。
見事、本を見つけた店長とおぼしき人はレジスターを起動して本を売ってくれました。僕は本を大切に抱えて大満足のうちに店を後にしたのです。ツタヤさん、店長っぽい人さん、酔っ払いをちべたーくあしらうことなく対応いただき、ほんとありがとうございました。また買わせてもらいますね。
では。